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GPz047. 慶田朱美「キャラクター」~ 第三の朱美

Ak

 前回予告したA.K.さんです(予想当たった人いるかな?)。副題に深い意味はありません。この道の人なら誰でもご存じの柿原朱美(AK)さん、以前紹介したAKEMIさんも本名は「朱美」、てことで個人的に3人目の「朱美」さんだったので(笑)。
動画は間に合わせな感じですが、曲の疾走感に合わせツーリング動画(国道472号)をつなぎにしています。

URLはこちら
http://youtu.be/w51SeQcm1cA

【特徴】
 帯に「おしゃれなアクティブポップ」とありますが言い得て妙かも。
 メロディーは最初聴いた時、どこか経験則の意表を突く展開があるように感じました。アクティブ(活動的、能動的)というか、アグレッシブ(攻撃的)ともいえるかも知れません。
 それゆえちょっとスッと入ってこない印象もありつつ、キャッチーかつ変化に富んでいて飽きないです。
 もっとも聴き慣れると特に違和感はなく、当初どこに違和感を感じたのか、もはやよくわからない状態です。
 音大出身というだけに、歌唱力も十分で作曲センスもなかなかだと思います。声というか歌い方がEPOさんにも似ているかも。

【出会い】
 ショップで2、3度見かけジャケット的にはいい印象で気になっていましたが、いずれも比較的高めで情報もほとんどなかったため、手を出せずにいました。
 が、先日オークションで他のCDと同時購入の機会を得ました。

【このアルバムについて】
 発売:1989年5月21日(廃盤)、入手:2010年8月2日
 CD入手困難度:★★★★★
 (中古店で見かけたのは3回程度です)

慶田さん自身、全ての作曲を手掛ける一方、詞については共作で一曲のみで、よくあるパターンと逆です。

01 It's so perplexing
 作詞/三浦徳子、作曲/慶田朱美、編曲/若草 恵
 軽い恋を歌った歌詞はいまいちリズムに乗ってないとこもありますが、ディスコサウンドのノリ優先ってことでインパクトの強さに軍配。時代の空気を感じられる一曲。

02 21階のソリチュード
 作詞/佐藤純子、作曲/慶田朱美、編曲/鷺巣詩郎
 ちょっと虚ろで抑えめな曲調ですが、明るい声も手伝い軽やかにも聴こえる不思議な曲です。

03 Ain't it shocking ~夜明けの傷心~
 作詞/三浦徳子、作曲/慶田朱美、編曲/西脇辰弥
 発声も含め、なかなかクールでカッコイイ雰囲気ではありますが、ちょっと行き過ぎた感じというかとっつきにくい曲調ではあります。この曲についてコメントした記事がありました(→こちら)。

04 Still I Love You
 作詞/慶田朱美・三浦徳子、作曲/慶田朱美、編曲/大谷和夫
 アルバム中で最も落ち着いて聴いていられるオーソドックスなバラードナンバー。

05 I wanna be a lucky girl (Remix)
 作詞/田口 修、作曲/慶田朱美、編曲/鷺巣詩郎
 NTV系「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」最初期のエンディング・テーマ(この番組けっこう見てたけどこの曲については記憶なしでした。見始める前だったのでしょうね)。01や08と同系統のこのアルバムの勢いというか雰囲気を象徴するナンバーといえるでしょう。シングル盤も入手しましたが(カップリング曲がアルバム未収録だったため)、アレンジはそれほど違いないです。なお、動画にアップしたのはシングルバージョンです。

06 Forever I'll be stay on your sight ~いつでも側にいるから~
 作詞/三浦徳子、作曲/慶田朱美、編曲/鷺巣詩郎
 男友達(でもちょっと気になる存在)のことを歌った05ほどは気張らない明るくポップなナンバー。EVEによる風のようなコーラスが花を添えます。ただ、演奏にちょっとせわしない部分があるのが残念。

07 LONELY FEELING
 作詞/佐藤純子、作曲/慶田朱美、編曲/鷺巣詩郎
 ミディアムテンポで、このアルバム中では比較的穏やかなナンバーながら、とってもキャッチー。タイトルから受ける印象とは全然違って、寂しい感じはなくいわばノロケた詞です。裏返りそうになる声がEPOさんにも通じる感じ。

08 愛を奪って
 作詞/佐藤純子、作曲/慶田朱美、編曲/若草 恵
 ちょっと虚ろなA,Bメロから勢いのあるサビへの展開が印象的。高音かなりがんばってます。

09 BE HAPPY
 作詞/佐藤純子、作曲/慶田朱美、編曲/若草 恵
 04と並ぶ正統派バラードナンバー。05にも通じる前向きな詞もいいです。

10 CRYSTAL CITY
 作詞/佐藤純子、作曲/慶田朱美、編曲/若草 恵
 それまでの明快なポップスあるいはバラードとは一味違うメロウで大人な雰囲気。メロディーは淡々としていて、最初は印象薄かったのですが、タイトル通りの透き通ったサウンドと囁くようなボーカルは聴き慣れると癖になりそうです。サックスのソロなども絶妙、都会的でおしゃれなサウンドです。

 * * * * *

「慶田朱美」さんを検索すると、多くの記事がヒットしますが、ほとんどがアニメ・ルパンIII世に関連したものです(たとえばこちら)。
というのも、このアルバム及びシングルの発売に先立ちルパンのテレビスペシャル版の記念すべき一作目のテーマ曲(エンドレス・トワイライト-最後の真珠)を歌っていたからで、YouTubeで聴くこともできます。なお、これは慶田さんの作曲ではなく、ルパンの一連の音楽を手掛けた大野雄二氏によるものです。
個人が書いた記事で唯一ルパンがらみでなかったのが03のところで挙げたものですが、これは編曲の西脇辰弥さんを主眼に置いて書かれています(かなり辛口ですね)。

ということで、世間一般の認知度は極めて低いのが現状ですが、かなりなメロディーメーカーであり、実力派ボーカリストだと思います。個人的に、どちらかというと凡作という分類になろうかというのが2曲ほどあるのも事実ですが、これはむしろ少ない方といえます。
ベスト盤並みに傑作揃いと言っても過言ではありません(動画の選曲もかなり悩みました)。

ところで、聴き始めてかなりたってから、というかごく最近感じたことですが、お嬢様的なジャケット写真は中里あき子さんの1stにも似た雰囲気があります。
アイドルっぽいルックスながら遅いデビューだった点(大卒だから22以上ですね)や、見た目に反して張りのあるパワフルなボーカルを聴かせる点も。
歌詞カードの最後に書かれた「成功も幸福も願いも心の力・・・」という05などの歌詞にも通じるファンへのメッセージは、自分に向けられた言葉でもあり、その後の活動への希望に満ち溢れていたことが伺われますが、このアルバム一枚で終わってしまったのは残念でなりません。
けれど、今もどこかで音楽に関わる活動をしていると信じたいですね。そして是非、現在の状況を知りたいものです。

最後に、パステルグリーンに白抜き文字という非常に見づらい配色を苦労して読み取ったので、アーティストクレジットを記しておきます。知らない方も多数なので、一部を除きローマ字をかなに変えただけの表記に統一しています。

Drums: おかもとあつお、はせべとおる、しまむらえいじ、とがしきゆういち
Bass: たかみずけんじ、とみくらやすお、まつばらひでき、みくずきちはる、ながおかみちお
Guitar: すみだじゅん、よねかわひでゆき
Keyboads: なかにしやすはる、わかくさけい、さぎすしろう、おおたにかずお、くらたのぶお、にしわきたつや、もりむらけん
Percussion: Pecker
Synthesizer Programmimg: ねぎしたかゆき
Strings: トモダグループ
A.Sax: Jake.H.Conception、ふじたあきお
Background Vocals: EVE、あべやすひろ、けいだあけみ

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