音楽

sarah(浜本沙良)の補足

前回紹介したsarahについて補足です。
歌手でSarahというと世界レベルではSarah Brightmanが有名ですが、最近、J-PopでやはりSarahという人が出てきたみたいです。
浜本沙良さんとは別人です。お間違えなきよう。

さて、話は変わって、浜本沙良、黒沢律子、成田路実、この3人に共通することがあります。
それは・・・
 
 

1.元々はいわゆるボーカリストではなかった(多分)
  →それぞれ、モデル、アイドル(?)、キャンギャル
2.その後、下の名前のローマ字表記に改名して再デビュー

って、ちょっと強引ですね(笑)

たまたま、3人の改名後のアルバムを聴いたのが、最近のほぼ同じ時期だったのですが、正常進化だったり、イメージチェンジしてたり、それぞれによかったです。
ただ正直なところ、この中では、浜本沙良に対するsarahは、もう一つだったかも(てか、改名前がよすぎる?)。
黒沢律子に対するRIZCO、成田路実に対するRomiの方が、より聴き応えがあったと思います(改名前もいいのですが)。
二人ともすでに一回紹介していますが、改名後のも追い追い紹介したいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz023. sarah 「真昼の夢 夜の庭」

Sarah

 3か月くらい前、15番目くらいのアルバム紹介で、今度は浜本沙良さんの1stにしようかな?と思っていた矢先、kaz-shinさんがレビューを書かれていたので断念。それでは、2ndを・・・と思っているうちに今度はこちらも(汗)
 ということで、だいぶ遅くなりましたが、このsarah名義のアルバムを聴くには、むしろいい季節になったと思います。

【特徴】
 際立ったものはないけど、体に沁み込んでくるようなボーカルとサウンドが魅力です。今井美樹さんにも通じるものがありますが、それほど上の空な雰囲気ではないと思います。
 ジャケ写など見ると柴咲○ウにも似ていて、声も全く似てなくはないけど、sarahさんの方が甘く、それでいてさっぱりした感じです。 

【出会い】
 2年前、職場の近くの中古ショップでシングル「ふたり」を見つけました。聞いたことないボーカリストだったので、ネットで調べたところ当時はほとんど情報がなかったですが、丸山みゆきさんを絶賛しているサイトで、かなりいい評価だったので購入。ジャケットのキュートな笑顔から期待されたとおり、きれいな声と確かな歌唱でした。ただ、その後、浜本沙良名義のアルバムを聴いたりしたときも、初めはそれほど強いインパクトを受けなかったことも確かでした。聴き込むとよさがわかってくる感じです。

【このアルバムについて】
 発売:1998年8月26日(廃盤)、購入:2009年6月6日
 CD入手困難度:★★★★☆(購入した時しか見たことがありません)

 浜本沙良時代の穏やかな部分を特化させたような、夢見がちな雰囲気で、タイトルの「真昼の夢」が言いえて妙。美しい日本語で綴られた歌詞も味わい深く、英語が出てくるのはごくわずかです。
 各曲について以下にサラッと(笑)紹介します。

01 SKY
 作詞/sarah・増山龍太、作曲/sarah・NADEGE CELLIER・ABOU EL FIDA、編曲/ABOU EL FIDA
 チェロ?の低音がメロウな雰囲気をかもしつつ、意外に早口なサビが独特の世界を作り出しています。

02 春ある国に生まれ来て
 作詞/田中章義、作曲/高橋和哉、編曲/平松靖
 ストリングス、ハープ、チャイニーズ・フルート(音的にはオカリナ)などによるゆったりしたサウンドはとても癒されます。「♪裾曲(すそわ)そめて桜(はな)は嚇(かがや)き 永遠(とわ)に夢彩(いろど)れり」など、万葉集の和歌のような歌詞は、このアルバムの中でも際立っており一聴の価値あり(歌詞はこちら~見るにはSilver Lightのダウンロードが必要です)。

03 夕霧
 作詞/増山龍太、作曲/sarah・NADEGE CELLIER、編曲/編曲/ABOU EL FIDA
 強い調子の弦楽器が前面に出ていて上田知華+KARYOBINの曲みたいな感じです。このアルバム中では比較的テンポの速い曲です。

04 夏が過ぎていても
 作詞/増山龍太、作曲/高橋和哉、編曲/ABOU EL FIDA
 オーソドックスなボサノバのゆったりとした曲。ボーカルも演奏も爽やかな風のようで、聴いている方もとてもリラックスした気分になります。

05 微かな情熱
 作詞/鈴木祥子、作曲/佐橋佳幸、編曲/望月ひでき
 いかにも鈴木祥子さんらしい、アコースティックな癒しサウンド。と思ったら勘違い、鈴木祥子さんが手掛けていたのは詞の方でした。ライナーでは(Sato Yoshihiro/Suzuki Shouko)とあるだけなんですもん。最初聴いた時、カーペンターズの「For All We Know(ふたりの誓い)」あたりに近い印象でした。穏やかな中にも「かすかな情熱」が感じられます。

06 雲のゆくえ
 作詞/田中章義、作曲/高橋和哉、編曲/平松靖
 アコースティックギターを主体とした軽い演奏からの始まりは、地味な印象ですが、後半はとても気持ちよさそうに歌っていて、華やいだ雰囲気になります。サビのファルセットもきれいです。

07 夏の終電車
 作詞/増山龍太、作詞/石川敏晴 増山龍太、編曲/ABOU EL FIDA
 低音で音の取り難そうな前半のメロディー、メロウなサビ。不思議な浮遊感が気持ちいい曲です。

08 MIXED EMOTIONS
 作詞/増山龍太、作曲/NADEGE CELLIER、編曲/ABOU EL FIDA
 ささやくような、それでいて芯の強そうなボーカルです。やや早いテンポとピアノがちょっとジャズっぽいかも。
 
09 夜の庭
 作詞/増山龍太、作曲/ABOU EL FIDA・NADEGE CELLIER、編曲/ABOU EL FIDA
 アルバムタイトルの一部となっている曲。虚ろな感じで、「真昼の夢」という雰囲気にぴったりではあります。

10 FADE IN...
 作詞/増山龍太、作曲/GEOPPO・sarah・NADEGE CELLIER、、編曲/GEOPPO
  鈴虫の声を模したような音も入っていて、09と同じくかなり幻想的なイメージ。インスト曲かと思うほど長いイントロが続きますが、忘れた頃(2分半)からささやくようなボーカルが入ってきます。なんと、ほぼ9分の長~い曲。

11 Misty
 作詞/sarah・坂本祐介、作曲/坂本祐介、編曲/ABOU EL FIDA
 09や10ほどではないものの、これもちょっと幽体離脱系。このあたりは個人的には評価に困るところです。

12 くれない
 作詞/坂本祐介・sarah、作曲/坂本祐介、編曲/坂本祐介
 曲調や、叶わなかった恋をテーマにした歌詞も、今井美樹さんっぽいですが、とてもいい曲だと思います。

13 シークレットトラック
 表向きは12曲入りですが、最後に12のバージョン違いが入っています。ボーカルにもエフェクトがかかっていて、穏やかなテクノポップみたいな感じ。う~ん、やっぱ12の方がいいかも。

 * * * * *

個人的には最後の方、難解な曲もいくつかあるのですが、他はsarahさんのさわやかなボーカルを生かした穏やかな演奏により、すっと入ってくるサウンドです。02、05、12あたりがお気に入りです。
このアルバムと較べると、浜本沙良時代のアルバムがすごくポップに聞こえます。そういう意味では、穏やか過ぎ(あるいは実験的)で、物足りない感じもしなくはないです。強いて、1st「Puff」でいうと06「Morning Moon」、2nd「Truth of Lies」だと、02「Cool Water」、07「Feelin' Blue」あたりが曲の雰囲気としては近いです。
PCに落とした際に、タイトルに(3rdシングル/さくら銀行CMソング)などの情報も付いてきました。それによると、半分くらいタイアップがあります。多分、耳にしている曲もあるのでしょうけど、記憶に残っている曲はありませんでした。
それにしても、シングル曲が4つも入っていて、全12(+1)曲なので、お買い得といえますね。

ちなみに、sarahは「サラ」でいいみたいです(JRの車内広告で最近よく見かける、私的録音補償金管理協会・Sarahは「サーラ」と読ませていますが)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz022. 中里あき子 「Mr(メル)」

2ndmr

先日、何気なく「中里あき子」で検索していたら、なんと7月にオンデマンドで、全アルバムが再発売されているではありませんか!
これも、kaz-shinさんが「A Part of Days」を紹介してくれたお陰かな、とか思っています。というか、無理やり(?)聴いてもらった私の功績でもあるわけですが(笑)。
ということで、以前取り上げた1st「20万分の1の都会」に続き、今回は2ndを紹介します。

【特徴】
 繰り返しになりますが、気持ちのいい声と歌唱力が絶品(あくまで個人的に)

【出会い】
 以前も書きましたが、Lady's J-Popというサイトで知って、よさそうだったので1stを購入。即ハマりました。
 その後、この2ndとその後の「A Part of Days」をほぼ同時期にネットオークションで購入。2点とも奇跡の未開封新品でした。

【このアルバムについて】
 発売:1988年10月1日、購入:2006年1月7日
 CD入手困難度:★★★★☆/☆☆☆☆☆(中古は希少/2009年7月21日オンデマンドで再発)

 この2ndから濱田金吾さんのプロデュースとなりました。編曲はすべて古川貴司さんによるもので、前作に較べると重厚な印象の曲が多いですが、とっつきにくさは全くナシで実に都会的でキャッチーな楽曲が揃っています。
 ジャケットとはだいぶ印象違うかも(笑)

01 I Know the Truth
 作詞/上杉伸之助、作曲/濱田金吾、編曲/古川貴司
 彼氏を奪われたという詞にぴったり(?)な疾走感溢れる曲。しょっぱなから飛ばしまくってます。途中及びラストのMILKによるコーラスも冴えています。

02 September Heart
 作詞/上杉伸之助、作曲/濱田金吾、編曲/古川貴司
 演奏も控えめな淡々としたバラード。初めは印象薄めでしたが、聴き込むと落ち着いたボーカルの癒やし効果がじわじわ効いてきます。継続的な服用がおすすめ(?)

03 Break Down!
 作詞・作曲/小坂明子、編曲/古川貴司
 01ほどの激しさはなく、適度にポップな曲。間奏などで見事なサックスを聴かせるのは春名正治氏。

04 蒼いモナリザ
 作詞/石川あゆ子、作曲/MILK(Ritsuko)、編曲/古川貴司
 このアルバムを代表するようなスピード感とパワー感のある曲。間奏のギターもカッコいい!シングルにもなっていました。

05 寄り添う時
 作詞・作曲/小坂明子、編曲/古川貴司
 「あなた」のイメージでいうところの小坂明子さんらしいしっとりした曲。サビの盛り上がりも特になく、ハードな曲に挟まれて地味な印象ですが、控えめな演奏によりボーカルのきれいさが際立ちます。

06 BOY
 作詞・作曲/小坂明子、編曲/古川貴司
 出だしの重厚なドラムに一瞬圧倒されますが、歌が始まると実にキャッチーで爽やか。「ちょっとごめんね」というアイドルっぽい特徴的なくだり、どこかで聞いたことがあるようなないような・・・、気のせいでしょうね。

07 Don't Let Me Alone
 作詞/上杉伸之助、作詞・作曲/濱田金吾、編曲/古川貴司
 失恋の曲のようなタイトルですが、内容はそうでもなくて、ポップで耳馴染みのいい曲です。跳ねるようなサウンドとボーカルが心地いいです。

08 エキストラJ
 作詞/石川あゆ子、作曲/MILK(Rie)、編曲/古川貴司
 すんなり入ってくるキャッチーさとは違うものの、独特のクールでエキセントリックな雰囲気が慣れるとクセになる感じです。同じくMILK(Ritsuko)による04にも通じるものがあります。

09 Breazy Mind
 作詞/上杉伸之助、作曲/濱田金吾、編曲/古川貴司
 箸でお茶碗を叩くような(失礼)パーカッションがややコミカルな印象ですが、実にキャッチーで個人的には一番お気に入りです。珍しく色恋沙汰と無関係な歌詞も前向きで好印象。ドライブにオススメの一曲。
 04のシングルB面にも入っていたみたいです。

10 恋人達のテーブル
 作詞/Joly Carbone & Albert Hammond、日本語詞/石川あゆ子、作曲/Albert Hammond、編曲/古川貴司
 正統派バラードのこちらは、ポップな曲のよさが目立つこのアルバムにあって、当初は特にいい曲だとは思っていませんでしたが、なかなかの名曲ですね。なお、検索しても原曲についての情報は得られませんでした。
 終盤、デュエットで安田信二氏が加わりスケール感もアップ。氏としてはきわめて初期の参加作品のようです。
 

 * * * * *

急ごしらえなこともあり、なんだか似通ったコメントになってしまいました(てか、いつもですけど)。アップテンポな7曲と静かなバラード3曲との色分けがはっきりしていて、方向性の同じ曲同士は似ている印象ではあります。
すごくパワフルなわけではありませんが、張りのある気持ちのよいボーカルでポップな曲もバラードも、見事に歌いこなしています。
ポップな7曲は、どれがシングル化されてもおかしくないと思えるほど傑作揃いで、車で聴くにはぴったりです。
MILKという姉妹デュオ(宮島律子、宮島理絵)は楽曲提供とともに、ほぼ全曲バックコーラスで参加してこれがまたいいです。
20年前のサウンドですが、古い感じはなく、女性ボーカル好きな方なら、聴いてみる価値はあると思います。

ちなみに・・・
図書館で見た日本ポピュラー音楽辞典とかいう辞典に、略歴とともに「さわやかなポップロック歌手の一人」とコメントがありました。他のアーティストは事実に基づく記述だけで、こうした主観的なコメントはほとんど付いていなかったのですが、担当者もお気に入りだったのかも知れませんね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

GPz021. 下成佐登子 「秋の一日」

Shimo

 最近、私の中で80年代を見直す機運が高まっているのですが、一連の女性ボーカル発掘の中で、須藤薫さん以前に聴いた最初のaround 80’sがこちらでした。

【特徴】
 全体的に、穏やかな曲調で、高い歌唱力とあいまって癒し効果は抜群です。楽曲的には、1980年頃ということもあり、「歌謡曲」的な雰囲気が強いです。歌声もどことなく昭和の香りがします。

【出会い】
 私が多いに参考にさせていただいているLady’s J-Popさんで紹介されていて、機会があれば聴いてみようと思っていたところ、このベスト盤が再販されているのを見つけ、即買いしました。

【このアルバムについて】
 発売:2005年3月24日(再発)、入手:2006年5月18日
 CD入手困難度:☆☆☆☆☆(新品で入手可能:2000円)
 
ベスト盤だけに、名曲揃いです。
ただ、楽曲の方向性というか雰囲気は近いものがあり、個々のコメントはなかなか難しいので一部省略(汗)。
押しなべて穏やかで、季節的には秋~冬のイメージの曲が多く、今の時期にはぴったりです。
なお、Lady’s J-Popさんも書いているとおり、1stアルバム(LP)の「秋の一日」とは異なるベスト盤です。

01  秋の一日(シングルバージョン)
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 1978年の時、高校2年で出場したポプコン九州本選会でグランプリを獲得した曲。その後間もなく、この曲でデビューを果たしています。

02 船出
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

03 雨
 作詞・作曲/菅 美雪、編曲/飛沢宏元

04 今はただ
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

05 悲しみのアクトレス
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 03から06まで失恋の曲が続きます。この05は好きだった男性の幸せを祈っているのでしょうか、タイトルほど悲しい感じではなく、穏やかな曲です。

06 夢物語
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

07 金色のエアプレーン
 作詞/三浦徳子、作曲/下成佐登子、編曲/淡野保昌
 出だしのジェット機が発進する効果音とエレキのソロ、それにアップテンポな曲調など、06までと大きく異なる印象。でもやっぱり古きよき時代の昭和歌謡の雰囲気です。

08 もどらない季節
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 こちらも失恋の曲です。やはり穏やかな曲ですが、このあたりからやや現代的な雰囲気になってきます。

09 ためいきアベニュー
 作詞/来生えつこ、作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 部分的に歌謡曲的要素も残っていますが、演奏も厚みを増していて、今聴いてもそれほど古い感じはないと思います。

10 片想い
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/飛沢宏元

11 恋のエピローグ
 作詞/結城まこと、作曲/中島 薫、編曲/大村雅朗
 低めの歌い出しから、歌い上げるサビの高音まで、並々ならぬ歌唱力が光ります。

12 風を感じて
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/萩田光雄
 タイトルだけ見ると、浜田省吾さんの曲を思い浮かびますが、こちらは透明感に溢れ、「そよ風」という感じです。

13 いつわりの愛
 作詞・作曲/飛鳥涼、編曲/大村雅朗
 なんと、飛鳥涼さんが楽曲提供しています。歌い手を試すようなめくるめく展開。これもまた名曲ですね。

14 遥かなる祈り
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 07から、比較的テンポのよい重厚な曲と静かな曲が交互に続きます。透き通ったボーカルとピアノが沁み込んでくるようです。バックコーラスやハープも効果を上げています。

15 セプテンバー・メモリー
 作詞/松井五郎、作曲/鈴木キサブロー、編曲/鷲巣詩郎

16 Lie La Lie
 作詞/松井五郎、作曲/下成佐登子、編曲/後藤次利、ストリングス・アレンジ/平野孝幸
 ここまでの中では、最もハイテンポで激しい曲調。現代的ではありますが、穏やかな曲に耳が馴染んでいるためか、少々違和感も。悪くはないし、この曲があることで、次の17の異質感が幾分和らげられていることは確かです。

17 TRANSFORMER~トランスフォーマー
 作詞/大津アキラ、作曲/筒美京平、編曲/鷲巣詩郎
 少し飛んで、85年のシングル。タイトルはまんま、ハリウッドで実写化もされたアニメのそれです。この頃からアニメ主題歌を担当することが多くなったようです。このアルバムの中ではかなり浮いてる感じですが、勢いがあるし、キャッチーです。

 * * * * *

 本当に名曲揃いなのでシングルA面を集めたようなベスト盤なのかと思っていましたが、ファンサイトの情報に照らすと、78~83年に発売されたシングルのうち、アニメ主題歌などを除いた1,2,3,4,5,7,8,9thのシングルAB面を発表順にダーッと並べて、ちょっと毛色の違う(けれどメジャーな?)17(13th A面)を加えた構成になっています。結果的に、奇数の曲はすべてシングルA面、偶数はB面ということになります。なお、オリジナル・アルバムには、これらの曲は、ほとんど収録されていないようです。
 70年代終盤というと、ニューミュージックという言葉が定着してきた時期で、現在のJ-Popに通じる楽曲も出てきていた時期ですが、それより少し前の音楽という雰囲気です(特に初めの方の曲)。
 正直言うと、90年頃のガールポップを追い求めていた私にとっては、当初、昭和歌謡の雰囲気が今ひとつという感じもありました。これは、今探している音楽とは違うかも・・・ということで、その後、この次期の音楽に手を出さない遠因になっていたかも知れません(CD化されているもの自体少ないこともありましたが)。
 今の音楽を聴き慣れている中で、この雰囲気をどう感じるか。それによって評価は大きく変わると思います。でも、ほんとにいい曲ばかりで、聴くと穏やかな気持ちになれます。

<追記> 代表曲の「秋の一日」をはじめ、動画サイトで多数聴けるようです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

FMラジオ番組のこと(2) 「あ、安部礼司」

現在、欠かさず聴いているFMの番組がこれ。JFN(FM東京)系日曜夕方5時から。

大日本ジェネラルというきわめて平均的な会社に勤める、あくまで平均的なサラリーマン・安部礼司とその仲間の日常を描いた一話完結のドラマです。

前シーズンまで「ナイス・サーティーズのあなたに贈る」と謳っていたとおり、ドラマの展開に合わせて流れされる曲は、30~40代のツボにはまるちょっと懐かしめのJ-Popが多いです。
CM前のジングルの一つにも、八神純子さんのアノ曲の一部が使われていたりします。
やはり超定番曲が多いのですが、ラジオではなかなか聴けないアーティストの曲も、たまに出てきます。西脇唯さんとか(オンエア・リストは番組ブログに出ています)。
私が取り上げているボーカリストはかかっていないようですが・・・(汗)

ドラマ中にも、やはりその年代の人ならニヤリとしてしまう小ネタが出てきます。「口笛吹いて~、空き地へ行った~♪」とか「ママレンジ」とか「ファミスタで勝負する時、全部フォーク」とか、バックにウルトラセブンのテーマが流れてると思ったら、Windows7の話につながったり・・・
ドラマ自体も、笑えて、泣けて、最新トレンドネタもしっかり押さえている、という充実ぶり。
ガンダムやタッチなどピンポイントのパロディになると、付いていけない部分もありましたが。

私はこれのために、メモリーに録音できるコンポを購入したほど(笑)。って、もちろんそのためだけじゃないけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz020. 障子久美 「Scope of Soul」

Kumishowji

 先日紹介した須藤薫さんの記事で、松任谷正隆氏を見直した!と上から目線で書きましたが、それを受けて氏のプロデュースによりデビューしたこの方を聴き直してみました。
 と思ったら、こちらのアルバムには、氏は関与していませんでした(氏のプロデュースしているアルバムも所有してはいますが、このアルバムが一番好きなので・・・)
 とはいえ、最近ベスト盤も出たようなので、この機会に紹介します。

【特徴】
 いわゆるガールポップというよりは、ソウルフルでかなり本格派といえます。
 大人の女性という感じのきれいな声で、雰囲気とか杏里にちょっと似ているかも。歌はさすがに上手く、ファルセットも見事です。
 詞曲はすべて彼女自身によるもので、様々なタイプの曲をさらりと聴かせています。

【出会い】
 先日書いた「インテグラル・ステーション」を録ったテープを編集した中に、「Time!」そして「Misty Rainy Day」があり、2曲ともお気に入りでした。
 アルバムを通しで聴いたのは、その10年余り後でしたが、女性ボーカルに凝りだした最も初期のことでした。

【このアルバムについて
 発売:1993年9月22日、入手:2005年4月頃
 CD入手困難度:★★★☆☆(比較的安価で見つかると思います)
 
 
01  Baby Stay With Me   
 作詞・作曲/障子久美、編曲/障子久美
 すべて障子久美さん自身による多重コーラスのアカペラ。これだけでも、タダモノではないことが伺えます。

02 Time! [Opposite mix]
 作詞・作曲/障子久美、編曲/障子久美、ホーン・アレンジ/Jerry Hey&障子久美
 女性の共感を呼びそうな詞は、ちょっとのキッカケで「OLのカリスマ」的存在になれたのでは、と思わせます。心地よいテンポの曲で、このアルバムバージョンではバックコーラスが加わるなど音に厚みが増している感じです。

03 Tell Me Why 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 Kenny Flood氏によるソプラノサックスなどがジャジーな落ち着いたバラードナンバー。

04 A Neverfading Love 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/塩谷哲
 佐藤竹善氏とのデュエット。編曲の塩谷哲氏はピアノでも参加。パーカッションとストリングスが加わり、心地よいサウンドになっています。間奏の八木のぶお氏のブルーハープもいい感じです。
 個人的には、80年代にDionne Warwickらが歌った「That's What Friends Are For」と重なるイメージです。

05 Don't Show Me 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 アルバム中、随一のポップナンバー。ダンサブルでおしゃれな雰囲気。一部ややねばっこいボーカルは好き嫌いが分かれるかも知れません。

06 Are You Still There
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 落ち着いたバラード。表現力のあるボーカルとバックコーラスが印象的。

07 桜の咲く頃に 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 ピアノ調キーボードを主体とした抑え目の演奏に、澄んだ声で歌い上げる心に響くナンバー。

08 Winter Show 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 05と並ぶポップナンバー。シチュエーションどおり、(冬の)ドライブにぴったりな一曲。

09 Woman In Love 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas
 ホーンやピアノを主体としたジャズっぽいバラードナンバー。03や06とやや近い雰囲気。

10 Misty Rainy Day   [sublimed version]
 作詞・作曲/障子久美、編曲/Rex Salas、ストリングスアレンジ/Derek Nakamoto
 演奏は控えめで、出だしちょっと虚ろな感じですが、サビの盛り上がりと高音のボーカルが素晴らしいです。

11 花のいろ 
 作詞・作曲/障子久美、編曲/佐藤博
 穏やかな気持ちになれる、爽やかなミディアムスローナンバー。
 日本語にこだわった前向きな詞も、なかなかいいです。

 * * * * *

自分としては、やはり当時から聴いている02と10が好きなのですが、他もいい曲が揃っています。しかも、すべて障子久美さん自身の作曲ですから、実力は相当なものです。
どれも洗練されていて、かなり洋楽的なのですが、詞に出てくる横文字は、意外なほど少ないです。タイトルは横文字でも全部日本語詞だったり。
01はもとより、06、10、11などで聴かせる自身によるコーラスも素晴らしいものがあります。

この方は、実力のわりにそれほどヒットがなかったようで、一般的な知名度も今ひとつのようですが、もっと評価されてもいいと思います。
と思っていたら、ブログで取り上げている方は結構いて、強力なプッシュも多数。
というわけで、私のテキトーなコメントは忘れていただき、以下に紹介する先輩方のレビューをご参照下さい。

 

リスニング☆BAR

マニアック日記

Music Avenue

Amazoneのレビュー

音楽生活奮闘日記

| | コメント (0) | トラックバック (1)

FMラジオ番組のこと(1) インテグラル・ステーション

さて、今回はつなぎ・・・、じゃなくて次回に向けての前フリということで、1992年から1994年頃に聴いていたFM東京の番組について。
 

これまでもアルバム紹介の中で、触れていたのですが、先日検索ワードの中にこの「インテグラル・ステーション」があることを見つけ、一度ちゃんと言及しておこうと思ったのでした。

で、この番組、平日の深夜ではありましたが、日本のポップス(洋楽もあったかも)をフルに延々流すという、非常に贅沢な番組だったことが強く印象に残っています。
1時間×2部の構成になっていて、1部では最新の曲、2部では通常ちょっと古い曲を、というのがレギュラープログラムで、特定のアーティストの特集などもよくやっていたように思います。
1、2部とも、CMは最初と最後にやるだけで、途中と最後の方にはお決まりのBGMがけっこう長めに入ります。
民放でこんな構成でいいのかなぁ、BGMの代わりにCM入れた方がいいんじゃ?と本気で心配したものです。

このBGMがまた、更けてゆく夜の雰囲気によく合っていて、今聴いてもその時のことを思い出しタイムスリップした気持ちになります(たいていは当時も録音で聴いていたのですが)。

聴き始めたそもそものキッカケは、カラオケ練習の音源集めだったように思います。
だから、男性アーティストに主眼を置いていました。
チャゲ&飛鳥、Bz、サザンみたいな、超メジャーな人たちを初め、ちょっとマニアックなところでは、松田博幸、東野純直、伊豆田洋之なんて方々が印象に残っています(敬称略、以下同じ)。
かように、この番組のいいところは、メジャー、非メジャーとり混ぜて流していたところです。
結果としてそれほどヒットしなかったけど、いいと思ったものを流していた、ということかも知れません。

女性ボーカリストについても、気に入った曲を集めて編集してました。
この番組で知った人はけっこういて、過去に取り上げた中では、北畠美枝神崎まき近藤名奈峠恵子
他にも、障子久美佐藤聖子関谷真美相馬裕子西脇唯かとういづみ・・・

と、この年代の女性ボーカルはほとんど、この番組通じて知ったといっても過言ではありません。
ただし、上記の女性ボーカルで、当時アルバムを聴いたのは西脇唯くらいですが・・・(それもレンタルで)

若干、録音したカセットも残っています。そのうち一つは、「時代を創ったアーティストたち」という、たしか20組くらいの邦楽アーティストを取り上げた特集のうちの、佐野元春の回でした。

 
そんなインテグラル・ステーションの進行役を務めていた松川梨香さんの声を、10数年の時を経て、平日午後のNHK-FMでたまたま聞いたときは結構びっくりしました。
クラシックの番組ということもあり、かなり落ち着いた印象でしたが、変わらず活躍されていることが、嬉しかったです(残念ながら現在は担当されていません)。

ということで、この番組が、現在のMy ガール・ポップ・ムーブメントの下地になっている!という話でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz019. 須藤薫 「Chef's Special」

Sudochef

 このところ、ツーリングについてだらだら書いていますが、ようやく半分終わりました。
 ここらで本来の?ボーカリスト紹介も入れていかないと、そちら目当てで見て下さっている方に申し訳ないですね。

 ということで、最近入手した中で気に入ったシリーズの、とりあえず最後になります。
 音楽に興味のない方も、騙されたと思ってこちらを聴いてみて下さい↓
  あなただけ I Love You

【特徴
 この方面では有名なので、説明の必要はないと思いますが・・・
 声はなかなか特徴的で、一般的にいう「いい声」とは微妙に違うのかも知れませんが、なんともいえず魅力的です。歌唱力もしっかりしています。
 そして、サウンド面では、松任谷正隆や杉真理(すぎまさみち・♂ 念のため)といった面々が強力にサポートして、上質なポップスに仕上がっています。
 まだ、一部のアルバムしか聴いていませんが、ちょっとオールディーズ風な楽曲はどれもすっと馴染んできます。

【出会い】
 女性ボーカルを探求する中で、あちこちでお名前だけは拝見しており、評価も高いことも認識はしていました。が、私が主にターゲットにしている90年頃とは活動時期が違うと思い込んでおり、特に探したりはしていませんでした。
 しかし、最近あるライブで知り合ったAさんが、「若い頃はまって、彼女のライブはほとんど行った」とおっしゃっていたことから、やっぱり聴いてみよう、と思ったのでした。
 まずは試しに、図書館にあった「Continue」を聴いてみたところ、確かにすこぶるよくて、立て続けに他のアルバムも入手しました。Aさんからの「Tender Love」、中古店にあったこの「Cheff's Special」、そして2割引で売っていたので、最近再販となったうちから「Paradise Tour」、「More Than Yesterday」を2枚一挙にオトナ買い(えっ、全然オトナ買いになってない?普段中古の500円以下のばっかり買ってる私には十分・・・)。
 ただし、まだちゃんと聴けてないのもあったりして(汗)。

【このアルバムについて】
 発売:1980年(CD選書として再販:1990年頃)、入手:2009年7月19日
 CD入手困難度:紙ジャケットの再販版が出ており、まだ入手可能なようです。
 
 一つ一つコメントできるほど聴き込んでいないので、ごく簡単に・・・
 
01 Foolish(渚のポストマン)
 作詞/伊達 歩、作曲/杉 真理、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

02 Love Again
 作詞・作曲/杉 真理、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

03 恋に落ちよう
 作詞・作曲/杉 真理、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

04 なにげなく二人
 作詞/来生えつこ、作曲/来生たかお、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

05 あなただけ I Love You
 作詞・作曲・編曲/大滝詠一、ストリングス・シンセサイザーアレンジ/松任谷正隆

06 Wow Wow トレイン
 作詞・作曲/杉 真理、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

07 やさしい嘘つき
 作詞/森田由美、作曲/東郷昌和、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

08 涙のメモワール
 作詞/来生えつこ、作曲/来生たかお、編曲/松任谷正隆、コーラスアレンジ/杉 真理

09 Hello Sadness
 作詞・作曲/戸塚省三、編曲/飛澤宏元、コーラスアレンジ/東郷昌和、シンセサイザーアレンジ/松任谷正隆、

10 Summer Dream
 作詞・作曲/戸塚省三、編曲/飛澤宏元、コーラスアレンジ/東郷昌和
 

06まではミディアムテンポの曲も含め、概ねポップな印象。07からはややスローでしっとりした感じで聴かせます。
どれも、どこかで聴いたことがあるような気分にさせるのは、オールディーズっぽいからでしょうね。
この独特の雰囲気は、曲もですが、アレンジによるところも大きいのでしょうね。この方向性の統一感は大したもので、中心的な役割を担った松任谷さんの功績大です。
正直なところこれまで私の中で、松任谷さんは音楽家としては印象が薄く、極論するとただの車好きのおっさんだったのですが、このアルバムを聴いて考えを改めました。杉真理さんらとともに、素晴らしい世界を構築していると思いました。
紙ジャケの再販版の解説を見ても、須藤さんを世に送り出したメンバーたちの並々ならぬ意気込みが伺えます。
個人的には1980年というと、ベストテンなどの番組も見なくなり、洋楽に関心が移っていった頃で、須藤さんについてのリアルタイムの記憶は全くありません。
しかし、このアルバムの曲たちは、当時を思い出させる何かがあります。そして、古い路線を狙ってはいますが、今聴いても輝きを失っていないと思います。

 * * * * * * *

さて、どの曲もいいのですが、個人的に05は別格なのです。
いかにもこの時期の大滝詠一という感じで、聴いていると幸せな気分になります。
というか、この曲だけは鮮明に聴いた覚えがありました。当初は、「タイアップがあったか、ヒットしたかで、耳にしていたのだろう」と思っていました(たしかに代表曲のようですね)。
しかし、それから一月ほどした頃、ふと思い出してCDの棚を探してみると・・・あっ、あった!
Ootaki
これ「大瀧詠一 Song Book I」に収録されていたのでした。90年代前半でしょうか、CD選書として出ていたものを、購入していたのでした。目当ては「フィヨルドの少女」と太田裕美さんの「さらばシベリア鉄道」だったような。
当時は、あまり聴かないうちに仕舞っちゃったみたいで、「須藤薫」という名前すら頭にインプットされていませんでした。こんないい曲なのに、今考えると信じがたいです。
年とともに感じ方が変わったり、記憶の底に埋もれていたものが甦るところに感動を覚えたりって要素はあるみたいですね。
まぁ、大滝詠一さんの曲を続けて聴くと、それぞれの印象が弱くなってしまうのも事実で、その意味でもこのアルバム中では印象強く感じるのだと思います。

 

聴いた限り、他のアルバムも、ハズレはなさそうです。
再販の紙ジャケ版はボーナストラックも入っていて、解説も充実しているので、新品で揃えても損はないかも知れません。限定生産ということですから、入手困難になる前に探した方がいいですね。
この1stも、音飛びして最後まで聴けない曲が2曲ほどあるので、買い直しちゃおうかと検討しています。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

吉野千代乃・鳥居克成 LIVE ・その2

20090919yb04tc
2009年9月19日 花小金井 ライブカフェ HYDE

また行ってしまいました、吉野千代乃さんのライブ!
今回のライブハウスは、前回の下北沢のカフェより、少しこじんまりした印象。
西武新宿から30分と地理的にやや不便ということもあってか、適度に席が埋まった状態でした。

 * * * * * * *

20090919yb03t
まずは鳥居さんのソロ、シュガーベイブの「ダウンタウン」でスタート。
続いて小坂忠さんの「放浪」という渋い選曲。
3曲目は鳥居さんのオリジナルということでした。

4曲目からいよいよ吉野千代乃さん登場!
20090919yb05y
1曲目はトワ・エ・モアの「誰もいない海」。やっぱり素晴らしい!

洋楽のスタンダードに混じって、沢田研二の「あなたへの愛」も、前回に続き取り上げていました。千代乃さんお気に入りのようです。

20090919yb09tu
↑ウクレレも弾いちゃいます 

 

2部は、「Will You Dance」 でスタート。

マニアックな曲と紹介していた笠井紀美子さんの「バイブレイション」と次のJoe Sample「One day I'll fry away」のところで、スペシャルゲスト大槻敏彦さんがドラムで参加。
っていうかお店の方でした。「料理もできるドラマー」(「ドラムもできる料理人」だったかな)と紹介されていました。どっちが本業なんでしょう?
20090919yb13tc
ライトが当たってなくて写真ちょっと写りが悪いです(すみません)

20090919yb20o
鳥居さんのピアノと千代乃さんのボーカルだけで十分スケール感がありましたが、ドラムが加わるとまた格別です。

ラスト2曲の千代乃さんのオリジナルは「あなたのいない夏」そして「Say Good-bye」。
前回も聴いたのですが、今回もかなりウルウルものでヤバかったです。アンコールのビリー・ジョエルの「素顔のままで」のお陰で、持ち直しましたが。

20090919yb21tco
お二人のライブは、とりあえず前回と今回を持って終了。
11月には、TheSuperStandardsのライブが控えており、こちらも期待できそうです(^-^)

20090919yb01livehouse_2
TheSuperStandards HP
http://ameblo.jp/thesuperstandards/

TheSuperStandards Blog
http://www.manispedas.com/thesuperstandards/

鳥居克成さんのBlog
http://blog.livedoor.jp/kat_torry/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz018. 斉藤美和子 「One Dozen Gentlemen」

Saito1dg

 ツーリングに行く前に温めていたアルバム紹介を一本。
 音楽に詳しい人が聴けば、いろんなイメージが浮かんでくるのでしょうし、私も研究してもう少し気の利いたことを書きたかったのですが、それはまたの機会ということで(笑)。
 インディーズ系のようですし、今まで紹介してきた普通のJ-Popとは一味も二味も違うので評価が難しいのですが、きわめてユニークな作品であることは間違いありません。

【特徴】
 声はきれいだし歌唱力もかなりなものです。声質は、My Little Loverのアッコにも似てますが、それほど舌足らずではないです。高音ではCyndi Lauperのようにも聞こえます。
 楽曲については、普通のガールポップのようなものを想像していると、かなり違和感があると思います。このアルバムが特殊すぎるのかも知れません。

【出会い】
 当時の女性ボーカルをさんざん物色している私ですが、この方は存じませんでした。レコファンの店頭で100円セールをしている中にあったので購入してみました。
 風呂用CDプレーヤー(一度収まるとよほど気に入らないものでなければ、しばらく入れっぱなしになる)に入れて聴いてみたところ、最初全体的に好きになれないサウンドで「すぐ交代かな」と思ったのですが、3回くらい聴くと馴染んできて、バリエーションに富んでいることもあり、一月以上の長期登板となり、今となっては「けっこういいかも」と思っています。

【このアルバムについて】
 発売:1995年(?)、入手:2009年7月19日
 CD入手困難度:★★★★★
 (オークションでもほとんど見られません。と思ったら再販ものがあるようで購入可能でした)

 全く予備知識なくかけてみたら、デュエット・ソングばかり。へぇ、そういうアルバムなんだと思ってジャケなどを見ると、デュエットの相手は全曲違っておりそれぞれ作曲も(大半は作詞も)手掛けているという作りになっていました(例外あり)。それで「1ダース(12人)の男性」というタイトルだったのですね。
無知な私は知っている方がほとんどいなかったのですが、詳しい人なら誰かを想像しながら聞くのが面白いと思います(だから、今回は作家名は入れません。どうしても気になるようならネットで探せば見つかります)。
男女のボーカル比はほぼ同等か、むしろ斉藤美和子さんが男性を引き立てているといった感じの曲もあります。
 聴いた当初、普段聴いてる女性ボーカルと全然違うので、「なんじゃこりゃ」という印象でした。2度3度と聴くうちに、1960~70年代の洋楽を意識したサウンドにしていることがわかってきて、逆にそこが面白く結構楽しめました。もしかしたら、聴く人が聴けばわかるテーマなりオマージュが込められているのかも知れません。
 なお、ジャケットや歌詞カードの表示にミスがあり、08と09が作家も含めそっくり入れ替わっています(ちゃんと訂正の紙片が入っていました。再販では改善されていると思います)。

01 コードレス
 最初聴いたときは、前述のとおり「なにこれ?」な感じ。けだるい雰囲気でメロディーもスッと入ってくるとは言い難いですが、大御所が書いています(その人の曲ってちゃんと聴いたことないのですが)。こういっちゃナンですが、「ゲゲゲの鬼太郎」にでも使われそうな、少々不気味な感じさえする国籍不明なサウンドです。

02 ベストカップル
 前半の力強く「ネコが今日死んでいた」を連呼するパートと、後半のソロパートに分けられますが、どっちをサビと捉えるのか、よくわからない曲です。斉藤美和子さんのソロパートはとてもいいし、全体の重厚なロック・サウンドも悪くないのですが、やはり歌詞が「なんだかなー」という感じです。

03 Lovin' Spoonful
 3曲目でようやく、素直に「いいな」と思える曲になりました。ちょっと南国の雰囲気もする穏やかな癒しサウンドです。タイトルの「Lovin' Spoonful」は歌詞に出て来るわけでもなく、1970年頃に活躍していた米国の同名バンドへのオマージュも示唆させますが、曲からはそういう感じは特にはしませんでした。

04 Kiss...
 出だしのジャーンというギターや、疾走感のあるキャッチーなメロディーラインは、The BeatlesのHard Day's Nightを思わせます。キーボードやギター、タンバリンなどのサウンドもいかにも60年代といった感じです。
 男性ボーカルはミスチルの桜井和寿かと思ったら、そんな誰でも知ってるミーハー(?)な人は出てこないのでした。
 しかし、「誰にもできないやり方で」するキスってどんなん?!

05 Earthquake Lovers
 淡々として少々虚ろな曲調ですが、ギターやピアノ(っぽいシンセ?)が主体でカラッとしているため、それほど暗い感じはありません。最初聴いたときCreamの「Sunshine of Your Love」を連想したのは確かこれですが、聴き込んだ今となってはそれほどでもないかな・・・。
 聴き込むと、哀愁を帯びたギターや軽やかなピアノが非常に心地よく響いてきます。

06 うた
 いかにも60~70年代のロックンロールといった感じ。荒削りなのですが、ノリもよくけっこういいです。男性ボーカルもサウンドも野性的で、例えるならストーンズあたりか?

07 私が服を脱ぐのを見てて
 全体的に、陰鬱でアングラな雰囲気です。男性ボーカルも井上陽水みたいなちょっと粘っこくクセがある声です。サビはそこそこキャッチーになり、シンディ・ローパーのような美和子さんの高音がなかなかよいです。

08 月の虹
 ハイトーンの男性ボーカルも爽やかなフォーク調の曲。今で言うなら「ゆず」みたいな感じ。穏やかで心安らぐ、誰もが馴染みやすいであろう一曲。

09 花のトリコ
 穏やかな曲調に、演奏も控えめで、美和子さんのきれいなボーカルが際立っています。ただ、オルガン調のキーボードは、当時風といえばそうですが、どこか陰にこもった印象を与えます。

10 どっちが幸せ
 演奏も歌詞もコミックソングのような雰囲気。途中からほとんどラップになってます。全然好きなタイプの曲ではないのに、悪くないな、と思えるところが不思議。
共演はイカ天にも出たバンドで一度聴いたら忘れないであろうバンド名ですが、私は初耳でした。しかも、70年代から現在も活動継続中のバンドというから驚きました。
なお、この曲の作詞を手掛けバンドのリーダー格だった人(この曲のボーカル?)は、すでに他界されています。

11 愛の奇跡
 これまたベタなまでにレトロ。タンゴだかルンバだか、ザ・ピーナッツあたりのイメージですね。デュエットだし、「だんご三兄弟」と重なる感じも大。
 いたって平和な曲、と思いきや、いかんせん一筋縄では済まされず、途中「伊勢崎町ブルース」も真っ青の喘ぎ声が入ります。妙にハイな男性ボーカルといい、ウケ狙いとも思える一曲。

12 パンの船
 最初、やや暗めのグループサウンズ(「若者たち」とか)を思い出してしまいました。同じメロディーを淡々と繰り返し、そのメロディーも3種類くらいしかありません。歌詞も含めて抑圧された若者のうめきを表現したような雰囲気。最後にしては地味かとも思いますが、なかなか味わいがあります。
あ、あとWalker Brothers の 「The Sun ain't Gonna Shine Anymore(太陽はもう輝かない)」にもちょっぴり似ているかも。

 * * * * * * *

音楽に詳しい人ならもっと的確な例えや説明ができるのでしょうが、今の私にはこのくらいが限界です。
ほとんど聴かない系統の曲も多いのですが、何度か聴くと不思議と不快な感じもなく、引き込まれるところがあります。
やはり、全曲違うソングライターが競作しているわけですから、各楽曲のレベルは高いのでしょうね。詞にも深いものがありそうですが、今回そこまで掘り下げる気力はありませんでした。

このアルバムに関しては、曲のバリエーションとその背景にある何かを考えるだけでも、かなり聴き応えがあると思います。ただ、サウンドに関して好き嫌いが分かれるかも知れないので、新品購入となると強力にお薦めはしません(中古で探すなら白い紙箱が目印です)。
斉藤美和子さんは、元々「タンゴ・ヨーロッパ」という女の子バンドの走りともいえるグループでデビューした後、ソロになった人で、現在も活動されています。表舞台にはあまり出ないようですが、再発されているアルバムも多数。歌は上手いし声もきれいなので、他のアルバムも聴いてみたいと思います。
なお、作詞では「さいとうみわこ」となっていて、他にもいくつかの別名を使っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

吉野千代乃・鳥居克成 LIVE

090820chiyono06

2009年8月20日 下北沢 com.cafe音倉

開始10分くらい前に行ったら、もうほぼ満席の状態。
最終的には40人くらいいたでしょうか、本当に満席でした。

客層としては、前の方に年配のおじさま方の一団がいる以外、ほとんどが20代と思しき若い人で少々驚きました。
鳥居さん目当てなのかな、と思っていたら、千代乃さんの教え子の方々も多かったようでした。

さて、最初にチャージを払う際、対応してくれた女性に「!!!」
どう見てもテレビで見たあの人・・・。
半信半疑でしたが聞いてみると、やはりというか庄野真代さんご本人ではないですか!

090820mayo1

このカフェを作った中心人物なわけですが、自ら、レジやウェイトレスもやってしまう文字通りの看板娘!
何でも、今日が実質的に初日・こけら落としなんだそうで、それで人手が要るということもあったみたいです。

全体的にコンクリート打ちっ放しで、飾り気ないですが、壁には絵など掛かっており、なかなか素敵な空間でした。

090820comcafe
ゴーヤに豚肉の味噌和えを乗せて焼いた料理。とってもおいしかったです。料理はオーガニック素材を使っているそうです。
今度はランチタイムにも行ってみたいです。

 * * * * * * *

さて、ライブは鳥居さんのソロでスタート。
電子ピアノによる激しい演奏のため、何の曲かイントロではわからなかったのですが、シュガーベイブやEPOが歌った「ダウンタウン」でした。
続いてジュリーの「カサブランカ・ダンディ」。それにしても、ハードな演奏に合わせてよく歌えるな~、と素人ながら感心してしまいました。
演奏でのボケ(?)も笑わせていただきました。

090820chiyono05k

「吉野千代乃の歌が聴きたいかーっ?」の声に対する反応がイマイチ薄かったため(?)、3曲目(曲名不明)までソロで引っ張って・・・4曲目いよいよ吉野千代乃さんの登場!

090820chiyono08c

1曲目はトワ・エ・モアの「誰もいない海」。
あのCDの声そのままに素晴らしいボーカルです!

090820chiyono03 090820chiyono02

トークもこなれてて、鳥居さんとの掛け合いも息が合ってて楽しかったです。

090820chiyono10ku

第1部は他に、ご自身のアルバムで取り上げたという10ccの「I'm not in Love」(鳥居さんがウクレレを使ったのはこれだったかな?)など。
ピアノによる演奏のため全体的にJAZZYな感じです。

2部は、「たばこの煙」 (五輪真弓 )でスタート。
「Will You Dance」(ジャニス・イアン)、「やさしく歌って」(ロバータ・フラック)、「バイブレイション」(笠井紀美子)と続きます(調べてみると、笠井紀美子さんはジャズシンガーなのですが、この曲は山下達郎さんの作曲だそうで、これが収録されたアルバムはちょっと興味が湧きます)。

スペシャルゲストで田中あきらさんが途中で参加。

090820chiyono13tr
千代乃さんのかなりご年配というコメントに対し、「あまり変わらない」とご本人の弁。

090820chiyono15ct_2 

090820chiyono18c

オリジナル・ラブの「接吻」も取り上げていて、こちらもとても新鮮で素晴らしかったです。

ラスト前、いよいよの千代乃さんのオリジナル。久しぶりのご披露だそうです。
「あなたのいない夏」、そして「Say Good-bye」。
期せずして先日紹介したアルバムからの選曲で、ともに知っている曲で大感激!
本当に涙が出そうでした。

満場一致のアンコールに応じて、さらに「素顔のままで」(ビリー・ジョエル)を熱唱。
最後まで素晴らしい歌と演奏を聴かせていただきました。

次は、またお二人で、9月19日に花小金井でライブをするそうです。
お二人が所属するTheSuperStandardsもライブをしているので、また聴きに行きたいです♪

 * * * * * * *

隣にいらした同年代の男性が、デビュー当時から千代乃さんの追っかけ(?)をしているという筋金入りファンで、当時の女性ボーカルにもめちゃ詳しくて、タジタジ。
ここまで話が合う人には初めて会いました。で、やはり女性ボーカルについても書いているというブログは、私もしっかりチェックしてました。
同志(てか大先輩)に会えて、思わぬ収穫でした(^-^)

 * * * * * * *

TheSuperStandards HP
http://ameblo.jp/thesuperstandards

TheSuperStandards Blog
http://www.manispedas.com/thesuperstandards/

鳥居克成さんのBlog
http://blog.livedoor.jp/kat_torry/

庄野真代さんのBlog
http://plaza.rakuten.co.jp/mayoshono/

庄野真代さんが主催する国境なき楽団のHP
http://www.gakudan.or.jp/index.html

com.cafe音倉(ピーコックの裏、地下一階)
http://r.tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13095296/

| | コメント (3) | トラックバック (0)

GPz017. 成田路実 「イリュージョン」

Romiillusion

お待たせしました!
週末にアップするつもりが、吉野千代乃さんを優先したため、ずれ込んだものです。
てか、誰も待ってませんね。そうとう大穴ですし。

【特徴
アイドルっぽい雰囲気ですが、きれいな声で歌もなかなか上手く、ジャケットのイメージ通り夏や海の雰囲気満点で今の時期にぴったりです。
そうした楽曲の世界は初期の児島未散さんに近いかも知れません。声質について、CDジャーナルで指摘されている「中原めいこ似」はなかなか説得力があります(Yahoo!ミュージックで見られます)。
容姿は正統派アイドルというよりは、エキゾチックで健康的な感じが魅力といったところでしょうか。

【出会い
中古店へ行くと、つい「な」の欄で「中里あき子」を探してしまいます(すべて入手済みなのに!)。
その際、この「イリュージョン」は何度か見かけていて、ちょっと気にはなっていました。ただ、年代的にはど真ん中ですが、アイドル的な印象が強かったのでパスしていました。
が、先日極上品が安価で出ていたので買ってみたところ、大変気に入り毎日聴いています。
ネット上でも、こと音楽的なことに関しては情報がないに等しいので、ちゃんと評価してあげなきゃ、と思いました。

【このアルバムについて】
発売:1991年5月21日(廃盤)、入手:2009年7月11日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(手ごろな値段で、そこそこあるようです)

総じてキャッチーで聴きやすく、成田路実さんの爽やかなボーカルが存分に生かされています。

01 Prelude(黄昏)
 作曲/溝口 肇、編曲/溝口 肇
 アルバム中最も静かな10と共通するイメージの静かなインストが、導入的に短く入っています。

02 South Of Eden
 作詞/ 真名杏樹、作曲/安部恭弘、編曲/笹路正徳
 軽快な曲調に爽やかな声がマッチした、このアルバムを代表するようなナンバー。

03 Moonlight Illusion
 作詞/安藤芳彦、作曲/立花 瞳、編曲/鳥山雄司
 サンバ風で妖しい雰囲気ですが、不思議とキャッチーなメロディー。男女コーラスが入るなどソウルフルな印象も。

04 感じ方を教えて
 作詞/真名杏樹、作曲/木戸やすひろ、編曲/志熊研三
 軽いアレンジでアイドルっぽい感じですが、夏の光と風をイメージさせる曲調に爽やかな声が合っていて、心地いい曲です。

05 春よ恋
 作詞/安藤芳彦、作曲/小林明子、編曲/笹路正徳
 01と10を別にすると唯一の穏やかな曲。タイトル通り、季節でいうと秋とかのイメージで、他とだいぶ印象が違いますが、こうした落ち着いた曲もなかなかいいです。

06 Seaside Park
 作詞/公文 健、作曲/小林明子、編曲/神林早人
 軽快でこれもややアイドル調ですが、やはり夏のイメージいっぱいで爽やかです。

07 恋はゲームじゃない
 作詞/安藤芳彦、作曲/小林明子、編曲/笹路正徳
 ぐっとロック調になります。キャッチーかつダイナミック、路実さんのボーカルもなかなかしっかりしています。05から小林明子さんの曲が続きますが、それぞれ違ったタイプで面白いです。

08 夏の嵐
 作詞/藤原ようこ、作曲/南 佳孝、編曲/志熊研三
 ハードなギタープレイとドラムからアルバム前半とかなり違った印象を受けます。ボーカルのメロディーはわりと淡々としているのですが、演奏と相まってなかなか聴かせます。

09 ビーナスは眠らない
 作詞/安藤芳彦、作曲/立花 瞳、編曲/鳥山雄司
 吉野千代乃さんの曲かと思ったら違いました(あちらは「ヴィーナスは眠れない」)。これってレゲエなんでしょうか。ラップ調の声みたいな効果音が入ってたりして、今聴いても新鮮です。サビの高音も気持ちいいです。

10 黄昏に抱かれて
 作詞/安藤芳彦、作曲/羽場仁志、編曲/溝口 肇
 一転して非常に静かな曲です。ファルセットを多用した、とつとつとした歌い方はやや舌足らずな感じもしますが、許容範囲でしょう。ふんわりした感じが斉藤由貴さんを連想させます。キャッチーでわかりやすい他の曲に比べ、聴きこむとよさがわかるタイプの曲ですね。

 * * * * * * *

01と10は少々印象が薄いですが、個人的にはほぼハズレなしと言えます。
07、08、09の3曲がそれぞれ特徴があっていいですね。04もかなりいいのですが、02や06と雰囲気が似ているという点でインパクトは今ひとつです。

成田路実という名前には、なんとなく聞き覚えがあったのですが、調べてみると、水着キャンギャルでデビューし、オールナイトフジなどにも出ていたそうです。
その方面での記憶は定かでないですが、「有島一郎の孫」ってことで「そういえばいたな」と思い出しました(我ながら変なこと覚えてるな~)。
91年というと、ガール・ポップ・ムーブメントと言われるようになるちょっと前、いわゆる「アイドル」も冬の時代で、女性ボーカリストを売り出すのが難しかった時期ですね。
彼女の場合も、業界入りやルックスはアイドル的ではありましたが、帯に「自然派(ナチュラル)ポップスへようこそ・・・」とあるように、単にアイドルの枠にとどまらない路線を模索していたこの時期の典型的なパターンといえるでしょう。

成田路実名義でのアルバムは1枚のみのようですが、その後、Romi名義で本格的シンガーとして(?)アルバムを出しているので、探してみたいと思っています。
余談ですが、ネットオークションで探したら、写真集も出てて応札している人がいました。なかなか根強い人気があるのですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz016. 吉野千代乃 「Say Good-bye」

Chiyonosay

最初に取り上げたいボーカリストの一人だったのですが、すでに他の方も紹介されていますし、聴き込みも十分でなかったので、見送っていました。
しかし、昨晩たまたま検索していたら、8月20日に下北沢でライブがある(!)というので、急遽紹介することにしました。

【特徴】
何といっても歌唱力が素晴らしいです。声は澄んでいて艶があり、歌詞と相まって、なかなか大人の雰囲気です。ルックスも含め庄野真代さんに似ている感じがなくもないです。
時期的に言ってもガールポップというくくり方は相応しくないし、ご本人も快く思わないでしょうね。

 <8/17追記>上記、知らずに書いたのですが、20日にライブがあるという下北沢のcom.cafe音倉は、その庄野真代さんが代表を務める「国境なき楽団」が作ったカフェとのこと。ウソのような偶然に自分でもびっくり!

【出会い】
邦楽を全く聴いていなかった時期のボーカリストであり、お名前も存じませんでしたが、kaz-shinさんが紹介していて興味を持ちました。
中古店ではとんと見かけないので、ネットオークションでこの「Say Good-bye」を入手しましたが、聴いてみて納得。前評判どおりの素晴らしい歌唱力に圧倒されました。
CDは最近ようやく4枚目を入手したところです。
もう引退されたのかと思っていましたが、まだまだ現役ということで・・・、リサーチ不足でした。


【このアルバムについて】

発売:1987年6月25日(廃盤)、入手:2008年8月14日
 CD入手困難度:★★★★☆
 (まだCDが一般的でなかった時代のせいか、中古店で見つけることはかなり少ないです)

アルバムタイトルどおり、別れを歌ったバラードが多いですが、違ったタイプの曲も見事に歌いこなしています。

01 恋・不思議
 作詞/松井五郎、作曲/中崎英也、編曲/中村 哲
 「世界・ふしぎ発見!」のエンディングに使われていたそうで、聞き覚えがありました。淡々としたAメロなどに対し、前奏やサビはインパクトがあります。

02 Once Upon A Time
 作詞/山上路夫、作曲/村井邦彦、編曲/大谷和夫
 穏やかな曲に乗せて「運命の出会い」を歌っています。幸せな雰囲気がよく出ています。

03 Fly To You
 作詞/真沙木 唯、作曲/佐藤 博、編曲/中村 哲
 遠距離恋愛?それとも夢を叶えるための発展的別れ?穏やかながら希望に満ちたボーカルです。

04 1985年の恋人
 作詞/松井五郎、作曲/松宮恭子、編曲/瀬尾一三
 昔の彼との偶然の再会を歌ったサンバ調の曲。ピアノ、バイオリン、サックスなどによる夢見心地な演奏に乗せて、本当に気持ちよさそうに歌っています。

05 Say Good-bye
 作詞/松井五郎、作曲/佐藤 健、編曲/中村 哲
 こういう歌い上げのバラードは、やはり歌唱力が圧倒的に冴えます。哀愁を帯びたサックスやピアノもいい雰囲気です。

06 It's My Turn
 作詞/吉野千代乃、作曲/佐藤 健、編曲/中村 哲
 男女が逆だったら上手くいったのに・・・というちょっと変わった内容の詞です。アップテンポで比較的激しい演奏と歌唱も他と雰囲気が違いますが、いい曲だと思います。

07 Monomania
 作詞/吉野千代乃、作曲・編曲/中村 哲
 一転してFunnyな雰囲気。06などと聴き比べると別人かと思うほど、かわいい声で歌っています。個人的にはけっこう好きです。

08 愛されてデジャヴ
 作詞/松井五郎、作曲/中崎英也、編曲/瀬尾一三
 落ち着いたバラード。歌詞も曲調もやすらぎを感じさる、どこか懐かしい感じのホッとする曲です。

09 愛のコラージュ
 作詞/吉野千代乃、作曲/中崎英也、編曲/中村 哲
 前奏からして別れの予感。で、やっぱりそういう曲でした。感情のこもったちょっと激しいボーカルが印象的です。

10 あなたのいない夏
 作詞/松井五郎、作曲/中崎英也、編曲/中村 哲
 別れた彼のことを歌ったちょっと悲しいバラード。このアルバムを締めくくるにはある意味ぴったりかも知れません。

 * * * * * * *

86年にデビューしてこれが3枚目のアルバムですから、わりと早いピッチでリリースしていますが、目立ったヒットには恵まれなかったようです。
この傑作ぞろいのアルバムを聴くとちょっと信じ難いですが、まさにジャパニーズ・ポップス冬の時代だったということなのでしょうね。

是非、ライブで生ボーカルを聴きたいと思います!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz015. sinon 「Talk to Me」 ~早過ぎた木村カエラ~

Sinontalk

さて、しばらくは最近入手した中でヒットだったものを、いくつか紹介していこうと思います。
こちらのsinon(シノン)さんは、kaz-shinさんのレビューを見て入手してみましたが、かなりよくてこのところヘビーローテーションになっています。
1stも聴いていますが、いずれkaz-shinさんがレビューしてくれるでしょうから、後追いになりますがこちらの2ndを簡単に紹介する形とします。

【特徴】
今回初めて付けたサブタイトルのとおり、誰かに例えるとすると、木村カエラさんですね(実のところ、これを言いたくて紹介しました。当初かなり似てると思ったのですが、聴き込むほどにそれが揺らいでくる感じがしたので早めに紹介するものです)。
カエラちゃんといえば、現在のJ-Popシーンを代表する歌姫の一人ですが、声や雰囲気がかなり似ていると思いました。
フォークギタージャンジャカジャンって感じのsinonさんに対し、重厚なエレキサウンドのカエラちゃんという違いはあるのですが、ポップな曲を中心に様々なタイプの曲をこなすところも、カエラちゃんに通じるものがあります。
1stアルバム「紫音」の帯にある「ガール・ポップス、ナチュラル派」という言葉どおり、あくまで自然体。歌も上手いし、はっきりした爽やかなボーカルは好感が持てます。

【出会い】
中古店で何度か名前を見た記憶はありましたが、女性ボーカルとは思わずノーチェックでした。
前述のとおり、kaz-shinさんのレビューを見た後、あらためて探して入手しました。

【このアルバムについて】
発売:1995年7月21日(廃盤)、入手:2009年6月11日
 CD入手困難度:★★★☆☆
  (そこそこあるのでは?)

すでにkaz-shinさんが丁寧にレビューしているので、あまり付け加えることはございません(・・・て、手抜き?)。

01 TALK
 作詞・作曲/斉藤有太、編曲/佐橋佳幸・斉藤有太
02 バイト・ロック
 作詞/岩切修子、作曲/川中茂則、編曲/佐橋佳幸
03 青空に逢いたい
 作詞/森雪之丞、作曲/藤井丈司、編曲/佐橋佳幸
04 しあわせにしてよ
 作詞/秋元康、作曲/鈴木キサブロー、編曲/佐橋佳幸
05 恋は史上最強の魔法
 作詞/森雪之丞、作曲・編曲/佐橋佳幸
06 Good-bye
 作詞/森雪之丞、作曲/藤井 丈司、編曲/藤井 丈司・佐橋佳幸
07 帰り道
 作詞・作曲/上田まり、編曲/佐橋佳幸
08 あなただけいない
 作詞/鮎川めぐみ、作曲/藤井 丈司、編曲/佐橋佳幸
09 I Stand Alone
 作詞/岩切修子、作曲・編曲/佐橋佳幸
10 太陽は知っている
 作詞/森雪之丞、作曲・編曲/佐橋佳幸
11 月の記憶 -fly to you-
 作詞/森雪之丞、作曲/川中茂則、編曲/佐橋佳幸

全体的に、すんなり聴けるサウンドだと思います。
どの曲もなかなかいいのですが、お気に入りを挙げるとすると、一番は穏やかなナンバーの07、それにポップな10、あと04などです。

コメントが少ない代わりに、帯の言葉がアルバムの雰囲気をよく表しているので引用すると、
「透明感と熱い気持ちが同居する新世代ヴォーカル。沖縄生まれ、20才 sinon、21世紀に向けてデビュー。」(1st・紫音)
「いつも機嫌がいいわけじゃない いつでも笑ってられるわけじゃない 少し上を向いて、明日を探してみよう。」(2nd・Talk to me)

比較的アップテンポな02、05、09などは、特にカエラちゃんっぽいように思います。
ついでに、1stアルバムでは、01、06、07、10などがカエラ度高めです。2nd同様いい曲が揃っています。

カエラちゃんが基本的に全曲作詞しているのに対し、楽曲製作に関わっていないという点は異なりますが、恋愛に偏らず、20そこそこの女性の心情をよく捉えた詞の世界も、共通しているといえばしています。

ということで・・・後発のカエラちゃんに例えるのはいかがなものかという感じもありましたが、カエラちゃんがらみでここへ辿りつき、注目してくれる人がいたらいいな、と思ったのでした。
前記の帯の言葉にあった「21世紀」には活躍の場があまりなかったようですが、近いイメージのカエラちゃんが幅広く受け入れられている今こそ見直されるべき!と勝手に思っています。

Sininr

 * * * * * * *

話は変わりますが、「しのん」もしくは「しおん」と称するアーティストって結構いるんですね。
大ベテランのシオンさんは元より、間違えて「詩音」で検索したら、最近でも2人も出てきているではないですか。
また、「紫音」で引くとアダルト系の人が出てきます。
sinonさんがこれらの情報に埋没してしまわないことを祈ります。

ところで、なんでカエラ「ちゃん」なのか・・・その理由はまた

| | コメント (0) | トラックバック (0)

峠恵子オンステージ in 府中

20090808toge0_2
府中市商工まつりの峠恵子オンステージを見てきました。
昼の部も行きたかったのですが、18時半からの夜の部のみ、しかも遅れてしまいました。

お客さんいっぱいいました!
20090808toge01_3

バンドメンバーのうち、お三方は先日のライブと一緒でした。
キーボードは初見の方でした(すみません、名前失念)

トミー前田さん(Dr)
20090808toge02_2

宮本博敏さん(Bs)
20090808toge03_2

佐藤誠さん(Gt)
20090808toge04_2 

学生時代の友達がいらしていて大感激の峠さん
20090808toge05_2

オリジナルの「君だけの指定席」、「Top of the World」、「青春の輝き」・・・そして、アンコールは「ジャンバラヤ」
20090808toge06_2

こちらに視線をくれたのかな?手を振る峠さん
20090808toge07_2

今日も素晴らしいステージでした!
20090808toge08_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

女性ボーカルの聴き方

Ts2a0956

前回でひとまず、ブログを始めた当初よく聴いていて是非紹介したかったボーカリストは一巡した感じです。
まだ私の聴き込みが足りなかったり、わりとメジャーだったり、他の方が紹介してたりで、次点となったボーカリストもいるわけで、線引きするのは難しいのですが、とりあえず。
意外と少ない?ですが、ブログを始めた当初聴き漁っていた50人余りのうちの特にお気に入りですから、そんなものでしょうね。

いちおう、ここまでは丁寧に紹介したかったのと、そして日本初(唯一)?のアルバムレビューとなるものも少なくないと思ったので、
頑張ってアルバムレビューの体裁をとってきましたが、これからはもう少し気楽に紹介していくことも多くなると思います。
それは必ずしもオススメ度が低いということではありません。

で、今回は一つ総論的な話を。

私がどういう基準で女性ボーカルを聴いているかというと、一言で言うと「聴いてて気持ちがいい」ということになります。
声、歌唱力、それに楽曲のバランス。特に、声と歌唱力は重要で、そのいずれかが他の要素を補って余りあれば、十分にお気に入りになります。

もう一つのポイントは、これまでのセレクトからわかるとおり、90年頃という時代とマイナー度ですね(笑)
初回でも触れましたがメジャーな音楽も聴きますが、今あえてメジャーなものを追う気にはあまりなれず、
半分J-Popシーンに埋もれてしまったような、しかし素敵なボーカリストたちを発掘して聴くのが性にあっています。
四輪や二輪も、他人が乗らないようなのに乗っているし、そういう性分なのでしょうね。

相当音楽好きで、マニアックな聴き方をしてると思われている方もいるかも知れませんが、人より多く音楽を聴いてきたわけでもないし、音楽的知識はホントに素人同然です。
聴き方も、ほんとにフィーリングを楽しむ感じで、詞は二の次でした。だから、歌詞カードもろくに見たことはなく、歌詞を間違えて覚えている例もしばしば。
ましてや、ソングライターは誰か、とか演奏で誰が参加しているか、などもほとんど関心を持っていませんでした。

ただ、ブログである程度コメントを書くとなると、そういうところにも目を向けなければならないわけで、そうなると
この人が書いてたんだとか、ここにもこの作家が、みたいな発見も多く、なかなか楽しいものですね。
もちろん、まだそれぞれの特徴を云々できるレベルではないのですが。

さて、当初はそれぞれに評価というかオススメ度を点数化することも考えていましたが、声や楽曲に関しては好みが分かれるでしょうし、歌唱力についても許容範囲は違いますから、個人的評価とはいえ優劣を付けてしまうと、手にとってもらえなくなるものもあるかな、と思いやめました。
文面から判断いただきたいと思っています。
ただ、入手の難易度については客観的指標として付けることにします。
また、「廃盤」であることを明記した方がよい、とのご指摘を以前受けましたので、わかる範囲で付記するようにします。

それと、アルバム紹介についてはGPzで始まる通し番号をつけることにしました。
果たして、カワサキGPzシリーズの末弟であるGPz250にさえ届くのかどうか、それ以前に3桁必要なのか?という疑問というか不安も・・・

Ts2a0973

ということで、以前の記事を修正しましたが、追加した「CD入手困難度」を下にまとめて載せます。
なお、この指標はあくまで私の感覚ですが、中古店での目撃頻度やネットオークションの出品数、それに図書館在庫数http://metro.tokyo.opac.jp/なども考慮されています。
目安は次の通りです。
★★★★★ 中古店で見つけたら奇跡的!ネットオークションで探す方が遥かに楽で確実
★★★★☆ 中古店で見つけるのはかなり困難
★★★☆☆ 中古店を10軒回れば1~2件見つかるかも
★★☆☆☆ 中古店を10軒回れば3~5件見つかりそう。ガールポップとしては中堅以上のメジャーどころ
★☆☆☆☆ 中古店で見つけることは比較的容易。同ボーカリストのアルバムはたいてい置いてある。
☆☆☆☆☆ 中古店にたいてい置いてある超メジャーどころ

 * * * * *

GPz001 丸山みゆき 「夢をみてますか」
 CD入手困難度:★★★☆☆
(ちらほら見かける。安価なことが多い)

GPz002 中里あき子 「20万分の1の都会」発売:1987.11.1、 入手:2005.11.20
 CD入手困難度:★★★★☆
(80年代のためか流通量は少なく、あっても高額の場合が多い。ネットでCD-Rでの入手が可能)

GPz003 北畠美枝 「太陽の破片」
 CD入手困難度:★★★★★
(残念ながら流通良は極めて少ない)

GPz004 小川美由希 「Funny Baby Lady」
 CD入手困難度:★★★★★
(CD化への端境期だったためか、流通量は少ない)

GPz005 宇都美慶子 「L'Alc-en-Ciel」
 CD入手困難度:★★★☆☆
(彼女のアルバムとしては最もよく見かける)

GPz006 峠恵子 「Something Doing」
 CD入手困難度:★★★☆☆
(1stより多く、そこそこ見かける)

GPz007 神崎まき 「虹のふもとへ」
 CD入手困難度:★★★☆☆
(この1stは少ないが2nd以降は比較的よく見かける)

GPz008 近藤名奈 「7/360」
 CD入手困難度:★★☆☆☆
(2nd以降に比べ少ない傾向はあるが入手は楽)

GPz009 黒沢律子 「Dish」
 CD入手困難度:★★★★☆
(たま~に見かける程度)

GPz010 上田知華+KARYOBIN 「上田知華+KARYOBIN 3」
 CD入手困難度:★★★★★
(CD版は高値安定で中古店ではめったに見ない)

GPz011 児島未散 「Floraison」
 CD入手困難度:★★☆☆☆
(このアルバムはジプシーに次いで楽に見つかるはず)

GPz012 川嶋みき 「Natural Hearts」
 CD入手困難度:★★★☆☆
(それなりに出ているようです)

GPz013 木村恵子 「Ambiva」
 CD入手困難度:★★★★☆
(たま~に見かける程度。価格は高かったり安かったり)

GPz014 石嶺聡子 「Generation」
 CD入手困難度:★☆☆☆☆
(入手は容易)

 * * * * *

Ts2a0953

次回は8月8日にある峠恵子さんのステージの模様をお伝えできると思います。

写真は全く関係ありませんが、先日行った花火大会のものです(画像がないとなんとも殺風景なので・・・)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz014 石嶺聡子 「GENERATION」

Ishiminegene

【特徴】
かなりメジャーな方だし今も現役なのでここで紹介する人の中では異例といえますが、理屈抜きに癒される声なのでご紹介します。
微妙にハスキーでしっかりした声質だと思いますが、すごくいい声で歌唱力も抜群、デビュー時はミラクルボイスと称されていましたが、言いえて妙。
私が聴いてきたのは初期の作品ばかりなので、最近のことはよくわかりませんが、純粋無垢で、きわどい表現もなく安心して聴いていられる、という印象があります。
アレンジも相対的に軽めで歌謡曲的といえます。そのまま「NHKみんなのうた」に使えそうな感じとでも言いましょうか。まとまりすぎていて面白みに欠けると感じる向きもあるかも知れませんネ。

【出会い】
今でこそ、手を広げすぎないために、発掘するのは90年代前半までという自主規制枠というか努力目標を設けている私ですが、ガールポップを聴き始めた当初は、よさげで入手容易なものはとりあえず聴いてみるスタンスでした。
石嶺聡子さんは、一応94年のデビューですが実質90年代後半以降の方ですね。たしか「オススメの」あるいは「声のきれいな」女性ボーカリストというようなネット書き込みで見たのだと記憶しています。
近所のレンタル屋で初期のベスト盤を見つけ借りてみたところ、めちゃめちゃよくて、その後初期の作品を中心にCDを揃えました。
それにしても・・・、90年代後半だとリアルタイムでJ-Popをよく聴いていたのですが、石嶺聡子さんについては「花」を歌った人だったっけ、くらいの印象しかなく、ベスト盤にも若干聞き覚えのある曲があった程度でした。
当時はいかに上っ面の流行曲しか追っていなかったか、ということでしょうね。

【このアルバムについて】

 発売:1996年12月11日、購入:2006年3月18日
 CD入手困難度:★☆☆☆☆(中古の入手は容易。ネット上でも音源入手可能?)

 94年にデビューしてこれが4作目。購入しているはずなのですが、どこかに紛れてしまったようで見当たらず・・・。写真は図書館で借りたジャケットを写して若干修正したもの(情けな)。
このアルバムを選んだのは、好きな洋楽のカヴァーが収録されていたからです。で、あらためて見るとロンドンでレコーディングしたとのことで・・・納得しました。

01 Liberty Girl
 作詞/根津洋子、作曲/都志見隆、編曲/小林信吾
 キャッチーでさわやかな、詞も前向きで元気が出る曲。軽いアレンジがいかにも彼女らしいです。

02 Shine
 作詞/阿木燿子、作曲/宇崎竜童、編曲/Simon Hall・小林信吾
 静かなピアノがカーペンターズやキャロル・キングのイメージとも重なる穏やかな曲。本アルバム中では、最初に借りたベスト盤に入っていた唯一の曲で、ベスト盤で聴いたときは地味な印象でしたが、後半の厚みを増したサウンドから受ける印象はなかなか壮大でボーカルも力強いです。

03 幸福ドミノ 
 作詞/阿木燿子、作曲/宇崎竜童、編曲/小林信吾
 おそらく彼女の出身地・沖縄風のアレンジなのでしょう、現地の楽器?も使っており独特の雰囲気があります。

04 Those were the days
 作詞・作曲/GENE RASKIN、編曲/重実徹
 ポール・マッカートニーのプロデュースにより1968年にデビューしたメリー・ホプキンの大ヒット曲(邦題「悲しき天使」)のカバー。詞は英語のままで、楽曲も原曲のイメージにかなり忠実でありつつ、現代的なアレンジが加えられています。
 おおもとはロシア民謡らしいです。ホプキンヴァージョン同様、演奏にロシアのウクレレ?みたいな楽器が使われており、この切ない感じがたまりません。
 予断ですが、「悲しき天使」は私の友人が、音楽のテキストにあって授業で歌った、と言ってました(日本語で)。

ちなみに原曲はこちらのアルバムに収録↓
Maryhopkin

05 Goodbye
 作詞・作曲/Lennon-McCartney、編曲/
 04に続きメリー・ホプキンのカバー。こちらも基本的に原曲のイメージ。原曲もいいのですが、やはり石嶺さんの圧倒的な歌唱力が光ります。タイトルどおり失恋の歌ですが、妙にポップです。歌詞(英語)の意味を一度よく確認してみる必要があります(笑)

06 Summernight Magic
 作詞/ALVAREZ GELINESTOR、作曲/THORBJOERN GAASHOLT、編曲/重実徹
 こちらも洋楽カバーで英語詞です。同時期にトリーネ・レイン(Trine Rein)というノルウェーのシンガーが歌った曲だそうです。原曲は特にヒット曲ではないようですが、ちょっと70~80年代の匂いがしてテンポも心地よく、いいチョイスです。それにしても英語の発音も素晴らしいです。

07 恋じゃ情けない
 作詞/松本一起、作曲/筒美京平、編曲/小林信吾
 ディスコミュージックっぽくもある元気な曲。一方、今の「恋」よりもう一歩進んだ関係を、という内容は、アルバム中唯一、オトナの世界を感じさせる危険さをはらんだ歌詞(って大げさ)。

08 友達?
 作詞/久和カノン、作曲/佐藤健、編曲/重実徹
 親友の彼氏への想いを切々と歌ったバラード。伸びのあるボーカルが清々しくも切ないです。

09 そっと‥じっと‥きっと‥ずっと
 作詞/芹沢類、作曲/筒美京平、編曲/小林信吾
 08に続いてこちらもバラード。静かな曲なのですが、彼女のボーカルのせいか不思議とスケール感が感じられます。

10 秋の行方
 作詞/久和カノン、作曲/都志見隆、編曲/Simon Hall
 ラストは一段と穏やかな秋の曲。そういえばここまで夏っぽい曲が多かったかも。最後にこれを持ってくるか?という地味な曲ですが、静かな中にも力強さを感じさせるボーカルが印象に残ります。

 * * * * * * *

その後、作曲にも関わるようになり、現在も活動中です。
決して派手ではありませんが、その場限りで消費される類の音楽と違い、ずっと色褪せない魅力があると思います。
ネットで視聴などもできるので、是非聞いてみて欲しいと思います。

http://mysound.jp/artist/detail/a55EU/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz013 木村恵子 「アンビバ」

Ambivaa

この間ライブレポートが立て続けにあったものの、ボーカリスト紹介は実に一月ぶりとなってしまいました(汗)。
この方はすでに諸先輩方が紹介していることもありだいぶ迷ったのですが、非常によく聴くボーカリストの一人として外せないので取り上げさせていただきます。

【特徴】
ちょっとクセがあり時折ユーミンっぽく聞こえる声については好き嫌いが分かれるかも知れません。かくいう私も特に好きな声ではない、ハズなのですが、不思議と魅力のある声です。そしてサウンドが当時っぽくて、これまたいいんです。
本アルバムのコスチュームや次の3rdアルバム(kaz-shinさんのレビュー)のドアップのジャケット写真などからはアイドル的な印象も感じられますが、ソングライターとしても一級の実力を発揮しています。

Ambivab

【出会い】
木村恵子さんについては、曲は聴き覚えがなかったのですが、名前は何となく知っており、一定の評価がある人だという印象を持っていました。
けど、意外とメジャーヒットには恵まれていなかったようですね。楽曲のよさに加え、適度なマイナー感と80年代末期という年代もツボにはまりました。
中古市場の安価なコーナーではあまり見かけず、こちらの2ndもネットオークションでの入手となってしまいました。

【このアルバムについて】
発売:1989年7月21日(廃盤)、購入:2007年1月29日
 CD入手困難度:★★★★☆
(たま~に見かける程度。価格は高かったり安かったり)

ジャケットのイメージ通り夏っぽい雰囲気とドライブがモチーフになった曲が多く、当時風のバブリーな雰囲気も感じられます。
映画音楽っぽい曲が多いかな、という印象も持っていたのですが、ファンサイトの木村恵子さん自身によるライナーノートを見て納得しました(アルバムには入っていません。どこから入手したのでしょうか)。
そうしたこともあり、今回はコメントはあっさりめで(笑)

01 夏のアンテナ
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/清水信之
 ジャケットのイメージにぴったりのドライブの情景を歌ったキャッチーなナンバー。

02 Bye Bye Visconti
 作詞/三浦徳子、作曲/木村恵子、編曲/松本晃彦
 軽快なアレンジで、一部男性(桐ヶ谷俊博さんのようです)との掛け合いになっています。

03 N.Y.からモーニングコール 
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/松本晃彦
 古い映画音楽のようなちょっとジャズっぽい印象的な曲。

04 モノクロームの太陽
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/清水信之
 ほぼ唯一のバラードで名曲といえます。別れの歌ですが、哀愁を帯びた声が見事にマッチしています。3rd以降このタイプの曲を固め打ちしています。

05 甘い復讐
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/松本晃彦
 夏の海岸線のドライブ、渋滞による苛立ちで助手席の女性の怒りが爆発(?)。くわばらくわばら。

06 体重計とアンブレラ
 作詞/三浦徳子、作曲/KAN、編曲/松本晃彦
 あのKANがブレーク前に楽曲提供しています。ドラマやCMにも使われたというポップな曲。木村恵子さんらしい曲とはいえないのですが、印象的なサウンドです。

07 水曜日の贅沢
 作詞/麻生圭子、作曲/小野香代子、編曲/清水信之
 フランス語のフレーズも入っており、曲調も古いフランス映画のような雰囲気。気だるい感じのボーカルもマッチしています。

08 バナナフィッシュにうってつけの日
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/清水信之
 ボサノバ調のアップテンポな曲。他の曲と違うささやく風のようなボーカルも相まって爽やかです。

09 サイドシートの彼
 作詞/麻生圭子、作曲/木村恵子、編曲/清水信之
 当時のディスコミュージック調。ソウルフルな男性コーラスが入ったおしゃれなナンバーです。

10 ある微笑 
 作詞・作曲/木村恵子、編曲/清水信之
 淡々としていて特にサビで盛り上がるわけでもないのですが、適度に穏やかな曲調と透明感のあるボーカルが心地いいです。

【補足】
某動画サイトで、木村さんの曲をいくつか聴くことができます。
本アルバムの曲に関しては、06がかかっているCMだけでした。
デビュー当時?の宮沢りえさんも貴重ですが、鳥居かほりさんも若くてきれいです!
http://www.youtube.com/watch?v=GWpB5PhrKvQ

| | コメント (2) | トラックバック (0)

峠恵子さんのLIVE!

20090703t001

7月3日(金)仙川 KICK BACK CAFE

以前2ndアルバムを紹介した峠恵子さんのライブ情報をファンサイトで知り、行ってきました!(最後に無料のイベント情報もあります!)
なお、写真のブログ掲載については快諾いただいています。

さて、峠恵子さんですが、カレン・カーペンターにそっくりな声の持ち主ということで知られています。
ライブも「Yesterday Once More」でスタート、カレンが乗り移ったかのような歌声にいきなりやられました。
その後も、For All We Know、Top of the World、Rainy Days and Mondaysなど名曲をたっぷり聴かせていただきました。

20090703t002
↑峠恵子さん

20090703t003sato
↑ギター・佐藤誠さん

20090703t004tommy
↑ドラムス:.トミー前田さん

20090703t005miyamoto
↑ベース・宮本博敏さん

20090703t013urushido
↑スペシャルゲスト ピアノ・漆戸啓さん

やはりカーペンターズの曲が多く、それは誰もが認める素晴らしさなのですが、峠さん自身の曲から入った私としては、以前行ったライブでは聴けなかった峠さんのオリジナルも何曲か聴けてよかったです(CD持ってるのはなかったですが)。

20090703t011 
スーパースター、マスカレードは、いずれも本邦初公開の日本語バージョンでしたが、原曲そのもののイメージで違和感もなくとてもよかったです。
著作権関係の許可を取るのが大変なんだそうですが、多くの人に詩の内容も知ってもらいたいということで、訳詞に取り組んでいるそうです
(ちなみに、この2曲は先日の東京サンセットガールズのライブでも取り上げていました。そちらは英語詞のままでアレンジにより雰囲気をガラリと変えたものでしたが)。

特別ゲスト・カズンの漆戸啓さんコーナーもあり、ジョニ・ミッチェルの曲を女性かと思うほどの澄んだ高音で歌われ、これまた素晴らしかったです。

20090703t014

ところで私、元々カーペンターズも大好きです。
カーペンターズと知らずに耳にしていた曲も多いのですが、最初にカーペンターズと意識して聴いたのは英語の授業で習ったTop of the Worldで、その後最初にレンタルしたもカーペンターズ(たしかまだレコードでした)、最初に買ったCDもカーペンターズでした。
この日聴いた曲もすべて原曲はおなじみで、だからこそカレンそのものに聞こえて鳥肌ものでした。

20090703t007_2
MCでは、この日泊まる幡ヶ谷(東京都渋谷区)のホテルへ行くつもりが「八幡山」(同世田谷区)で降りて真剣にホテルを探したこと(漆戸さんが「本八幡に行かなくてよかったね」と突っ込んでいました←注:本八幡は千葉県なのでかなり遠い)、「誰も知らない泣ける歌」に出演したときの裏話、デビューのきっかけ、冒険の旅のことなど、常連でない私にとっては、初めての話も多く興味津々でした。

その冒険の旅について。
峠恵子さんには、冒険家というもう一つの顔があり「ニューギニア水平垂直航海記」という本も出しています。
この本についてはもちろん知っていましたが、元々本はあまり読まないこともあり、手に取る機会がありませんでした。
が、週初めに図書館を覗いたらあったので借りて読んでみたところ・・・驚きの連続、スゴすぎ!
何がすごいって、私はてっきり峠さんって元々アウトドアな人なのかと思っていたら、ほとんど初心者で、それなのに極限的な状況を何度も乗り越え前人未踏のことをやり遂げてしまったのですから。
ライブの予定を知ってから、当日の予定が定まらないまま本を読み出したのですが、そのすごさに圧倒され、やはりこれは絶対聴きに行かなくては、と思いライブの予約を入れたのでした。

この日歌われた「静かなる花」は、南国ムード満点の穏やかな曲で、個人的には旅行記をこの日ライブ会場に向かう電車の中で読み終えたばかりだったので、それと重ねて、感慨深いものがありました(はじめ勘違いして「冒険旅行の時に見た花をイメージして作った」と書きましたが、バリ島に行った時とのことで訂正しました。うろ覚えですみません)。

ステージ上のご本人は、そうしたサバイバルを乗り越えてきたとはとても思えないスリムな体型で、涼しさ(寒さ?)を呼ぶオヤジギャグのサービスも手を抜かない気さくな方で、そのギャップにも驚かされます。
あの冒険があったから今の峠さんがあるのだなぁ、とおぼろげながら感じました。

さて、終了後、以前から気になっていた新譜のCDシングルと読んだばかりのニューギニア水平垂直航海記を会場で購入。
サインももらえて、またまた大感激でした。
シングルCDは詞曲とも峠さんの手によるものですが、「赤い電車に乗って」の詞は日高芳子さんとの共作(赤い電車は予想通り京浜急行のことですね!)、カップリングの「静かなる花」は詞曲とも杉真理さんとの共作となっています。

そうそう。会場のKICK BACK CAFEは、有機や国産の原料にこだわったロハスな店で、料理もおいしかったし、素材を生かしたスウィーツもどれもいい感じで、お饅頭よもぎマフィンなどを買って帰りました。
ノースモーキング&ノンアルコールな点は、物足りなく感じる人もいるでしょうけど、そういう店ってなかなかないので、逆に落ち着いて食事をしたい向きにはうってつけでしょうね。

今年はカーペンターズ40周年ということもあり、いろいろお声が掛かり、全国各地で歌っているそうです。

8月8日には府中の大国魂神社で夏祭りのステージにも立つとのこと(夏祭り事務局からの告知はまだないようですが)。
あの歌声が無料(?)で聴けるのですから、いかない手はありませんね。
カーペンターズをよく知っている人なら感動間違いなしです!

20090703t019

| | コメント (2) | トラックバック (0)

東京サンセットガールズLIVE・その3

2009062306

6月23日(火)西荻窪TERRA

またまた来ましたライブ!1ヶ月早いですね~

今回は前回ほどではないけれど、テーブル席はほぼ満席でした。

2009062304
今回はメンバーの配置が少し変わっています。

2009062312_2 
↑ちょっとワイルドな感じのキーボード・沢村繁さん(左)。久しぶりにバンドに合流したということで、MCの時さんざんいじられていました。

2009062313_2 
↑同じくちょいワルな感じのベースの小山田健一さん(中央)。はじめ別人かと思ったほどです。

2009062316_2 
↑夏っぽくスイカのイメージ(?)の広石恵一さん。前回は透けたシャツがセクシーと言われていましたが、今回は藤名さん持参の扇風機のおかげで快適そうでした。

2009062317_2 
↑バンマス・吉田健太さん。3本のギターを曲によって使い分けていました。

2009062303
↑いつも素敵なボーカル、藤名美穂さん(左)と吉田朋代さん

曲は、しょっぱなの「白い色は恋人の色」でやられて、「甘く危険な香り」、「そよ風の誘惑」などツボな曲が目白押し。

ごくシンプルなバンド編成ですが、おなじみの曲を全く違うアレンジで聴かせてくれるこのライブ、今回もレゲエ調のカーペンターズ(スーパースター、マスカレード)など、すごく新鮮でした。
その前にやってたボサノバ調のアレンジの曲もよかったです(おなじみの曲なのですが忘れてしまいました)。

2009062314
そしてついに、吉田朋代さんのセルフカバーが実現!
「Don't Say "I LOVE YOU"」でしたか、残念なことにこれってまだ入手しておらず、初めて聞くナンバーでした。
でも朋代さんにぴったりの曲で、すんなり耳に馴染み気持ちよく聴かせていただきました。

最後のアンコールも大盛り上がり。隣のノリのいいお客さんにそそのかされたこともあり、年甲斐もなく(?)スタンディングで手拍子でした(笑)

次回は、7月29日。
仕事的にちょっと厳しい時期ですが、ABBA、それにこの日リクエストされたザ・ピーナッツにも挑戦したいと言っていたので、またまた行かなくては、と思っています。

最後に、吉田朋代さんからのニュース。
杉山清隆さんの新曲の作詞をしているそうです!
http://www.vap-shop.jp/shop/ProductDetail.do?pid=VPCC-82273

タイアップでテレビでも聴けるようです。要チェックですね!
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/4988021822732/j/~wiretv

東京サンセットボーイズ&ガールズHP
http://www.tokyosunsetboyz.com/

吉田朋代オフィシャルサイト
http://home.t04.itscom.net/tomoyo/

| | コメント (4) | トラックバック (0)

最近のCD入荷状況

このところ新盤ラッシュ(といってもみんな10年以上前のだけど)が続いており、未聴のアルバムが溜まってきています。

敬称略で列挙しますと、
オムニバスアルバムに入っていて好印象を持った村瀬由衣(2枚)、シンディ、
kaz-shinさんが紹介していて興味を持った詩音(2枚)、
ほとんど予備知識のないまま購入したMieko、Elika、服部祐民子、今井真起子(2枚)、米屋純。
さらに、図書館で須藤薫、五島良子も借りてしまい・・・も~たいへん

ざっと聴いた感じでは、みなそれぞれによかったので、いずれ紹介したいと思います。ただ、自動車番組の顔として(の方が?)有名な某氏プロデュースの一人に関してはイマイチかな(あくまで私の好みで)。

っかし、半年前にはもう新規開拓の余地はほとんどないと思っていたんですが、まだまだ知らないボーカリストがいるもんです。

さて、明日(というかもう今日ですが)は東京サンセットガールズのライブ!
仕事が順調に終われば行こうと思っています♪

| | コメント (2) | トラックバック (0)

小川美由希さんとの出会い

Cd2005

一見タイトルと写真がチグハグな今回の記事、キーワードは「小川美由希」、「カーアンドドライバー」、「G.ジウジアーロ」、「大内義昭」、「国立国会図書館」といったところでしょうか。訳わからん。

先日、初めて国立国会図書館に行きました。

調べたかったのは昔の雑誌。

最近好きになった女性ボーカルについては、もちろん音源のみでも十分楽しんでいますが、やはり周辺情報にも興味が湧くというもの。
ところが、私が好んで聴くのは、ちょっと古いマイナーな方が多いため、ネット上でも情報がほとんどありません。

そんなわけで、昔の雑誌から情報を得たいと思っていたのでした。

「Girl Pop」誌を見るのもいいのですが、これは創刊が92年頃になります。
もうちょっと前に活躍していた人の情報が欲しかったため、「カー・アンド・ドライバー」誌の目次ページに、女性タレントを紹介するコーナーがあってボーカリストもよく出ていたので、これを狙いました。

CD誌は、カーグラフィックやカーマガジンとかほど重厚ではなく、かといって週刊誌サイズの「○○○○ー」や「○○○ー○ー○」などのようなチープな雰囲気もなく、表紙のイラストをはじめ洗練された紙面構成も好きで、旧車特集の時や、好きな車の復刻カタログが付いてくる時などに買っていました(写真は4年前の117クーペのイラストが載った号)。
数年前に思い切ってほとんどは処分してしまいましたが。

さて、図書館では開架にないものは請求して閉架(書庫)から出してもらいます。当然、私の読みたいものは閉架。
残念ながら1987年度までは所蔵しておらず、1988年4月からになりましたが、とりあえず一度に請求できる分め一杯を請求し、89年9月までの分を閲覧することができました。

車の記事にもついつい見入ってしまい、時間がなくなってしまったのですが、件の女性タレントのコーナーに出ていたボーカリストをメモしたので、列記します。
肩書きは一応「シンガー」と「歌手」とで区別されていましたが、よく知らない「歌手」(アイドル系)の人もとりあえずメモっときました。

88. 4.26 島崎路子
88. 5.26 伊藤美紀
88. 6.26 伊東真由美(白雪姫バンド)
88. 7.10 芳本美代子(117クーペのカタログ付き。買ってました♪下の写真)
88. 9.26 岡本 南
88.10.10 本田理沙
88.11.10 清水綾子
88.12.10 HIROKO
89. 1.10 沢田(メモには沢田とだけしか書いておらず・・・たしか沢田聖子さん)
89. 2.10 吉田真里子 
89. 2.26 仲村知夏
89. 4.26 草地章江
89. 5.10 比企理恵(「ピアッツァに乗りたい」とのコメント!)
89. 5.26 星野由妃
89. 6.26 栗原冬子

Cd1988_2

ある程度予想はしていたもののお目当ての人が全然出てこない、と思っていたら・・・

89. 7.10 小川美由希

↑ついに出ました、4番目に紹介した小川美由さんを発見!多分この半年余り一番聴いているボーカリストなだけに感激!
しかもこの号、なんと買っていました。だから当時から小川美由希さんのことを知っていたことになります。
これには驚きました。まったく記憶に無かったです。家に帰って確認しましたが、処分してしまったようで残ってはいませんでした。
もうちょっと処分するのが遅かったら・・・と悔やまれます。
何年も使わなかったから処分。ってすると不意に必要になることってありますが、その最たるものでした。まぁ、1ページの1/3ほどの小さなコーナーなんですがね。

全文をメモしてきたので、一部を紹介します。

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  
小川美由希(シンガー) 本名:佐藤真紀子、1967年4月5日生 162cm、46kg
87年8月 シングル「シャインマイハート」、アルバム「MEW CLUB」でデビュー

お気に入りのクルマはホワイトのシーマとシトロエン。
 (中略)
六本木で生まれ育ったので友人からは"遊び人でしょ"なんていわれるけど、全然そんなことないんですよ。
 (中略)
クルマの免許は欲しいけどまだ持ってません。
 (中略)
私が運転したら「新車でドライブに出て廃車で帰ってくる」なんてひやかされています。
小5の頃、アバのレコードを聴いてボーカリストになりたいと思うようになりました。高校に入ってからアルバイトそして貯金をして歌とダンスのレッスンを始めたんです。
これは夢をかなえるための、完璧に自分への投資でした。
 (中略)
87年に念願のデビューをしました。私の音楽ポリシーは、今もデビュー当時と変わっていません。アーチストのヒューマニズムを大切にした歌を歌っていきたいと思います。
その中で自分の個性を発揮していきたいですね。
 (中略)
おかげさまでシングル「ネバーギブアップ!」がヒットし、今後の活動へのキッカケができたと思います。
 (中略)
アルバムは現在、3枚目の「ファニーベイビーレディ」が発売になったんですが、これは私が現在考えていることが伝わる、自己紹介的な内容になっていると思います。あえてジャンル分けするなら、ビートポップという路線だと思いますが、ボーカルスタイルのバリエーションを広げたり、サウンド面でもいろいろチャレンジしているので、そのへんを聴いていただけたらと思います。
そして6月23日には東京日本青年館でコンサートを開きますので、ぜひ楽しんでほしいですね。
 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  

ということで、今後の意欲を語っておられた小川さんでしたが、残念ながらその3rdアルバムが最後になってしまいました。
1stは探し続けていますが、まだ入手できていません。2ndと3rdも中古店で目にしたのは、まだ4~5回くらいだと思います。
今思うと、3rdの「ファニーベイビーレディ」が帯付きで2枚あった甲府のBOOK OFFは奇跡でした(うち1枚を現在所有)。

それにしても、上に挙げたボーカリスト、知らない人もけっこういます。
現在も歌っているのって沢田聖子さんくらいでしょうか(30周年というからすごいです)。他に、芳本さん、比企さんが芸能活動を続けている程度かな。当時は今より、ケッコン→引退の傾向が強かったとはいえ、業界は厳しいのですね。

さて、88年7月のCD誌を引っ張り出したついでに読み返していると、なかなか面白い記事&広告があったので紹介します。

まずは付録の117クーペのカタログ。1973年式というから量産になった当初で、私のと同型です。

Cd1988117

同じG.ジウジアーロ氏デザインのデトマソ・マングスタ。生産期間は1967~1971で顔つきからも117と同時期のデザインであることがわかります。

Cd1988mangsta

国産初のCVTがREXに搭載されたのがこの頃だったのですね

Cd1988rex

無鉛ハイオクが流行り始めた頃ですね。ホンダ・トゥデイがマイナーチェンジしてます。所ジョージさんがマイナー前の顔の方が100倍良かったとか言っていましたっけ。

Cd1988today

サンデンカーエアコンのキャンギャルはMIEでした。

Cd1988mie

ヂーゼル機器のモデルは外人サン(詳細不明)。なお、クラリオンガールは前年の川島みきさんに続きこの年は蓮舫代議士だったようですが、広告はありませんでした

Cd1988diesel

当時よく見かけたルノー5(サンク)。児島未散さんの「なまいきCinq」ではちょっと故障の多い車として歌われていました(90年のアルバム「キー・オブ・ドリームス」に収録)

Cd1988renault

大内義昭氏のインタビューが出ていました。丸山みゆきさんを世に送り出した直後ですね。
フォルクスワーゲン・タイプIIIをこの当時ですでに10年くらい乗り続けているとのことでした。クルマに向ける愛情は見習いたいものです。

Cd1988ouchiy

と、なんだか無理やり過去記事とつなげた感もありますが、音楽とクルマのクロスオーバーが初めて実現!ということでめでたしめでたし

| | コメント (4) | トラックバック (0)

GPz012 川嶋みき 「ナチュラル・ハーツ」

Kawashimanh

2ndの「Will」が個人的には超オススメなのですが、諸事情により3rdのこちらを紹介します。とはいえ、こちらもかなりいいです(2ndアルバムについては後述)

【特徴】
声はいいし歌唱力も抜群!が、なぜかヒットには恵まれなかったようです。伸びのある声とかっこいい雰囲気は、メジャーな人でいうと、森川美穂さんとかに近いかな?他にも、小比類巻かほるさん、渡辺美里さん、浜田麻里さんなど同じタイプの強力なボーカリストが多かったので、抜け出せなかったのかも知れません。
2ndアルバムまでは「川島みき」で、この3rdでは「川嶋」表記になっています(姓名判断でヒットを期した?)。この後、まったくの新人扱いで「川島だりあ」として再デビュー、さらにその後「Feel so Bad」というバンドを結成・・・と次第にハードロック路線になっていきますが、「みき」時代はややロック寄りの正統派ガールズポップという感じです。

【出会い】
女性ボーカルに凝り始めた当初から参考にさせていただいていた「Lady's J-Pop」さんで、高く評価されていたので、マークしていました。
しかし先に見つけたのは、改名後の川島だりあ時代のアルバム。出張先の京都の小さな中古ショップに2枚揃ってありました。
だりあ時代はハードロック系との解説を覚えていたので、余り好みじゃないかも・・・と思いながらも帯付き美品で100円だったので2枚とも購入。
そしたら確かにハードで荒っぽい感じなんですが、あくまでポップで、耳障りな感じはほとんどありません(最近の曲ではこのくらい分厚いサウンドは珍しくないし)。楽曲的にもほとんどハズレなしで、いい意味で予想を裏切られました。
半年後には「川島みき」名義のアルバムも見つけることが出来ました。「川島だりあ」ほど激しくない分「川島みき」の方が万人向けな感じです。

ところで、「川島みき」という名前には聞き覚えがありました。歌って踊れる(あ、踊れるは余計か)クラリオンガールとして売り出した人がそんな名前だったような・・・。
調べてみると、やはり同一人物でした。だから正確にいうと当時から知っていたことになります。「♪い~ち秒~過ぎた過去見つめない~」という、カーエアコンのCMソングのフレーズは今も耳に残っていますが、3枚のアルバムには収録されていないようです。未聴のEPシングルかも知れません。
キャンギャルのイメージが先行したのが災いし、女性から敬遠されたり、本格派シンガーとして扱われなかったのかも。

【このアルバムについて】
発売:1989年7月21日(廃盤)、購入:2007年1月29日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(それなりに出ているようです)

ソングライターとしても5曲に関与しており、前作よりぐんと増えています。

01 Rock Night ~熱いビートの序曲~
 作詞・作曲/川嶋みき、編曲/丸山恵市
 重厚なギターに歓声が入ったライブっぽい出だしの、タイトル通りの意気のいいナンバー。

02 Winding Road
 作詞/麻生圭子、作曲/芹澤廣明、編曲/丸山恵市
 NHKアニメ「青いブリンク」の挿入歌だったそうです。ミディアムスローの曲調と抑え気味の演奏に加え、低音の出だしなどは特に歌いにくそうですが、見事に歌いこなしています。後半のスケール感もなかなかなものです。

03 Don't Stop Me Now 
 作詞・作曲/川島みき、編曲/水谷公生
 1stや2ndにも多く見られた川島みきが得意とするタイプの正統派ロックンロールナンバー。

04 Naturally 
 作詞/麻生圭子、作曲/野田晴稔、編曲/丸山恵市
 ミディアムテンポながら、こちらもいかにも川島みきという感じ。歌が上手いので何を歌わせても安心して聴いていられます。

05 Next Dream
 作詞/麻生圭子、作曲/川嶋みき、編曲/水谷公生
 ファルセットの男性コーラスが加わるなど04よりさらに穏やかな雰囲気。澄んだ高音が気持ちよく、歌唱の幅を感じさせます。

06 Maybe Tomorrow
 作詞・作曲/川島みき、編曲/丸山恵市
 02と同様「青いブリンク」の挿入歌ですが、こちらは出だしから重厚なサウンドのスピード感のあるロックナンバー。

07 Big Waveに首ったけ
 作詞/石川あゆ子、作曲/川上明彦、編曲/水谷公生
 これもいかにも川島みきという感じの、夏っぽい爽やかなナンバー。

08 Alone
 作詞/川島みき、作曲/西田昌史、編曲/水谷公生
 珍しいスローナンバー。ドラマ「月曜・女のサスペンス」の主題歌だったというのがいかにもな妖しげな曲調。曲自体はこの手としては普通かも知れませんが、やはり歌の上手さが光ります。

09 Somebody Knows
 作詞/麻生圭子、作曲/羽場仁志、編曲/KENZO
 夢を追いかけて外国で生きる女性を歌った歌詞は、当時の時代背景も感じさせます。深読みすると、2ndのやはり9曲目の「さよならの町へ舞い降りて」がこの曲とつながる感じがしています(順序逆だけど)。希望に溢れた歌詞と楽曲になっています。

10 遠い風のバラッド 
 作詞/麻生圭子、作曲/川上明彦、編曲/丸山恵市
 08に次ぐスローナンバー。比較的淡々とした曲調で、前半は演奏もきわめて控えめですが、逆にスケールを感じさせる感動的なナンバーです。「誰でも大人になるたび、はじめての気持ちを忘れてく」など詞的にも深いです。

 * * * * * * *

先に聴いた2ndアルバムの印象が強すぎて、この3rd(及び1st)は自分の中では相対的に低めの評価だったのですが、聴き返してみると捨て曲なしのハイレベルなアルバムです。やはりどんな曲も歌いこなしてしまうボーカルが光ります。

【補足】
2ndの「Will」については、kaz-shinさんが紹介しているので、もはや私がレビューするまでもないのですが、ちょっとだけ言及させてもらいます。
ノリのいい似たタイプの曲が多いものの前述のLady's J-Popさんも推すようにハズレなしの名アルバムで、特にラスト2曲は名曲だと思います。
上記でも言及した「さよならの町へ舞い降りて」はアルバム中唯一のスローバラードで、淡々としていて詞的にもどちらかというと悲しい内容なのですが、とてもいい曲です。
「シンデレラたちの憂鬱」は、素晴らしいボーカルとスケール感のある楽曲が渾然一体となった、鳥肌モノの名曲だと思います。私はアルバムを購入するまで聞き覚えはなかったのですが、トレンディードラマのテーマ曲だったそうです。
やや難解ながら、結婚を真剣に考える女性目線の歌詞も永遠のテーマですし(あるサイトに「全ての独身女性に聴いて欲しい」とのコメントがありました)、こういう曲はもっと評価されていいと思うんですけどね~
「Will」に収録されているのはアルバムバージョンで、ネットオークションに出ていたシングルCDを狙ったところ高額になりすぎて断念したことがありますから、コアなファンは確実にいるようで、その意味では安心したものですが(笑)。

なお、動画サイトでは「オールナイトフジ」出演時の貴重な映像が見られます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz011 児島未散 「フロレゾン」

Floraison

85年デビューということもあり、いわゆるガールポップ路線とは一くくりにできないのですが、当時の女性ボーカルを語る上で欠かせない一人だと思います。

【特徴】
私が女性ボーカルを聴く際の最大のポイントは、声のよさと歌の上手さにあるのですが、児島未散さんというと、こと歌唱力に関しては必ずしも高評価ではないようです。
確かに、これまで紹介してきた方々には敵わないかも知れませんが、彼女にはそれを補ってなお余りある魅力があります。
やや舌足らずで何とも甘い、けれど決してアニメ声ではない、クールさがバランスした絶妙の声で癒し効果は抜群です。
甘い声でもしかしたら上手くないかも、って雰囲気でいうと、太田裕美さんに近いのかな(失礼!)。

【出会い】
「ジプシー」が有名な彼女ですが、個人的にはあまり印象にありませんでした(92年頃までホント邦楽に興味がなかった)。
それより、ウッちゃんナンちゃんの番組のエンディングでかかっていたキャッチーで印象的な曲を聴いて彼女の名前とその曲名がインプットされました。
ガールポップに目覚めてしばらくした頃、「ジプシー」を含むvap時代のベスト盤が図書館にあったので借りてみたところ非常によくて、すぐにこのアルバムを探して入手したのでした。
10数年ぶりに聴いた例のエンディングの曲「一歩ずつの季節」には、胸が躍ったものです。

【このアルバムについて】

発売:1992年3月25日(廃盤)、購入:2006年5月3日
 CD入手困難度:★★☆☆☆
(このアルバムは「ジプシー」に次いで楽に見つかるはず)

児島未散さんといえば、やはりデビューしたフォーライフの頃が彼女らしくていいのですが、このFloraisonも、楽曲もなかなかですし、前述の曲が入っていることで個人的に思い入れがあります。
ジプシーが当たったためか、その路線の比較的スローな曲が多く、vap時代のちょっと背伸び路線をさらに進めた感じです。けれど、詞はやはり健全な男女交際という感じで、きわどい描写はありません。曲によっては初期のあどけないイメージも感じさせます。
この頃のアルバムで、オマケが付くものがよくありましたが、こちらの厚めのケースに収められているのは・・・24枚折りの巨大歌詞カード!(出し入れ大変)で、片面はポスターです(写真は一部。これって銀座でしょうか)。この辺りけっこうアイドルチックな扱いです。写真はわりと大人っぽいんですけど。
なお、ジャケットには曲名が書いていないので、帯がないとどんな曲が入っているのかわかりません。小ネタですが、帯の背がピンクのものと白いものがあるようです。
Floraisonp

01 一歩ずつの季節
 作詞/来生えつこ、作曲/羽田一郎、編曲/松本晃彦
 今まで聴いたあらゆる曲の中で最もキャッチー、と言っても過言ではないノリのイイ曲。歌の部分もいいのですが、前奏や間奏も大盛り上がりで、某出版大手サイトで「魔法のアレンジ」などと評されていたのも頷けます。

02 今 思えば,素直でいればよかった
 作詞/風堂美起、作曲/上田知華、編曲/松本晃彦
 上田知華さんによるメロウなナンバー。心なしか今井美樹さんに似ている感じも。

03 恋人じゃない友達じゃない~It's just another day 
 作詞/風堂美起、作曲/羽場仁志、編曲/松本晃彦
 村井博さんとのデュエット。これもけだるい雰囲気で詞的には一番大人っぽいかも。ジプシーもそうですが、この手の曲はちょっと地味になりすぎてしまう感じもします。

04 Tokyoペシミスト 
 作詞/風堂美起、作曲/山崎孝、編曲/松本晃彦
 「東京悲観論者」という意味になりますが、児島未散さんとしては激しい曲調で、それまであまりなかったタイプの曲だと思います。細い声がちょっと演奏に負け気味でしょうか。

05 ひとりぼっちのあなたに
 作詞/風堂美起、作曲/石川 Kanji、編曲/松本晃彦
 デビュー時の初々しさを残しつつ表現力も備わった感じです。こういうミディアムスローの彼女もとてもよく、持ち味をうまく引き出しています。

06 好きだけど…… 
 作詞/風堂美起、作曲/羽場仁志、編曲/松本晃彦
 友達の彼氏に想いを寄せる、という永遠のテーマ?を歌った曲。ドロドロではなく、アップテンポであっけらかんとしています。

07 水平線の思い
 作詞/来生えつこ、作曲/安川宙志、編曲/岩本正樹
 スローで穏やかな出だしに対し、サビでテンポアップしてイメージをガラリと変える、なかなかドラマチックな曲調です。

08 雨の日のホームで
 作詞・作曲/児島未散、編曲/松本晃彦
 歌唱力が試されるような難しいバラードに挑戦しています。と思ったら、彼女自身の作詞作曲でした。

09 すべて今この日のために
 作詞/来生えつこ、作曲/羽場仁志、編曲/岩本正樹
 友達を祝福するウェディング・ソング。01に通じるキャッチーな曲調と無邪気なボーカルがマッチして、とてもいい感じです。ある意味彼女に一番ぴったりな曲かも。

10 floraison
 作詞・作曲/児島未散、編曲/岩本正樹
 08同様彼女自身の作品。しっとりしたバラードです。大人のボーカリストとして、ソングライターとして目指していた方向が伺えます。

 * * * * * * *

ジプシー大ヒット(なんとオリコン4位まで行ったのですね!)の余勢をかって、パイオニア移籍後出したこのアルバム、タイアップの効果もありそこそこ売れたようですが、その後大きなヒットはなかったようです。
とはいえ、最後となったパイオニア時代には4枚のアルバムをリリースしており、1985年のデビューから(途中、ブランクはあったものの)10年も活躍していたわけで、それなりの支持を得ていたことになります。

その後、俳優へ転身を図ったようですが、90年代末には芸能活動から引退されたようです(役者としての彼女も見てみたいと思い、「卒業プルーフ」という映画のDVDを入手しましたが、まだ見れていません)。
今でこそシンガーやモデルから役者になる人は珍しくないですが、当時はアイドル上がりの人は別にして、中途半端なイメージだったのかも知れません。その後のアルバムを聴くと歌唱力の向上もなかなかなだけに、シンガーに専念していれば、もっと活躍できたかも、という気がしなくもないです。
なお、kaz-shinさんも初期の3作品を取り上げていますし、他のブログなどでも語られており、情報は少なくありません。
動画サイトでも視聴は可能ですし、根強い支持を得ていることがわかります。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

吉田朋代さんのCD購入記

続けて吉田朋代さんのネタを。

前回3月のライブに行った時点では、2ndの「Diamond Express」しか所有していなかった私ですが、当然この間他の作品も探していました。

1stの「White Magic」は、Book Offで何度か見た記憶があったし、比較的容易に入手できました。

次は角松敏生さんプロデュースの曲を入手せねば、ということで、これまであまり見ていなかったオムニバスのコーナーも探すようになりました。
そんな4月始め頃、家から比較的近くのBook OffでVOCALAND1・2を見つけました。どちらも帯付きで状態は申し分ありません。
まとめて買おうかと思ったのですが、「1」が250円なのに対して「2」は500円。
目当ては基本的には「2」に入っている吉田朋代さんの1曲なので、そのために500円かぁ、とか思ってしまいました。
またいつでも来れるし、しばらくしたら値下げするかもという期待もあり、その時はやめたのでした。

そして、2週間ほどしてから再び訪れると・・・
何と、2枚とも姿を消していました。

経験的に、あの時代のちょっと古いCDはなかなかなくならないんですが、同じものを探していた人がいたようです。
たかだか250円をケチったばかりに・・・

仕方なく(?)、ネットオークションでシングルの「Together」が出ていたので購入したのでした。
オークションで入手するのって、最後の手段という感じがしないでもないです。
自分の足で探した方が満足感があるのは、私だけでしょうか。

その後、5月のライブで隣り合わせた男性から、吉沢梨絵さんを勧められたので、たまたま見つけた吉沢さんのfrom VOCALANDのシングルを購入。
やっぱり、あの時アルバムのVOCALANDを購入してればよかった、とつくづく思いました。

VOCALANDについては、初めから購入の意思があったにも関わらずやり過ごして失敗しましたが、その他の知らない女性ボーカルを見つけた場合は、また行ける店ならネットで情報を集めてよさそうなら再び訪れて購入するようにしています。
250円くらいなら失敗してもいいや、とも思いますが、目に付いたのを片っ端から買っていくと、CDが増える一方なので(ついでに言うと、手を広げ過ぎないために、原則90年代前半までに限定しています)。
ただ、本当にマイナーな人だと、ネットでもほとんど情報がありません。

イマイチだったからマイナーで終わってしまった人もいれば、悪くないのにマーケティング面で失敗だった人もいるわけで・・・
後者のような人の情報源になれたらいいな、と思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東京サンセットガールズLIVE・その2

2009052002

5月20日(水)西荻窪TERRA

3月から月イチでやっているこのライブに、1stライブに続き再びお邪魔しました。

この日はほぼ満席の大盛況で、写真を撮っているお客さんも多かったので心置きなく撮影できました。

ほろ酔いで(?)顔とシャツの色が同じ、と言われていたベースの小山田健一さん

2009052013

さっき食べたカレーと、エアコンの死角にいたおかげで汗びっしょりだったドラムの広石恵一さん

2009052018

今日も絶好調のリードギター・吉田健太さん(中央)

2009052030

サンセットボーイズでキーボードを担当している大久保治信さんが初参加

2009052051

ボーカル美女二人、藤名美穂さん(左)と吉田朋代さん。poppyさんもおっしゃってましたが、吉田朋代さんが白飛びしがちでした

2009052032

おなじみのヘチマパーカッション!

2009052043

そして藤名さんのトロンボーン!!Waveというボサノバの曲で使用していました

2009052046

フラッシュOFFにしていたので、ブレがちになります。てか怖っ(スミマセン、こんな写真出して)

2009052052

「コーヒーコーナー」では、コーヒールンバ、やさしく歌って、マホガニーのテーマ、Open Upといった曲を取り上げていました。
Open Upは今回唯一の邦楽だったと思いますが、かなり洋楽っぽいナンバーですね(これを歌った五島良子さんも聴いてみたいアーティストの一人ですが未チェックです)

2009052034

他に、チャカカーン、ジャニス・イアン、ビル・ウィザースの曲などが演奏されました。
相変わらずいい選曲です。
個人的には、やはり吉田朋代さんのナンバーも聴きたいところですが・・・

前回の1stライブでは緊張気味だったようですが、今回はMCでのボーカル女性陣からのツッコミも軽妙で、お客との掛け合いもあったりして、終始とてもいい雰囲気でした。

メンバーのお知り合いのお客さんが多かったようですが、隣に座っていた男性は私と同じく吉田朋代さん目当てで、女性ボーカル全般にも造詣が深く、いろいろお話させていただきました。
次回、6月23日も是非行きたいと思っています。

2009052004flag
東京サンセットボーイズHP
http://www.tokyosunsetboyz.com/

吉田朋代オフィシャルサイト
http://home.t04.itscom.net/tomoyo/

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz010 上田知華+KARYOBIN  「上田知華+KARYOBIN[3]」

Ueda

ようやく10タイトル目となる今回は、時期的にも演奏形態的にも、いわゆるガールポップとは一線を画すグループを紹介します。
今井美樹さんへの楽曲提供などで知られる、上田知華さんがデビューした時のユニットです。

【特徴】
何といっても、日本のポップスシーンにおいても多分他に類を見ないピアノ+弦楽四重奏という編成、これに尽きます。
歌も上手いし、ピアノも上手い、しかもそれを同時にこなす上田さんの稀有な才能を生かすために考え出された編成だそうです。
地味になりがちに思われますが、十分ポップス(当時でいうニューミュージック?)になっていて、今聴いても新鮮なところがすごいです。

【出会い】
90年頃だと思いますが、ラジオから録音したテープに「秋色化粧」が入っていました。
すっごくいい曲だなぁ、と思ったのですが、アーティストも正確な曲名もわからず、気になっていました。
そんなある日、別の曲(多分、パープルモンスーン)をやはりラジオで流していて「これだっ!」とピンときて、すぐ探しに行ったのでした。
ちょうどCD化されたものが出ていて、パープルモンスーンが収録されている3rdを入手したのでした。
この時は在庫がなかったのか「秋色化粧」が入っているアルバムは購入せず、しばらくしてから後期のベスト盤といえる「Music Soup」(1992年発売のCD)を入手しました。
今となってはいずれも入手困難なもので、本当にラッキーでした。
聴かない期間が数年あったと思いますが、5年ほど前に再び聴いたこれらの音源は、やはり他のアーティストとは大きく異なるのですが、素晴らしく全然色褪せてはいませんでした。
今考えると、90年代中頃にCDを入手した時も、ちょっと古めのポップスという感じはあったものの、弦楽四重奏ということはあまり意識せずに聴いていたようにも思います。
それぐらい、十分にポップでグルーブ感のあるものでした。

【このアルバムについて】
製作:1979年4月~6月、CD版発売:1994.4.25(廃盤)、購入:1994年頃
 CD入手困難度:★★★★★
 (CD版は高値安定で中古店ではめったに見ない)

前2作は作曲編曲をほとんど樋口康雄氏が手掛けていたらしいのですが、この3rdでは樋口氏の作品は1曲のみ、上田さんの作品も多くなっています。
再販物のためなのか、解説はおろか、他のメンバーの名前さえ記載がありません。

Uedain_2

楽器の編成は基本的に変わらないので、個々のコメントはなかなか難しいですね(汗)

01 MAGICAL MISTERY KISS
 作詞/ 門谷憲二、作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 オープニングを飾るにふさわしいテンポのよい明るい曲。

02 ベンチウォーマー
 作詞/康珍化、作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 恋の主役になりきれないちょっと寂しい気持ちを歌っていますが、浮き立った感じの曲です。この曲だけ間奏にハーモニカのような吹奏楽器が加わり、これがまたいい雰囲気です。

03 カトリーヌへの手紙
 作詞/門谷憲二、作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 演奏も歌もとても美しく生で聴いたら泣けてしまいそうです。本来なら、このくらいの穏やかなテンポが、この編成にはベストマッチなのでしょうね。

04 パープル・モンスーン
 作詞・作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 この曲は昔耳にしていました。CMで使われていたらしく、ヒットした曲のようです。
 前奏から歌いだしの穏やかな雰囲気とサビの清々しく伸びやかな感じのコントラストがいいです。

05 LADY'S BLUE
 作詞/上田知華、作曲・編曲/上田知華
 上田さんの弾き語りで始まり、順次に弦楽器が加わり重厚になっていきますが、スローで穏やか、そして悲しい曲です。

06 少年
 作詞/門谷憲二、作曲・編曲/上田知華
 出だしの激しい演奏が印象的です。恋に悩む感じがよく出ています。

07 MEMORY
 作詞/康珍化、作曲・編曲/すぎやまこういち
 すぎやまこういち氏が作曲と編曲を手掛けています。
 タイトルどおり、古い映画のテーマ音楽のような、どこか懐かしさを感じさせる曲調です。

08 バス・ステーション
 作詞/山川啓介、作曲・編曲/樋口康雄
 アルバム中唯一の樋口康雄氏の曲。歌詞の内容(人生の決断?)を表現しているよう な、激しい曲調です。

09 心変わり
 作詞・作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 別れの歌なのですが、跳ねるようなサビが印象的です。声がきれいで上手いのがよくわかる一曲。

10 プールサイドで待つわ
 作詞・作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 曲調もボーカルも終始激しい感じです。これをこなす上田さんは本当にすごいなと感心します。

11 さよならレイニー・ステーション
 作詞/門谷憲二、作曲・編曲/上田知華
 タイトルを裏切らない泣ける曲です。ドラマチックな演奏のままフェードアウトしてアルバムを締めくくります。

 * * * * * * *

歌に演奏に、そしてソングライターとして、上田知華さんの才能が存分に発揮されています。
KARYOBINの活動期間は4年ほどと短く、上田知華さんはこの後、しばらくソロで活動していますが、普通のポップス路線となり、残念ながら特に際立った活躍がないまま、ソングライターとしての活動が主軸になっていきます。
歌も抜群に上手かっただけに残念ではありますが、KARYOBINのインパクトが強すぎたのかも知れませんね。

それにしても、KARYOBIN時代の音源が入手困難になっているのは勿体ない限りです。
こういうイイものは是非再販して欲しいものです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz009 黒沢律子 「DISH」

Disht_2

【特徴】
 水着グラビアなどもやっていて、2ndアルバムの超ボディコンの写真などからも、わりとアイドルっぽいイメージ、というかルックスを前面に出していたようですが、歌唱力はしっかりしています。
 特徴的でも特別パワフルでもないですが、クールで気持ちいい声はポップな曲によく合います。

【出会い】
 関東ローカルで深夜にやっていたテレビ番組「PRESTAGE」のオープニングにデビュー曲の「純哀」が使われていたことから、彼女を知りました。が、当時は邦楽にほとんど興味がなく、さわりだけだったせいもあり、特別引っかかるものはありませんでした。
 ガールポップにハマってからも、特別気にかけてはいなかったのですが、たまたま、中堅の中古チェーン店で新品同様の「Dish」が安価で売られていたので、なんとなく購入。
 そしたら、楽曲も声も予想外によかったのでした。断片的な印象というのは、よくよくあてにならないなぁ、と感じた一枚です。

【このアルバムについて】
 発売:1993年6月23日 購入:2007年4月29日
 CD入手困難度:★★★★☆
 (たま~に見かける程度)

 バブル末期の90年にデビューした彼女の4枚目のアルバム(ベスト盤を入れると5枚目)。
 かなりバブル引きずってますが(笑)、全編ポップでおしゃれな感じです。リゾート感溢れる曲もあり、海外の国名をあしらったジャケット裏からも、その路線を強調していることが伺えます。さらには、アレンジの多くを外人さんが手掛けています。
 初期のアルバムも悪くないのですが、個人的にはこのアルバムか3rdのPurityがお勧めでしょうか。歌詞カード的には、写真集的な構成の2ndもいいのですが(笑)

Dishr30_2

01 ディナー・タイム
 作詞/斉藤美和子、作曲/羽田一郎、編曲/Rod Antoon
 軽いアレンジでおしゃれな曲調ですが、アッシー君とのディナーでしょうか、かなりバブリーな内容です。「へい」とか「わ~お」という思わずひらがなで書きたくなる、イマイチやる気の感じられない掛け声もどうなんでしょう。

02 週末のマーメイド
 作詞/斉藤美和子、作曲・編曲/Joe Rinoie
 楽曲もボーカルも爽やかでリゾート感満点です。コナカCFイメージソングとなっていますが、あの頃のコナカというと松平健さんの印象が強過ぎるのか(?)記憶にありませんでした。

03 嘘でもロマンス
 作詞/斉藤美和子、作曲/水野雅夫、編曲/Joe Rinoie
 サンバのようなダンサブルなリズムで、ちょっと妖しい雰囲気が、海外でアブナい体験?という歌詞に合っています。

04 愛してなんかいない
 作詞/斉藤美和子、作曲・編曲/安田信二
 比較的穏やかなミディアムテンポの曲。歌詞に合わせたかのようなやや甘めのボーカルが美しいメロディーにぴったり合っています。

05 だけど、愛情
 作詞/風堂美起、作曲/尾関昌也、編曲/Joe Rinoie
 ビートの効いたハードな曲。前述のPRESTAGEの後番組「マグニチュード10」のエンディングテーマだったということで、聞いたことがあると思うのですが、記憶になかったです。
当時、あまり好きなタイプの曲ではなかったせいだと思いますが、聴き馴染んだ今はとても気に入っています。
それほどパンチはないのですが、しっかりしたボーカルを聴かせてくれます。

06 終止符のlegacy
 作詞/加藤健、作曲・編曲/Joe Rinoie
 こちらも比較的穏やかな曲調。相対的に地味な印象ですが、様々な音源で美しいサウンドを展開しています。

07 Blue Sky
 作詞・作曲/藤田千章&佐藤竹善、編曲/Joe Rinoie
 単純明快なポップスで、個人的に一番のお気に入り。シングライクトーキングの藤田氏と佐藤氏の作品だったことを今回記事を書くにあたり初めて知りました。アレンジに加え、シンセとサックス、それにバックコーラスをJoe Rinoie氏が担当しています。

08 涙No-No-No
 作詞/三浦徳子、作曲/朝倉紀幸、編曲/鶴由雄
 テレビ東京「アンモナイト」オープニングテーマとのことですが、番組自体知りませんでした。イケイケな感じが05にかなり近い印象です。が、その05のシングルのカップリングだったそうで・・・そういうキャラで売ろうとしていたのでしょうか。

09 Truth
 作詞・作曲/藤田千章&佐藤竹善、編曲/Rod Antoon
 ポップな曲群から一転、アルバム中、唯一のスローバラード。はじめは多少違和感がありますが、とてもいい曲です。
 07同様SLTの2氏の作品でアレンジはSLTとの関係の深いRod Antoon氏。ひょっとすると、SLTバージョンが存在するのかも知れません。

 * * * * * * *

 外人のアレンジャーさんですが、Rod Antoon氏はシングライクトーキング、 久保田利伸、荻野目洋子ら、Joe Rinoie氏は森川美穂らをプロデュースしているようです。
 言われてみると、荻野目さんや森川さんとは、かなり通じるものがあります。

 黒沢律子さん自身、3rdアルバムまでは、若干の作詞を手掛けていましたが、このアルバムではなぜかノータッチです。
 これを最後に「黒沢律子」名義での作品はなくなり、女性二人組みユニット・b'Rougeの後、RIZCO名義でソロ活動をしていたそうですが、ここ数年の情報は残念ながら見受けられません。

 活動期間も長いし、実力もあったのに、ヒットには恵まれなかった不遇のボーカリストの一人といえます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz008 近藤名奈  「7/360」

Kondo7360_2

 今まで紹介してきた中では、最もメジャーなボーカリストだと思います。
 ガールポップムーブメントの真っ只中にデビュー。その中堅どころとして、確たる地位を占めていた印象があります。最近まで活動されていたようですが、現在はわかりません。ファンサイトもあるので、探せば情報は多いと思います。

【特長】
 高音まで伸びるきれいな声で、歌もとても上手いです。ただ、優等生的というか、平坦で特徴に乏しい印象も受けます。CMなどとのタイアップも多かったようですが、記憶にないのは、そうした理由からでしょうか。
 とはいえ、シングルの多くに見られる元気な前向きソングは、方向性が似た傾向はあるものの理屈抜きに元気になれます。
 ショートヘアでボーイッシュなルックスも含め、永井真理子さんともかぶる気がしますが、そこまで広く支持を得られなかったのが不思議であり残念です。
 演奏は当時の主流でしょうか、通常のバンドサウンドにシンセや管弦楽も巧みに組み合わせた厚みのあるもので、コーラスも多用しています。アレンジの技巧的な部分に関心のある方は、その点でも楽しめると思います。

【出会い】
 当時FMで深夜にやっていた「インテグラル・ステーション」で「地球を蹴ってさか上がりして」を耳にして、元気な感じに好感は持てましたが、当時のありがちガールポップという印象で、特に引っかかるところはありませんでした。ガールポップにハマった当初も、中古店でよく目にするものの、私の中ではメジャーな方だったので、あまり注意は払っていませんでした。しかし、図書館に「Better Days」があったため試しに借りて聴いたところ、ベスト盤ということもありハズレなしで、たいへん気に入ったのでした。

【このアルバムについて】
 発売:1993年7月7日(廃盤)  購入:2006年9月23日
 CD入手困難度:★★☆☆☆
 (2nd以降に比べ少ない傾向はあるが入手は楽)


 デビューアルバム。それ以降のアルバムに較べると、評価は決して高くなく、ボーカルの完成度もやや劣るかも知れませんが、楽曲もよくファーストとしては十分すぎる出来です。
 ファンハウスも力を入れていたようで、初回版特典にステッカーを付けたり、同時期にビデオも発売しています。発売日はナナに合わせていたことに今回初めて気付きました(笑)

Sticker

01 無限大
 作詞/田辺智沙、作曲/原一博、編曲/岩崎文紀
 ピアノ(?)の出だしからダイナミックに展開する前奏が印象的な、いかにも彼女らしい元気いっぱいの前向きソング。

02 歩いてみようよ
 作詞・作曲/田辺智沙、編曲/岩崎文紀
 アカペラで始まる比較的落ち着いた感じの曲。シンプルな演奏な分、ボーカルの繊細さにも注目したいです。焦らずマイペースで行こう、みたいなやっぱり前向きな歌詞。

03 地球を蹴ってさか上がりして
 作詞/田辺智沙、作曲/樫原伸彦、編曲/岩崎文紀
 歌詞の情景が浮かんでくるような爽やかなセカンドシングル。PVでは、歌詞そのままに白い自転車で颯爽と走っています。前述のとおり初めて聴いた彼女の曲であり、2年ほど前、NHK-FMのリクエストで採用されたこともある個人的に思い入れのある曲。

04 夏の始まりに探したもの
 作詞/田辺智沙、作曲/樫原伸彦、編曲/岩崎文紀
 子供の頃を思い出させるような歌詞。静かな出だしから、サビに向かって演奏は次第に厚みを増しなかなかの盛り上がりを見せます。ヴァイオリンなどが美しさを際立たせており、間奏のエレキもいい感じです。

05 Moderato
 作詞/田辺智沙、作曲/原一博、編曲/岩崎文紀
 彼女の本流といえるポップな曲。彼との初めてのピクニックを歌っていますが、明確な恋愛めいた表現が出てこない、ある意味彼女らしいラブソング。

06 アンコールがとまらない
 作詞/田辺智沙、作曲/三村均、編曲/岩崎文紀
 学園祭のステージに立つ、彼氏もしくはそれ未満の男性を歌った曲。ちょっとレトロな正統派ロックンロールの曲調にハーモニカが入ったりして、そういう経験がなくてもノスタルジックな気分になってしまいます。あえてそうしているのか、心なしか舌足らずというか初々しいボーカルも曲にマッチしています。

07 明日のドア
 作詞/田辺智沙、作曲/原一博、編曲/岩崎文紀
 前奏から全開です。明日は何が待っているかわからないけど希望を持って進もう、という前向きソング。テンポもよく、やはり元気をもらえます。

08 願い
 作詞・作曲/田辺智沙、編曲/岩崎文紀
 はじめベスト盤で聴いた時は、相対的に穏やかで平凡な曲に聞こえたのですが、なかなかどうして十分にポップでアレンジも見事です。イントロも聴かせますし、サビのオーケストラの演奏で盛り上がるところもスケールを感じさせます。

09 10年たっても
 作詞・作曲/田辺智沙、編曲/岩崎文紀
 穏やかで美しい演奏に澄んだボーカルがマッチしています。幼なじみの異性の友達を大事に思う気持ちを男性目線から歌った曲。なかなかこうは行かないと思いますが理想的ではあります。

10 こんな日は早起きしてあなたに会いたい
 作詞・作曲/田辺智沙、編曲/岩崎文紀
 デビューシングルにして見事な歌いっぷり。「あなた」は十中八九彼氏だとわかるのだけど、これまたそうした表現が出てこないラブソング未満の曲。実にポップな曲なのですが、スローなアコースティックバージョンも存在し、聴き比べると面白いです。

11 水平線のキス
 作詞/田辺智沙、作曲・編曲/岩崎文紀
 ピアノ(っぽいシンセ?)を中心とした演奏が美しいバラード。抑え目の前半から高音の伸びが冴える後半までなんとも気持ちのいいボーカルです。歌詞はあまり気にしていなかったのですが、あらためて聴いて、「えぇっ、そういうオトナな内容?」とちょっと驚いています。

 * * * * * * *

 聴き込んでみると、ある特徴に気付きます。当時のJ-Pop、少なくともガールポップに関しては、9割方が明確なラブソングということが多いのですが、彼女の初期の曲には、明快なラブソングがほとんどありません。微妙に恋愛を匂わせた、ある種もどかしい感じを狙っていたのかもしれません。見た目もボーイッシュで、男性目線の歌詞や一人称に「ぼく」を多用しています。
 「愛」「恋」「好き」といった表現がないものの、無邪気な青春ソングは別の意味で気恥ずかしさを感じるかも知れません。

 それにしても、初期のシングル、どれもタイトル長いなぁ(笑)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz007 神崎まき 「虹のふもとへ」

Kanakiniji

実に久々のアルバム紹介です。音楽的に気の利いたコメントが書けず苦労しております(汗)
まぁ、普通の感想という感じで流していただければいいかと(笑)

【特徴】

声質は、有名どころだと広瀬香美さんに似たややキンキンした感じで好き嫌いが分かれるかも知れませんが、歌唱力は抜群です。
後に広瀬さんからの楽曲提供も受けているし、見た目も広瀬さんに似ているかも。
楽曲は当時としてはなかなか洗練されていると思います。
作曲で今をときめくアノ方が参加している点も、注目です。
詞的にも元気が出る前向きなものが多く、悲しい曲も同姓からの共感を得られそうな感じです。

【出会い】

他のアルバムの曲で、アニメやドラマのテーマ曲になっていたものもありますが、個人的には記憶にありません。
ただ、2ndアルバム収録の「Good day・I・N・G」は当時、FM「インテグラルステーション」を録音したテープに入っていました。
実にポップな曲だったため、アイドルという印象を持っていました(今思うと、こんなに歌の上手いアイドルはそういないのですが)。
それに加え、ここで紹介しているボーカリストの中では、比較的メジャーで中古店でも見つけやすい印象だったことから、ずっと素通りしていました。
が、ある日この1stと3rdが格安で売っていたので購入してみたところ、これがかなりの本格派で楽曲もよく、いい意味で予想を裏切られたのでした。

【このアルバムについて】

発売:1992年5月21日(廃盤) 購入:2007年11月23日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(この1stは少ないが2nd以降は比較的よく見かける)

後に、R&Bやゴスペルに傾いて先鋭化していくのですが、この1stはわりとアイドル的で、無難にまとまっている感じです。
マニアックさは少なめですが、取っ付きやすいと思います。2nd以降に比べ、市場での出現率は低い印象です。

01 バスが来る
作詞/山田ひろし、作曲/横山 剣、編曲/井上徳雄
住み慣れた実家を離れる心象を切々と歌っています。哀愁を感じさせるアレンジと小節のきいた(?)ボーカルがやや演歌チックな感じもしますが、帯に謳われている「聴けば聴くほどやさしくなれる」というキャッチコピーにぴったりかも知れません。

02 とうとう東京
作詞/影森 潤、作曲・編曲/小森田 実
「とうきょう、とうきょうです・・・」というホームのアナウンスで始まります。
タイトルからしてコミックソング的。実際、アップテンポでコミカルな印象。胡弓や木琴が効いたアレンジは、東京というよりは横浜中華街ですが、テクノっぽい雰囲気もあり、面白い曲になっています。

03 アルバイト・デイズ
作詞/影森 潤、作曲・編曲/小森田 実
これもウキウキした感じのアップテンポな曲。
1stシングルで、ソニーカセットテープのCMに使われ、本人も出演していたそうです。さらっと歌っている印象ですが、サビの安定したハイトーンボイスはただならぬものがあります。
ここまで3曲、つながりはないのですが、ちょうど上京~一人暮らしの様子を歌った3部作といった感じになっています。

04 なんでかな?
作詞/山田ひろし、作曲/横山 剣、編曲/梁 邦彦
4曲目にしてラブソング。恋に落ち、戸惑う気持ちを歌っています。比較的淡々とした曲ですが、抑え気味でかわいい感じの出だしから、後半の力強いボーカルまで表現力を感じさせます。

05 Precious Moment
作詞/影森 潤、作曲/横山 剣、編曲/梁 邦彦
いろいろあるけど毎日が楽しい、という軽快な前向きソング。佐藤聖子さんにも通じるものを感じます。アレンジはさりげなくも凝っており、当時のJ-Popとしては洗練されていると思います。

06 さよならだね~Going Home
作詞/影森 潤、作曲/Kenny G、編曲/梁 邦彦
別れのバラードを切なく歌い上げています。穏やかですが、しっかりしたボーカルが印象的です。これまた、04から3曲つながっていると見れなくもないです。

07 Sweet Panic
作詞/Elli、作曲・編曲/近藤洋史
当時Ellisとして活躍していたユニットの二人が楽曲提供しています。
軽めながら洗練された洒落たアレンジ。これって何でしょ、ヒップホップとか?後の路線を暗示するかのような雰囲気です。

08 もう平気
作詞/山田ひろし、作曲/横山 剣、編曲/梁 邦彦
「Lonely~」の部分がサビかと思いきや、「私はもう平気~」のフレーズでさらに盛り上がります。
シングルでもなんでもないのですが、ベスト盤にも入っており、個人的にも鳥肌が立つほどいい曲だと思います。

09 おたんじょうびおめでとう
作詞/山田ひろし、作曲・編曲/小森田 実
恋人の誕生日とかではなく、「生まれ変わった自分」をお祝いするという前向きでハッピーな曲です。
イントロがちょっと竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」に似ています。あと、クリスマスのイメージも?

10 虹のふもとへ
作詞/山田ひろし、作曲/横山 剣、編曲/井上徳雄
08と同じく横山剣さんによるこれまた名曲。ラストに相応しいどっしりして広がりのあるアレンジ。バックの女性コーラスがモータウンサウンドにも通じます。

* * * * * * * *

横山剣さんが、5曲を提供しており、作曲陣ではメインの位置付けになっています。
この後も「September」といった名曲を提供し、その才能を遺憾なく発揮することになるわけですが、クレイジーケンバンドで有名になるのはその数年後になります。

神崎まきさんは、4枚のアルバムに加えベスト盤も残しており、独特のソウルフルな雰囲気で、時代の一歩先を行くサウンドを展開していきます。
その後は、Micky.Tとして活躍されているようです。
なお、動画サイトでも、いくつか聴くことができます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

続・吉田朋代さん@東京サンセットガールズLIVE!

20090317st

さて、先日17日に行ったライブについて、もう少し詳しく書きます。なお、写真掲載については快諾をいただいています。

吉田朋代さんのCDを入手し初めて聞いてから、一月もしないうちにライブに足を運ぶことになりました
(そういえば、以前紹介した峠恵子さんの時も、同様だったような)。

職場の人も誘ってみたものの、乗ってくる人はおらず一人で行きました。
元々ライブというものには全くと言っていいほど行かないし、ましてや一人で行くなど考えられないことでしたが、少なからぬ衝撃を受けた吉田さんの歌を生で聴いてみたかったし、近かったこともあり、迷わず出向いたのでした。

予備知識ほとんどなかったのですが、期せずして、東京サンセットガールズの初ライブだったのでした。
普段、東京サンセットボーイズの時はバックコーラスをしているという二人が、「ガールズ」では前面に出ています。

2009031713tomoyos_2 

吉田さんは、2ndアルバムの写真そのままの印象でした。
全身立ち姿では、1stアルバムの印象が強かったのですが、あのジャケ写とはだいぶ違い(?)大変ほっそりした感じでした。
もちろん、歌も素晴らしかったです。

バンドメンバー。
2009031707alls

左から、沢村 繁さん(Key)、吉田健太さん(G)、廣石恵一さん(Dr)、藤名美穂さん(Vo)、吉田朋代さん(Vo)、小山田健一さん(B)

3曲目くらいで使われた楽器(?)

2009031705s
名前失念しましたが、ヘチマのような植物を乾燥させたもので、天地逆にするとタネがシャラシャラきれいな音を立てます。
う~ん、以前何かの曲で聞いたことがあるような・・・

藤名さんもまた、素晴らしい声をしており、澄んだ高音に魅了されました。
ボサノヴァを得意としており、トロンボーンも吹いてしまいます。

2009031712mihos
ボッサは選んで聴くことはないのですが、癒し系ガールポップにはボッサ調の曲が結構あるので、すんなりなじめます。

ちょっと懐かしめのポップスに、藤名さんがメインボーカルのボサノヴァを織り交ぜる構成でした。
ボサノヴァは疎いので、知っている曲はなかったのですが、他は私の年代にはツボな選曲で、おなじみの曲も多く楽しめました。

1stステージでは、山下達郎の「甘く危険な香り」、ネスカフェCMでおなじみのダイアナ・ロスの「Do You Know~」、ミニー・リパートンの曲(Lovin' Youとは違う曲)、ビル・ウィザースの「Just Two of Us」など

2ndステージでは、ABBAのフリーダの曲、EPOの「Down Town」(MCでもEPOさんに影響を受けた、と語っていました)、これまたネスカフェがらみ、ロバータ・フラックの「やさしく歌って」、など。

圧巻は、アンコール。

たしか、キャロル・キングの「You've Got a Friend」でしたが、今思うと、アレ、あんなに盛り上がる曲じゃないよな、とちょっと記憶に自信が(汗)

東京サンセットボーイズでキーボードを演奏している方(大久保さん?)が飛び入り参加して、沢村さんと二人で息の合ったキーボードプレイを披露されました。

2009031711keys

これが、すんごかったです!一台のキーボードを二人で弾きまくり・・・
江口寿史の「Go Ahead!」という単発マンガを思い出してしまいました
(片手を負傷した男と反対の手を負傷した女が一本のギターを演奏する話。ってちょっと違うか)。

やっぱり生演奏は迫力があっていいですね。
素晴らしいライブをありがとうございました!

来週引っ越してしまうため、30分もかからずに帰って来れた今回とは少々事情が変わるのですが、同じ西荻で4月にも予定されているというので、また行きたいと思います(^-^)

| | コメント (6) | トラックバック (0)

吉田朋代さん@東京サンセットガールズLIVE!

一月ほど前に、kaz-shinさんがブログで紹介していて絶賛されていたため、CDを入手して聴いてみた吉田朋代さん、
大変気に入りまして、ライブがあると聞いて、行って来ました。
とてもよかったです!

詳しくは後ほどご報告しようと思いますが、いつになるかわからないので、とりあえず一報。

200903172s
バンドメンバー。
左から、沢村 繁さん(Key)、吉田健太さん(G)、廣石恵一さん(Dr)、藤名美穂さん(Vo)、吉田朋代さん(Vo)、小山田健一さん(B)
(ちゃんと写ってませんけど)

終わってから、厚かましくもサインをいただいてしまいました♪

20090317signs_2

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz006 峠恵子 「Something Doing」

Touge

 ここまで紹介してきたボーカリストは、個人的なオススメ度に加え、他の方がレビューしていない人を優先してきたつもりですが、そろそろ他の方のレビューとかぶってきそうです。
 今回の峠恵子さんについては、すでにkaz-shinさんが1stアルバムを紹介しているので、私の稚拙なレビューはためらわれたのですが、次の理由からあえて取り上げました(本記事を書くにあたりkaz-shinさんの記事を見直してはいませんが、かぶる表現があるかも知れません)。
 (1) 取り上げるアルバムが違う
 (2) ここで取り上げる予定の人の中で、歌を生で聴いたことのある唯一のボーカリスト
 (3) 3月3日に「誰も知らない泣ける歌」にテレビ出演の予定あり!
 アルバムは知る限り2枚のみのリリースですが、現在もライブ活動などされています。テレビ出演やライブの情報は峠さん公認のファンサイトに詳しいです(ご本人もしばしば発言されています!)。
 なお、私も一度ライブにお邪魔したことがあります(後述)。

【特徴】
 パワフルさと繊細さをうまく歌い分けています。甘い感じではなく、大人の女性の声といえますが、高音の伸びは気持ちがよく、いそうでいないタイプかも知れません。
 カーペンターズを歌うと本物そっくりということで、その種の番組の常連となっています(この頃のアルバムでは、カレン・カーペンターに通じるイメージはそれほどないのですが)。
 また、森永製菓のCMで最後にかかる「もりながっ♪」を歌っているので、一度は聞いたことがあるはず。

【出会い】
 「ひとさじの勇気」が当時録音したカセットにあり、お気に入りでした。10年ぶりくらいに聴いたら他の曲も聴いてみたくなり、中古で見つけて購入したものです。
 初めてBOOK OFFで購入したCDのうちの一枚であり、その後女性ボーカルのCD漁りをする起点ともなった個人的に記念すべきアルバムです。
 帯なしで4桁の値段が付いているのが感慨深いです(BOOK OFF慣れした今ではちょっと考えられません。いえ、それだけの価値あると思いますが)

【このアルバムについて】
発売:1994年2月21日(廃盤)、 購入:2005年9月8日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(1stより多く、中古店でそこそこ見かける)

 全編、女性の目線から描かれたラブソング。彼女自身ソングライターでもあり、作詞や作曲で、ほとんどの曲に関わっています。他の作家からの提供曲も含め、レベルの高い楽曲ばかりです。
 購入してしばらくは、本当に毎日聴いていました。当時はまだ手持ちの音源が少なかったということもありますが、今聴いても粒揃いだと思います。

01 Happy Hollyday
 作詞/峠 恵子、作曲/羽場仁志、編曲/重実 徹
 早朝から車で出かけ、ゲレンデで週末を過ごすという、なんとも当時を感じさせる内容です。出だしの部分は朝もやの雰囲気にぴったり、後半もリゾート気分いっぱいです。

02 ひとさじの勇気
 作詞/柴門ふみ、作曲/峠 恵子、編曲/入江 純
 ドラマ「あすなろ白書」の挿入歌で、彼女の曲では最も有名かも知れません。ドラマは残念ながら私は見ていませんが、前述の通り録音テープに入っていました。
 タイトルどおり、勇気が湧いてくる曲で、ここぞという勝負の前に聴いたことも(笑)。

03 二度と来ないで
 作詞/峠 恵子、作曲/佐藤 健、編曲/笹路正徳
 ピアノっぽいシンセや穏やかな曲調は、歌詞に出てくる「キャロル・キング」を意識したものでしょうか。比較的スローながらサビはしっかり盛り上がります。

04 騙されてあげたの
 作詞/朝水彼方、作曲/峠 恵子、編曲/重実 徹
 バイオリンの前奏が印象的。二股かけられてるのを確信したという内容にぴったりの、キレ気味ボーカル(失礼)がいい味出してます。

05 雨の中に夏がいる
 作詞/許 瑛子、作曲/井上大輔、編曲/重実 徹
 ミディアムの心地いいテンポの曲。ボーカルも軽めのアレンジも透き通った感じで、なんとも癒されます。サビは峠さんのダブルボーカル。

06 48億分の1のあなた~あすなろ白書~
 作詞/柴門ふみ、作曲/峠 恵子、編曲/松下 誠
 02同様「あすなろ白書」挿入歌。漫画同様?やや大げさな歌詞ですが、劇中で使われると効果絶大だったのでしょうね。淡々とした曲ですが、芯のあるボーカルによるサビの盛り上がりはさすが。

07 Goodbye ハリケーン
 作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
 ポップで、ちょっと60年代あたりのモータウンサウンドなどを思わせる雰囲気もあります。タイトルや歌詞のとおり、つむじ風のような雰囲気があります。

08 恋はHave a nice day
 作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
 こちらも、山下達郎っぽいコーラスやアレンジがオールディーズっぽいです。ハッピーな歌詞も手伝って心が浮き立つような曲です。07に続き峠さん自身の作詞作曲でソングライターとしての非凡な才能が伺われます。

09 いつか見たサンセット
 作詞/許 瑛子、作曲/峠 恵子、編曲/笹路正徳
 アルバム中でも静かな曲の一つ。タイトルの他、日本語詞の中に横文字がところどころ出てくるあたりが当時っぽいかも。

10 私があなたに出来る事
 作詞/鮎川めぐみ、作曲/Julia、編曲/重実 徹
 エレキの重厚な前奏から穏やかな前半、そして後半盛り上がるというなかなかドラマチックな展開の曲。歌詞も含め元気が出る曲です。 

11 街は10miles away
 作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
 吹き抜ける風のようにすがすがしいアレンジと高音での歌い上げがなんとも気持ちのいい曲です。こういう曲が一番しっくりくるような気もします。

12 明るい街角~on the sunny side of the street~
 作詞/峠 恵子、作曲/都志見隆、編曲/笹路正徳
 街中で別れた彼(と新しい彼女)を見かける、という出だし。タイトルどおり明るい曲調や、新しい恋を探そう、という前向きな詞は、このアルバムの最後を飾るのにぴったりです。

【補足】
 3年ほど前のCD購入当時いたく気に入り、ネットで調べたらライブもやっているということで、購入後半月ほどで四谷へ聴きに行きました。
 小さなお店でしたが、彼女目当ての常連さんで盛況でした。新顔は、私(と同行の女性)くらいだったようで、「私と知って(来てくれた)?」と声を掛けてくださいました。
 歌ったのは確かすべて他人の曲で、このアルバムの曲がなかったことが残念でしたが、カーペンターズの曲は本当にカレンがそこにいるかのようで、感激でウルウルきたのを覚えています。

 この後、間もなくしてご結婚されて、海外に渡ったと伺いましたが、久々にファンサイトの掲示板を見たら、状況がだいぶ変わっているようです。
 ライブも精力的に行っているようなので、是非また聴きに行きたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz005 宇都美慶子 「L'Alc-en-Ciel」

Utsumil

【特徴】
 落ち着いた大人の雰囲気のポップス。大人といってもドロドロした感じはなし。際立った個性がないとも言えますが、爽やかな歌声と安定した歌唱で、どの曲も高いレベルに仕上がっています。
 クセのないボーカルによる女性目線の恋愛ソングは、女性にも支持されると思います。現在も活動中です。

【出会い】
 当時、宇都美さんのラジオを何度か聴いた覚えがあります。
 が、楽曲に関しては特に強く記憶に残ってはいませんでした。。
 3年ほど前にこのアルバム(ともう一枚)を購入した際も、数回聴いてそれほど強い印象を感じないまま棚に収まってしまいました。
 大容量のMP3プレーヤーを購入したことから、再び聴く機会が訪れ、今度は非常に気に入り毎日のように聴いています。

【このアルバムについて】
 発売:1991年1月25日(絶版)、購入:2006年5月21日
 CD入手困難度:★★★☆☆
 (彼女のアルバムとしては最もよく見かける)

 詞は全曲、宇都美さん自身が書いています。メロディーの方もなかなか強力なメンバーです。
 以前聞いたときはかなり穏やかな印象でしたが、あらためて聴いてみると、なかなかポップな曲もあります。
 私の場合、女性ボーカルのよしあしに関しては、声とメロディーを重視しており、詞は二の次なのですが、宇都美さんに関しては詞の世界もなかなか深くて味わいがあります。

01 空に虹が浮かんでも
 作詞/宇都美慶子、作曲/内藤慎也、編曲/新川 博 
 彼女の3rdシングルで、弾んだ感じの曲です。
 調べたところ、ドラマ「刑事貴族」の主題歌だったそうです。ただ、こう言っちゃ何ですが、あまり刑事ドラマっぽくないです(笑)

02 ランチ・タイム物語
 作詞/宇都美慶子、作曲/岸 正之、編曲/新川 博 
 物語と書いて「ストーリー」と読ませています。失恋した友達の相談に乗っているのですが、曲調は軽快です。高音の伸びがきれいです。

03 抱きしめて~シュールな恋~
 作詞/宇都美慶子、作曲/折原 彩、編曲/鈴木 茂 
 4thシングル。ちょっと虚ろな導入部に対し、サビの比較的キャッチーな印象に脱皮する感じが何とも言えずイイです。
 片想いが続いているという詞で、悲しい恋の歌といえます。

04 春の花束
 作詞/宇都美慶子、作曲/山川恵津子、編曲/鈴木 茂 
 春っぽい爽やかな曲。例外的に恋の歌ではなく、働くOLの日常を描いた応援歌といえますが、明るい未来を感じさせます。タイトルでは花束と書いて「ブーケ」ですが、曲中では「はなたば」と歌っています。

05 オーロラの見える時~One Side Love~
 作詞/宇都美慶子、作曲/岸 正之、編曲/鈴木 茂 
 ミディアムスローですが、男性コーラスなどが加わるサビのスケール感はなかなかで、お気に入りの一つです。

06 去年の恋人
 作詞/宇都美慶子、作曲/割田康彦、編曲/新川 博 
 夏の風と日差しを感じさせるアップテンポな曲調にハッピーエンドとはならなかったであろう元彼との夏の思い出が歌われています。
 全体的に、北畠美枝さんの「8月の青い空の下」に似ています(といってもわかりませんね)。

07 寒い夜
 作詞/宇都美慶子、作曲/岸 正之、編曲/新川 博 
 穏やかな曲調からは幸せな雰囲気すら感じますが、内容的には別れの歌のようです。
 山下達郎のクリスマスイブの雰囲気にも通じる名曲です。

08 Illusionの都会
 作詞/宇都美慶子、作曲/羽場仁志、編曲/新川 博 
 都会とかいて「まち」と読みます。タイトルからして、いかにもアーバンポップスって感じのメロウバラード(あくまで私の理解で)。サックスがいい雰囲気を出しています。

09 Preference
 作詞/宇都美慶子、作曲/芳野藤丸、編曲/鈴木 茂 
 これもアーバンポップな雰囲気。サビの部分が他とは違うツンツンしたボーカルスタイルで、三角関係に破れたという詞の内容に合っています。

10 風が通り過ぎた午後
 作詞/宇都美慶子、作曲/鈴木キサブロー、編曲/鈴木 茂
 「小鳥たちの微笑み」「広がる青空」「輝く草原の風」といった詞の一つ一つが、幸せの予感に満たされながら深呼吸しているような情景を感じさせます。
 メロディーも、穏やかでありながらスケール感があり、とてもいい曲です。

【補足】

わりと薄味なためか、個人的には、聴きこまないとよさがわからないタイプでしたが、聴き込んだ今はハズレ曲なしとさえ思えます。
他のアルバムも揃えたいですし、生で聴ける機会があれば是非足を運びたいと思っています。
また、現在FMラジオの1コーナーを持っているようですが、私のところではローカル局が混信して聞けず、職場で録音することなどを画策中です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

GPz004 小川美由希 「Funny Baby Lady」

Ogawa3rd_2   

 早いもので、もう2月ですね。10日ぶりの更新となってしまいました(汗)。
 今回紹介するのは、今一番気に入っているアルバムです。

【特徴】
 キャッチーかつ意気のいい、いかにも当時風の明快ポップス。くっきりした爽やかな声は、けっこういそうな感じで、曲調も含めプリンセス・プリンセスに似ている感じもしますが、奥居香さんよりずっときれいな声してます(失礼。プリプリも好きですが・・・)。見過ごされがちですが、「がぎぐげご」の発音がきれいな半濁音なのも好感が持てます。今のところ、2枚のアルバムを聴いたのみですが、ハズレ曲がほとんどないというのもすごいことだと思います。

【出会い】
 9月頃から、ブログの下書きなど始めていたのですが、その時点では名前すら知りませんでした。kaz-shinさんのブログ・Music Avenueで紹介されていた吉野千代乃さんが気に入り、2枚目のCDをネットオークションで購入した際、小川さんのセカンドアルバム「Bitter Spice」が同時に出品されていたので、ついでに購入してみたのがきっかけです。
 購入にあたり、ネットで情報を調べましたが、これがほぼ皆無。某動画サイトで視聴できた一曲は特にいい印象は持ちませんでしたが、個人のブログで取り上げていたのが一つだけあり、「一番のお気に入り」と書いてあったので、購入を決断しました。
 ということで、80年代末期という活動時期とメジャーでない点はツボでしたが、あまり期待はしていませんでした。
 最初に聴いた時は、同時期のKMさん(川・・・、神・・・、児・・・にあらず)に雰囲気が似ていて、カッコつけた感じの歌い方・楽曲のありがちガールズロックかな、という程度だったのですが、2、3度聴くうちに、キャッチーなメロディーと爽やかな声に魅了され、すっかりはまってしまいました。

【このアルバムについて】
 発売:1989年4月10日(絶版)、購入:2008年10月18日
 CD入手困難度:★★★★★
 (CD化への端境期だったためか、流通量は少ない)

 今回紹介するのは、よりお気に入りの3rdアルバムです。似た感じの曲が多い印象はあるものの、ポップな曲調で前向きな内容は元気になることうけあい。プロデュース:Haward Killyとなっており外人かと思っていたらペンネームなのですね。TAKUMIさんという思いっきり日本の方です。
 詞は、8曲を小川さん自身が手掛け、2曲だけ大御所・麻生圭子さんが書いています。
 なお、初版はピクチャーCDということで、画像入り?普通のプレーヤーで再生できんのか?とか思いましたが、CDのレーベルに写真がプリントしてあるという意味でした。確かに珍しいですが・・・
 約3か月毎日聴いていますが(汗)、いまだに飽きません。

Ogawa3rdcd
01 You’re so Funny Baby Lady
 作詞/小川美由希、作曲/Haward Killy、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 アルバムタイトルになっていることからもわかるように、その方向性を示すようなキャッチーでキュートな曲。

02 In the Memory
 作詞/小川美由希、作曲/Haward Killy、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 数少ないミディアムテンポの曲。女性のバックコーラスが入る部分など、特にプリプリっぽく聞こえます。

03 Never Give Me Up
 作詞/麻生圭子、作曲/石田正人、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 ドラマのテーマ曲だったそうで、ラストのフレーズは、そのタイトル「明日はアタシの風が吹く~♪」となっています。このドラマタイトルと小泉今日子主演ということは、覚えていましたが、この曲は知りませんでした。タイトルや歌詞からも想像できる通り元気で前向きな曲で、01の雰囲気に近い本アルバムの代表曲といえます。もちろんシングルになっています。

04 Frustration
 作詞/小川美由希、作曲/勝田 誠、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 跳ねるように軽快な曲。しかし、歌詞だけ見てると愚痴満載という感じです(笑)

05 AGAIN
 作詞/小川美由希、作曲/太田美智彦、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 元彼と友達として再会するという内容の03のカップリング曲。ポップな曲もいいですが、こうしたバラードも見事に歌い上げています。あえて言うと、ほぼ同時期にプリプリが歌ったM(88年11月)やジュリアン(90年11月)に似ています(歌詞的には「友達のまま」か?)。が、そんなことは関係なく、とてもいい曲です。

06 Try and Cry
 作詞/小川美由希、作曲/Haward Killy、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 失恋の曲とも取れますが、04に似たポップな曲調から、悲しい感じはありません。

07 In Your Life
 作詞/小川美由希、作曲/Haward Killy、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 友達(たぶん失恋した)を勇気付けている曲。このアルバムの中ではやや緩やかなテンポですが、十分ノリノリです。

08 It’s My Loneliness
 作詞/小川美由希、作曲/Haward Killy、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 珍しい静かなバラード。淡々とした曲調なのですが、伸びのある声が最もよく出ているかも知れません。

09 Believe
 作詞/小川美由希、作曲/徳能 悟、編曲/Haward Killy&大平 勉 
 ポップなナンバーに戻ります。失敗(失恋?)をバネに明日を信じて前向きに生きようという曲。ここまで全体を通して、ストレートなラブソングがないというのが意外です。

10 あなたが近い夜
 作詞/麻生圭子、作曲&編曲/牧野信博
 横文字のタイトルから一転、唯一の日本語タイトルの曲。この曲だけはHaward Killy氏が関わっていないようです。
 コミカルとも言えるほど軽快な演奏で、ラストを飾る曲が、こんな軽いノリでいいのか?と当初は思いましたが、今は一番のお気に入りで、所々入る合いの手のような打楽器と歌唱は絶妙で、ハッピーな歌詞も手伝って、ついリピートして聴いてしまいます。
 バックコーラスの桑田靖子さんも、控えめながらいい味出してます。
 前奏が広瀬香美の「ロマンスの神様」にちょこっと似ていますが、私の中では聴いたことのないタイプの曲といえます。仕事中とかに、ふと気付くとこの曲が頭の中を駆け巡っていて、体がリズムを取っていることもしょっちゅうです。

【補足】
 彼女については、この作品を最後に3枚のアルバムを残しているだけのようです。
 先に入手した2ndは、ちょっぴり荒削りな印象ですが、やはりポップでハイレベルな曲が揃っています。
 1stも是非聴いてみたいのですが、いかんせん流通量が少ないため未入手です。
 どうして売れなかったのか不思議なくらいですが、J-Pop全体が低迷していた時代背景もあるのでしょう。もう少し後だったら、ガールポップの波に乗れたでしょうに、非常に惜しいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

GPz003 北畠美枝 「太陽の破片」

Kitabatake1st

 このブログを始める動機になったボーカリストの一人。ネット上に、レビューはおろか情報がきわめて少ないので、是非紹介したいと思ったのでした。 

【特徴】
 見た目同様、線は細いながらも艶があり澄んだ声は、穏やかでさわやかな楽曲にもマッチしていて、心が安らぎます。当初は、全体的な雰囲気が丸山みゆきさんに最も近いかも、と感じました。
 曲調は丸山さん以上に穏やかで、重厚な打ち込みはほとんどなく、当時の売れ線ガールポップとは一線を画しています。悪く言うと単調で、一時代前のサウンドなのかも知れませんが、イージーリスニング的に聞くにはちょうどよい感じです。
 声や曲調で似ている!と思ったのは、ルパンIII世の第二期のエンディングの「Love Squall」(サンドラ・ホーン名義ですが、Sandii & the Sunsetzのサンディーさんだったのですね)。
 インパクトがない代わりに、耳障りな感じもないというある種の空気感は、今井美樹さんなんかにも通じます。
 また、1月18日にkaz-shinさんのブログ「Music Avenue」で紹介されていた具島直子さんとも(桐ヶ谷つながりということもあり)聞き比べてみましたが、穏やかな雰囲気は近いものがありますが、方向性としては、北畠さんはフォークないしニューミュージック的といえます。軽めのアレンジは、ボサノバに近いのかも知れません(って、よくわかってませんが)。
 蛇足ですが、ルックスは写真によってはチェ・ジウそっくりだったりします。

【出会い】
 彼女に関しては、当時FMから録音したシングルの「ロードスター」を耳にしていたのですが、淡々とした曲で心に全然引っかからなかった印象だけが残っていました(なぜかこの曲だけは現在もネットで試聴ができます)。
 そんなわけで、ガールポップにはまってからも、中古盤を見かけなかったこともあり、特別気に掛けてはいませんでしたが、たまたま、アルバム2枚をBOOK OFFで見つけ、250円という安値に加え、うち1枚(3rdミニアルバム「After the Rain」)は、どう見ても新品未開封だったため試しに購入してみました。で、ほとんど期待しないで聴いてみたところが・・・これが予想に反してよくて、はまりました。その店で売っていたもう一枚も、速攻買いに行きました(笑)。

【このアルバムについて】
 発売:1992.7.23(絶版)、 入手:2008.3.15
 CD入手困難度:★★★★★
 (残念ながら流通量は極めて少ない)


 プロデュースはYoshio Kurosakiとなっていますが、桐ヶ谷仁さんが多くの楽曲に関わっています(作曲・編曲の他、01、02、03、07、09、10のバックコーラスも)。
 ハッピーな恋の歌が多く、別れの歌に類する曲も最後は前向きな終わり方です。男性よりも女性に支持される詞かも知れません。また、見かけの印象を裏切る(?)、結構きわどい内容が読みとれる曲もあります。

01 何も言わないで
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁 
 歌詞の中にアルバムタイトルの「太陽の破片」が出てくる、短い導入的な曲。曲中では「はへん」と言っていますが、アルバムタイトルでは「かけら」と読ませています。一部、桐ヶ谷さんのバックコーラスなどが入りますが、伴奏はほぼアコギのみです。

02 Scramble Moment
 作詞/伊藤 薫、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/梶原宏一
 少しアップテンポで、吹き抜ける風のような爽やかな曲。スクランブル交差点の対面で、新しい彼女と一緒にいる元彼を見かけたという、詞の光景が目に浮かんできます。信号が青に変わり、さぁこの後どうする?というところで曲は終わります。

03 黄昏
 作詞/来生えつこ、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/林 有三
 別れの気持ちをたそがれになぞらえています。前述のルパンの「Love Squall」に最も雰囲気が近いですが、途中から軽い打ち込みや男性コーラスが加わり、厚みを増します。歌い手によっては、かなり重たい感じになるでしょうが、彼女の声が軽いためよいバランスになっています。このアルバム発売後に、シングル「ブーケとチャペルと花束と」のカップリングで収録、さらに3年後にはシングルA面として再発されるという、出世の見本のような曲(ちなみに、そのカップリングは南こうせつ「夢一夜」のカバー)。

04 My Precious Day(ブカブカパジャマで・・・)
 作詞/長崎有佐加、作曲&編曲/渡邊 匠
 彼との初めての朝(!)を歌っていますが、明るい曲調で、あっけらかんと浮き立った感じです。

05 Resort of Heart(心の休暇)
 作詞/伊藤 薫、作曲/岩沢二弓、編曲/林 有三
 南の島での彼とのバカンス。落ち着いた曲調ながらリゾート感いっぱいです。ブレッド&バターが作曲とバックコーラスで参加しています。

06 Seaside Moon(Album Remix)
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/小野澤 篤
 04から似た雰囲気の曲が続きます。後のミニアルバムでより穏やかな英語バージョンが再録されました。

07 8月の青い空の下
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/林 有三
 アルバム中、唯一?明確にアップテンポな曲。友達の恋人に急接近してドキドキしている感じがよく出ています。ラストは、男としては「何それ」みたいなバツの悪い結末となっています。

08 SOMEBODY LOVES YOU
 作詞/神沢礼江、作曲/MANNA・岩沢幸矢、編曲/林 有三
 元彼を見かけ、いい思い出がよみがえるというのは、02にも通じます。05と同様、ブレッド&バターが(作曲ではご夫妻で)参加しています。効果音にDJ(?)の声が入ったりして、他とは少々雰囲気が異なる感じです。

09 ブランチ・バスケット
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁
 ドライブに出かける前の浮き立った感じを歌っています。2分ちょいの短い曲ですが、期待を感じさせつつあっさり終わっているのが逆にいいです。

10 あなたがすべてだった頃
 作詞/長崎有佐加、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/小野沢 篤
 デビューシングル。ずっと年上の彼(おそらく不倫)への想いを歌っています。途中からドラムなどが加わり彼女としては異例ともいえる壮大な曲調になっていますが、これでこの当時のガールポップとしては標準的といえます。他のほとんどの曲が4分前後なのに対し、6分近い大作(アルバムバージョンというわけではないようです)で、力の入り方が伝わってきます。

【補足
 ネットで調べたところ、いくつかの音楽コンクールで入賞しているらしく、実力も折り紙つきだったわけですが、当時の感覚でもインパクトの弱さは否めない上、クラウンという、どちらかというと演歌や歌謡曲のイメージが強い会社のせいか、マーケティング的にはさっぱりだったようです。
 海や青空をイメージさせるリゾート感あふれる曲も多く、旅番組などとのタイアップもいくつかありましたが、ヒットにはつながらなかったようです。
 ネット検索で出てきた雑誌の寸評でも、「ちょっと時代遅れ」的なあまりよくない評価をされており、損していたと思います。確かに、バブル後とはいえまだまだイケイケだったJ-Popの中では、穏やか過ぎるサウンドが異質すぎたのかなぁと感じます(同時期に出てきた似た路線の女性アーティストも短命に終わっている方が多いようです)。
 その後、スピッツやル・クプル、キロロみたいなホッとする曲がヒットしたことを考えると、需要はあったと思いますが・・・
 アルバムはミニアルバムを含めても3枚のみのようで、私が中古店で見かけたのも、上記購入時だけで(残り1枚はオークションで入手)、かなりレアな部類に入りますが、癒される声・曲を好む向きにはオススメです。なお、シングル盤でA,B面ともアルバム未収録の例がいくつかあるので、コンプリートはなかなか大変かと(笑)。
 個人的には、最後のミニアルバムが、迷いがなくなり北畠ワールドを極めている感じで気に入っています。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

GPz002 中里あき子 「20万分の1の都会」

Nakazato1st

【特徴】
 丸山みゆきさんと並び私が最も気に入っているボーカリスト。声の質は違いますが、やはり比類なき素晴らしい声で、歌もたいへん上手です。
 似ている人としては、ガールポップ全盛期の中堅どころ・相馬裕子さんの声に近いようにも思いますが、ちょっと思いつきません。

【出会い】

 彼女については、名前も曲も知りませんでしたが、「丸山みゆき」の検索で見つけた「Hobby-Site」というホームページの「Lady’s J-Pop」及びその関連コーナーで高く評価されていたので、神保町のレコード店・タクトに行った際この1stを入手、一発で気に入り、その後のガール・ポップ探求にはまるきっかけともなりました。こちらのHPで評価の高いボーカリストに関しては経験的にほとんどハズレがないため、最も参考にしているサイトの一つです。

【このアルバムについて

発売:1987年11月1日(絶版)、 入手:2005年11月20日
 CD入手困難度:★★★★☆
(80年代のためか流通量は少なく、あっても高いことが多い。ネットでCD-Rでの入手が可能な模様)

 この後の彼女のアルバムと比較すると、アイドルっぽさが強く、突出したものがない感じもしますが、なかなかの名曲揃いです。作詞はすべて高柳恋(れん)さん、作曲陣も豪華なメンバーです。
 彼女のプロデュースは、一貫して濱田金吾さんだと勘違いしていましたが、このアルバムに関しては小林信吾さんプロデュースとなっており、言われてみると他とは印象が違います。

01 Ph.マーロゥの次に素敵な君へ
 作詞/高柳 恋、作曲/林 哲司、編曲/小林信吾 
 彼女の曲の中で最もアイドルっぽい曲かも知れません。70年代アイドル、例えば石野真子さんの「ジュリーがライバル」なんかにも通じる歌詞は少々気恥ずかしいものがありますが、キャッチーでさわやかな曲で、シングルになっていたのもうなずけます。歌詞ではちゃんと「フィリップ・マーロゥ」と言っています。

02 6gの忘れ物
 作詞/高柳 恋、作曲/羽場仁志、編曲/小林信吾 
 彼との別れをさわやかに歌っています。何が6グラムかというと、彼からプレゼントされたブローチのことです。

03 黄昏はグレナデンの色
 作詞/高柳 恋、作曲/崎谷健次郎、編曲/小林信吾 
 車で高速を彼の元へ向かっています。打ち込みが効いていて、いかにもこの時代の曲という感じかも知れません。シングル「天使がくれた冗談」のB面になっていました。

04 レイニー・トライアングル
 作詞/高柳 恋、作曲/木戸やすひろ、編曲/小林信吾 
 静かな曲調ながら、友達の彼氏を奪ってしまったというヘビーな内容。最後は彼女に新しい彼氏ができることを願っていますが、少々調子よすぎ?(笑)

05 BOTH
 作詞/高柳 恋、作曲編曲/小林信吾 
 「環状線」を「二人乗りのスクーター」で彼の部屋へ向かっているという歌です。
 個人的には、二人乗りだから首都高じゃなくて環八とかかなぁ、今みたいにビッグスクーターないからベスパかなぁ、などと考えてしまいます。
 タイトルの意味がいまだにわからないのですが、オクテの彼にモーションをかけていることと関係あり?

06 A・LO・HAの背中
 作詞/高柳 恋、作曲/中崎英也、編曲/小林信吾 
 一緒に旅行に来た失恋した女友達を、元気付けているというシチュエーションです。静かな曲調が、心にしみます。

07 LONESOME CLUB
 作詞/高柳 恋、作曲/林 哲司、編曲/小林信吾 
 ピアノやパーカッションの入った、サンバ調の曲。内容も失恋を軽く流す感じで、楽しげな曲調も手伝って悲しい感じはありません。

08 Too Sad~20万分の一の都会
 作詞・作曲/Judith Walmsley,David Walmsley、日本語詞/高柳 恋、編曲/小林信吾 
 アルバムタイトルにもなっていますが、彼女の曲の中でも最高傑作の一つでしょう。ミディアムスローの曲調と彼女の伸びのある声がとても心地よく響きます。原曲は洋楽のようですが、日本語詞もしっくりはまっています。01のシングルB面になっていました。原曲は誰の曲だったのか、不明です。
 高層ホテルから街を見下ろしている様子が、バブルっぽくて泣かせます(笑)。でも20万分の1には見えないだろ、とツッコミを入れたくなりますが、来ない彼を待つ気持ちがそう感じさせている、というところでしょうか。

09 天使がくれた冗談
 作詞/高柳 恋、作曲/木戸やすひろ、編曲/小林信吾 
 タイトルは「冗談」と書いて「ジョーク」と読ませています。別れの曲であり静かな曲調も手伝って切なさ全開ですが、シングルA面にもなっていた名曲です。

10 ウィル・ユー・リメンバー?~接吻はアスピリンの香り
 作詞・作曲/C.McDaniels,L.McD,P.Loy日本語詞/高柳 恋、編曲/船山基紀 
 87年6月10日発売のデビューシングル。今をときめく月9の初期にやっていた「男が泣かない夜はない」の主題歌だったそうで、彼女の曲としては、最も有名かも知れません(このドラマに役者としても出ているようです)。
 エイス・ワンダーの曲のカバーでディスコミュージックっぽくポップな感じですが、個人的には、他の曲と較べ特別いいとは思えません。
 なお、シングルのB面はこちらも洋楽カバーで「Sexy Music」。Wink版とは別物の日本語詞、アレンジとも微妙・・・やっぱノーランズが一番かな?(笑)

【補足】
 彼女については、サウンド的にも古さは感じませんし、いい曲もたくさんあるので、強くオススメしたいです。なので、中古ショップで探す一助として、背面の写真も載せています(うまく撮れてませんが)。

 他のアルバムも含め簡単に紹介すると、この1stと2nd「Mer」はキャッチーでわかりやすいので、とても聴きやすいと思います。
 3rd「A part of days」は、様々な曲調にチャレンジしている印象で、少しとっつきにくいかも知れませんが、聴き込むと味が出てくるので前2作よりむしろ飽きが来ないと思います。
 4th「Prizoner of Love」は、前3作のいいとこ取りをしたような完成度の高いアルバムだと思います。 他に、洋楽カバーを集めたミニアルバム「Feminine」があります。
 前述のサイト「Lady’s J-Pop」(下のリンク)では1stと2ndを推していますが、個人的には現在3rdと4thがお気に入りです。

http://www.gtr.co.jp/hobby-site/mma/ljp/ljp.htm

 彼女はルックスもアイドル級で、GOROなどのグラビアや、2ndを出した頃にセミヌード写真集も出しているのですが、どのアルバムも歌詞カードには写真や解説が一切なく、実に素っ気無いものです。2ndアルバムから、楽曲の洗練度はさらにアップするのですが、地味な歌詞カードは相変わらずで、やる気あるのか!とさえ感じます。 

 とはいえ、彼女の曲を聴くと、私にとって空白期間だったこの頃の音楽に時を超えて出会えたことは本当に幸運だった、とさえ思います。

 90年を最後に表舞台からは姿を消したものの、現在も作曲などの活動をされているという情報もあります。数年前には、”Little Voice”名義で「真・女神転生 デビルチルドレン」というアニメのテーマを歌っており、さわりが視聴できますが、彼女の魅力は十分に伝わっては来ません。
 「中里あき子」さんとしての復活を望んでやみません。

Nakazatose 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

GPz001 丸山みゆき 「夢をみてますか」

Maruyama_yume_s_3

 初回でCD購入数の話をしましたが、この3年余りに聴いた(CDを購入した)アーティストを数えたところ、90年代までの女性だけで58名でした。ほとんどが90年前後に活躍していた比較的マイナーな方で、当時多少知っていた人もいますが本格的に聴いたのは初めての人ばかりでした。唯一の例外で当時買ったものが、丸山みゆきさんのこのアルバムです。

【特徴】
さわやかでちょっと甘い声が素晴らしいです。歌もなかなか上手いと思いますが、今の基準から見ると標準的なのかも知れません。自分の知っている人でいうと、ZARDと児島未散さんの中間?あと浅香唯さんの「セシル」を聞いた時も似ている!と思いました。比較的穏やかな曲が多く、同じく大内義昭さんプロデュースの小比類巻かほるさんのパワフルな印象とは対極にあると言ってもいいかも知れません(本アルバムの歌詞カードにはProduced by Takamichi Haraとありますが、サウンドプロデュースとは別?このあたりは素人の私にはわかりません)。

【出会い】
私が最初に買った邦楽のアルバムと記憶しています。
それまで80年代は、洋楽ばかり聴いていて、邦楽には関心がなかった私にとって、邦楽のCDを買ったのは画期的だったと思います。彼女については、「TOKYO」をTV-CMで聴いて一発で気に入り、ずっと気になっていました。けれど、実際にこのCDを購入したのはその後「天使のLove Song」を耳にした後の1992年でした。
この後、カラオケブームとJ-POPの盛り上がりの中で、最新流行の曲を追うことに傾倒していき、このアルバムも聴く機会が減っていきましたが、数年前からまたよく聴くようになりました。あらためて聴いてみると、曲もいいし彼女の声には本当に癒されます。

【このアルバムについて】

発売:1990年6月25日(絶版)、入手:1992年
 CD入手困難度:★★★☆☆
(ちらほら見かける。安価なことが多い)

帯には、ファーストアルバムとありますが、実際はこの2年前に「あの頃の君に・・・ありがとう。」というデビューアルバムがあり、そのうちの4曲がこのアルバムにもそのまま収録されています。布製のジャケットや紙ケースが、再デビューへの気合いを感じさせます。
このアルバムについては、おとなしい曲ばかりなので、ドラマの主題歌だった「FIRE」しか知らない人は、まったく違う印象を受けるでしょうが、むしろこうした曲の方が彼女には合っているといえます。サウンドは、分厚さはないこともあり、やや古さを感じるかも知れませんが、逆に色褪せない魅力を持っています。歌詞的にも当時ありがちなバブルっぽさは、ほとんどありません。
 
01 涙ながすその前に
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 穏やかながら勇気付けられる内容の曲です。彼女の曲を、なんとか多くの人に聴いてもらうべく、2年ほど前、NHK-FMの「しりとりリクエスト」に出して採用されたこともあり、個人的に思い入れのある曲です。

02 覚えてて愛を
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 アルバムの一足先にシングルとして発売。このアルバムの中では比較的テンポのいい曲で、様々な楽器が入れ替わる演奏が印象的です。ボーカルは、かなり音程が取りにくそうな箇所もあるのですが、見事に歌いこなしています(って自身の作だから当然?)

03 夢を見てますか
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 穏やかで、いかにも彼女らしい、アルバムタイトルにふさわしい曲といえます。他の曲も含め、ソングライターとしてもただならぬ才能を感じます。

04 エンプティ・ハート
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 このアルバムの中でも特に透明感のある曲で、真夜中の雰囲気がよく出ています。02のカップリング曲でもあります。

05 ラストシーン~僕から君へ私からあなたへ~
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 ふんわりした曲調から、幸せな感じもしますが、別れを歌った曲です。あらためて聴くと、ボーカルも淡々とした抑え目な感じで、ある意味感情がこもっています。

06 TOKYO
作詞・作曲/森田 貢、編曲/戸塚 修
 東京ウォーカー創刊時のCM曲。これを聴いてみゆきさんが好きになりました。澄んだ歌声もさることながら、心にすっと入ってきたのは、70年代の曲のカバーだったからなのですね。だいぶ後に知りました。マイペースの「東京」を知らない世代にとっては、たぶんこちらのバージョンの方が馴染みがあると思います。

07 Say Good-bye
作詞・作曲/大内義昭、編曲/大村雅朗
 終わり行く青春を惜しむ歌。「大人になることは夢を一つなくしてゆくこと」という最後の一節が心に沁みます。前アルバムからの再録です。

08 レイニー・シーズン
作詞・作曲/大内義昭、編曲/倉富義隆
 なんとも純粋な男女交際を男目線から歌っています。曲調もピュアな感じで、購入当時一番のお気に入りでしたが、今聴くとちょっと気恥ずかしいです。前アルバムからの再録。大内さんもご自身のアルバムで取り上げており、みゆきさんがコーラスで参加していると聞いて、その「Remember Blues」も入手しました(笑)。Remember Bluesは94年12月の発売であり、みゆきさんがトーラスに移籍した93年以降、大内さんから作品提供は受けていないのですが、絆を感じさせます(小比類巻かほるさん、木下詩野さんも同様にコーラス参加しています)。

09 オール・デイ・ロング
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 全体的に何となく大げさな感じがして、当時あまり好きになれませんでしたが、あらためて聴くといい曲だなぁと思います。前アルバムからの再録。

10 涙ながすその前に(Reprise)
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 前アルバムからの再録で、01と微妙に違います。88年に出たデビューシングルもこちらと思われます。

 * * * * * * * * * *

 CM曲といえば、この当時就職情報誌のCMで「人間なんて」の穏やかなバージョンが流れていて、これまた心に沁みたものでしたが、ネットで丸山みゆきさんの歌だったことを知り、驚いた覚えがあります。CD化はされていないようですが、ケータイの着メロにできる彼女の唯一の曲でもあります(現在あるかどうかは不明ですが)。
 こうしたみゆきさんの情報については、めちゃ詳しいファンの方による紹介サイトがあり、私も大変お世話になっています。
 ミニアルバムも含め6枚のアルバムを残しており、中古市場での入手もさほど難しくないので、機会があったら聴いてみて欲しいと思います。

Maruyama_seobi_se_4

| | コメント (4) | トラックバック (0)

謹賀新年! 開設しました

 あけましておめでとうございます!

 さて、ようやく、懸案だったブログを始めることができました。

なぜに、ものぐさな私がブログを始めようと思ったかというと、ここ3年ほどはまっている、ちょっと古いガールポップについて語りたかったからです。

5年ほど前に、昔録音したFMのカセットなどを聴き直したことが発端で、徐々にいわゆるガール・ポップ・ムーブメントの時期の女性ボーカルを探求するようになりました。

3年前の9月が一つの基点と考えており、その後の購入数は、3年ちょっとでCDアルバムが150枚余り、8cmシングルCDも相当数あります。ダブって購入しているものも数点ありますが、図書館などで借りたものや新譜CDはそれをはるかに上回るので、アルバムを週に1枚ペースで聴いている計算になります(汗)。

最近は、だいぶ飽和してきたことと、聞き込むのが困難(まだ手付かずのCDも数点・・・)で、整理もつかなくなりつつあることから、十分検討して買うようにはしています。

聴くのは、基本的に1990年前後の日本の女性ボーカルです。80年代半ばから90年頃までは洋楽に傾倒しており、私にとって邦楽の空白期間でしたが、知らないいい曲がけっこうあったのだなぁと思い、のめり込んでいった次第です。もちろん、この時期以外でも、いい音楽はたくさんあると思いますが、あまり手を広げないようにしています。

 当時リアルタイムで、プリプリ、竹内まりや、森川美穂、岡村孝子、永井真里子など聴いていましたし、耳に入ってくるものも多かったのですが、そうしたメジャーどころはすでに多くの情報があるでしょうから、取り上げる予定はありません。その気になればいつでも聴けるので、あえて聴いていないという面もあります。メジャーでなくとも、いい曲・アーティストはけっこういる!という発見の連続がこの3年間にあったわけで、そうしたネット上にほとんど情報のない方々を紹介していきたいと思っています。

さて、このように文字通り「ガールポップざんまい」なのですが、イニシャルのGPzは、所有しているカワサキのオートバイに引っ掛けています。もう四半世紀前の型になりますが、スタイルが気に入り、15年ほど乗っています。フロントカウルからタンク・テールまでの流れるようなラインは他に例がない美しいカタチだと思います。

周囲に理解者があまりいないのですが、よく似たGPz900R(=Ninja)が全世界で大ヒットし、20年にわたりロングセラーを続けたことを考えると、スタイルの好みもあながち個人的な趣味だけではないと思います。

ということで、オートバイやクルマをはじめ、その他のこだわりについても取り上げたいと思っています。

 2008年のうちにブログを始めることをひとつの目標に、下書きはボチボチ書いていたので、しばらくはコンスタントにアップできると思います。

レビューの書き方については、雑誌や他の方のサイトも参考にさせていただいていますが、音楽的知識はほとんどないので、内容的には薄っぺらいものになると思います。

とはいえ、少しでもマイナー女性ボーカルの普及に寄与でき、同好の方に見ていただければ幸いです。私自身そうですが、ネットの情報を元にCDを探す方も少なくないようなので、少しでもそうした方々の参考になればと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします!

| | コメント (3) | トラックバック (0)