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GPz023. sarah 「真昼の夢 夜の庭」

Sarah

 3か月くらい前、15番目くらいのアルバム紹介で、今度は浜本沙良さんの1stにしようかな?と思っていた矢先、kaz-shinさんがレビューを書かれていたので断念。それでは、2ndを・・・と思っているうちに今度はこちらも(汗)
 ということで、だいぶ遅くなりましたが、このsarah名義のアルバムを聴くには、むしろいい季節になったと思います。

【特徴】
 際立ったものはないけど、体に沁み込んでくるようなボーカルとサウンドが魅力です。今井美樹さんにも通じるものがありますが、それほど上の空な雰囲気ではないと思います。
 ジャケ写など見ると柴咲○ウにも似ていて、声も全く似てなくはないけど、sarahさんの方が甘く、それでいてさっぱりした感じです。 

【出会い】
 2年前、職場の近くの中古ショップでシングル「ふたり」を見つけました。聞いたことないボーカリストだったので、ネットで調べたところ当時はほとんど情報がなかったですが、丸山みゆきさんを絶賛しているサイトで、かなりいい評価だったので購入。ジャケットのキュートな笑顔から期待されたとおり、きれいな声と確かな歌唱でした。ただ、その後、浜本沙良名義のアルバムを聴いたりしたときも、初めはそれほど強いインパクトを受けなかったことも確かでした。聴き込むとよさがわかってくる感じです。

【このアルバムについて】
 発売:1998年8月26日(廃盤)、購入:2009年6月6日
 CD入手困難度:★★★★☆(購入した時しか見たことがありません)

 浜本沙良時代の穏やかな部分を特化させたような、夢見がちな雰囲気で、タイトルの「真昼の夢」が言いえて妙。美しい日本語で綴られた歌詞も味わい深く、英語が出てくるのはごくわずかです。
 各曲について以下にサラッと(笑)紹介します。

01 SKY
 作詞/sarah・増山龍太、作曲/sarah・NADEGE CELLIER・ABOU EL FIDA、編曲/ABOU EL FIDA
 チェロ?の低音がメロウな雰囲気をかもしつつ、意外に早口なサビが独特の世界を作り出しています。

02 春ある国に生まれ来て
 作詞/田中章義、作曲/高橋和哉、編曲/平松靖
 ストリングス、ハープ、チャイニーズ・フルート(音的にはオカリナ)などによるゆったりしたサウンドはとても癒されます。「♪裾曲(すそわ)そめて桜(はな)は嚇(かがや)き 永遠(とわ)に夢彩(いろど)れり」など、万葉集の和歌のような歌詞は、このアルバムの中でも際立っており一聴の価値あり(歌詞はこちら~見るにはSilver Lightのダウンロードが必要です)。

03 夕霧
 作詞/増山龍太、作曲/sarah・NADEGE CELLIER、編曲/編曲/ABOU EL FIDA
 強い調子の弦楽器が前面に出ていて上田知華+KARYOBINの曲みたいな感じです。このアルバム中では比較的テンポの速い曲です。

04 夏が過ぎていても
 作詞/増山龍太、作曲/高橋和哉、編曲/ABOU EL FIDA
 オーソドックスなボサノバのゆったりとした曲。ボーカルも演奏も爽やかな風のようで、聴いている方もとてもリラックスした気分になります。

05 微かな情熱
 作詞/鈴木祥子、作曲/佐橋佳幸、編曲/望月ひでき
 いかにも鈴木祥子さんらしい、アコースティックな癒しサウンド。と思ったら勘違い、鈴木祥子さんが手掛けていたのは詞の方でした。ライナーでは(Sato Yoshihiro/Suzuki Shouko)とあるだけなんですもん。最初聴いた時、カーペンターズの「For All We Know(ふたりの誓い)」あたりに近い印象でした。穏やかな中にも「かすかな情熱」が感じられます。

06 雲のゆくえ
 作詞/田中章義、作曲/高橋和哉、編曲/平松靖
 アコースティックギターを主体とした軽い演奏からの始まりは、地味な印象ですが、後半はとても気持ちよさそうに歌っていて、華やいだ雰囲気になります。サビのファルセットもきれいです。

07 夏の終電車
 作詞/増山龍太、作詞/石川敏晴 増山龍太、編曲/ABOU EL FIDA
 低音で音の取り難そうな前半のメロディー、メロウなサビ。不思議な浮遊感が気持ちいい曲です。

08 MIXED EMOTIONS
 作詞/増山龍太、作曲/NADEGE CELLIER、編曲/ABOU EL FIDA
 ささやくような、それでいて芯の強そうなボーカルです。やや早いテンポとピアノがちょっとジャズっぽいかも。
 
09 夜の庭
 作詞/増山龍太、作曲/ABOU EL FIDA・NADEGE CELLIER、編曲/ABOU EL FIDA
 アルバムタイトルの一部となっている曲。虚ろな感じで、「真昼の夢」という雰囲気にぴったりではあります。

10 FADE IN...
 作詞/増山龍太、作曲/GEOPPO・sarah・NADEGE CELLIER、、編曲/GEOPPO
  鈴虫の声を模したような音も入っていて、09と同じくかなり幻想的なイメージ。インスト曲かと思うほど長いイントロが続きますが、忘れた頃(2分半)からささやくようなボーカルが入ってきます。なんと、ほぼ9分の長~い曲。

11 Misty
 作詞/sarah・坂本祐介、作曲/坂本祐介、編曲/ABOU EL FIDA
 09や10ほどではないものの、これもちょっと幽体離脱系。このあたりは個人的には評価に困るところです。

12 くれない
 作詞/坂本祐介・sarah、作曲/坂本祐介、編曲/坂本祐介
 曲調や、叶わなかった恋をテーマにした歌詞も、今井美樹さんっぽいですが、とてもいい曲だと思います。

13 シークレットトラック
 表向きは12曲入りですが、最後に12のバージョン違いが入っています。ボーカルにもエフェクトがかかっていて、穏やかなテクノポップみたいな感じ。う~ん、やっぱ12の方がいいかも。

 * * * * *

個人的には最後の方、難解な曲もいくつかあるのですが、他はsarahさんのさわやかなボーカルを生かした穏やかな演奏により、すっと入ってくるサウンドです。02、05、12あたりがお気に入りです。
このアルバムと較べると、浜本沙良時代のアルバムがすごくポップに聞こえます。そういう意味では、穏やか過ぎ(あるいは実験的)で、物足りない感じもしなくはないです。強いて、1st「Puff」でいうと06「Morning Moon」、2nd「Truth of Lies」だと、02「Cool Water」、07「Feelin' Blue」あたりが曲の雰囲気としては近いです。
PCに落とした際に、タイトルに(3rdシングル/さくら銀行CMソング)などの情報も付いてきました。それによると、半分くらいタイアップがあります。多分、耳にしている曲もあるのでしょうけど、記憶に残っている曲はありませんでした。
それにしても、シングル曲が4つも入っていて、全12(+1)曲なので、お買い得といえますね。

ちなみに、sarahは「サラ」でいいみたいです(JRの車内広告で最近よく見かける、私的録音補償金管理協会・Sarahは「サーラ」と読ませていますが)

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コメント

こんにちは。
個人的には、08の「Mixed Emotions」が好きです。
きっかけは、十数年前「亀中教師御一行様」のエンディングで聞きました。
どことなくエキゾチックな感じで、あくまで個人的な感覚ですが「異邦人」に通じるとこが気に入ってます。
世間では、ほとんど知られることがなく、もう少し知られてもいいのでは…という気持ちがします。

投稿: フランコ☆ウンチーニ | 2012年5月16日 (水) 17時33分

フランコ☆ウンチーニさん、コメントありがとうございます!
あのGPライダーご本人!?ではないですね。
Mixed Emotionsは独特の雰囲気がありますね。国籍不明な感じはたしかに「異邦人」ぽいかも知れません。
sarahさんはあまり知られていないようですが、後日Youtubeにupした02には、結構アクセスがあるので、お好きな方も多いみたいですよ。

投稿: GPz117 | 2012年5月16日 (水) 23時31分

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