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GPz021. 下成佐登子 「秋の一日」

Shimo

 最近、私の中で80年代を見直す機運が高まっているのですが、一連の女性ボーカル発掘の中で、須藤薫さん以前に聴いた最初のaround 80’sがこちらでした。

【特徴】
 全体的に、穏やかな曲調で、高い歌唱力とあいまって癒し効果は抜群です。楽曲的には、1980年頃ということもあり、「歌謡曲」的な雰囲気が強いです。歌声もどことなく昭和の香りがします。

【出会い】
 私が多いに参考にさせていただいているLady’s J-Popさんで紹介されていて、機会があれば聴いてみようと思っていたところ、このベスト盤が再販されているのを見つけ、即買いしました。

【このアルバムについて】
 発売:2005年3月24日(再発)、入手:2006年5月18日
 CD入手困難度:☆☆☆☆☆(新品で入手可能:2000円)
 
ベスト盤だけに、名曲揃いです。
ただ、楽曲の方向性というか雰囲気は近いものがあり、個々のコメントはなかなか難しいので一部省略(汗)。
押しなべて穏やかで、季節的には秋~冬のイメージの曲が多く、今の時期にはぴったりです。
なお、Lady’s J-Popさんも書いているとおり、1stアルバム(LP)の「秋の一日」とは異なるベスト盤です。

01  秋の一日(シングルバージョン)
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 1978年の時、高校2年で出場したポプコン九州本選会でグランプリを獲得した曲。その後間もなく、この曲でデビューを果たしています。

02 船出
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

03 雨
 作詞・作曲/菅 美雪、編曲/飛沢宏元

04 今はただ
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

05 悲しみのアクトレス
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 03から06まで失恋の曲が続きます。この05は好きだった男性の幸せを祈っているのでしょうか、タイトルほど悲しい感じではなく、穏やかな曲です。

06 夢物語
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗

07 金色のエアプレーン
 作詞/三浦徳子、作曲/下成佐登子、編曲/淡野保昌
 出だしのジェット機が発進する効果音とエレキのソロ、それにアップテンポな曲調など、06までと大きく異なる印象。でもやっぱり古きよき時代の昭和歌謡の雰囲気です。

08 もどらない季節
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 こちらも失恋の曲です。やはり穏やかな曲ですが、このあたりからやや現代的な雰囲気になってきます。

09 ためいきアベニュー
 作詞/来生えつこ、作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 部分的に歌謡曲的要素も残っていますが、演奏も厚みを増していて、今聴いてもそれほど古い感じはないと思います。

10 片想い
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/飛沢宏元

11 恋のエピローグ
 作詞/結城まこと、作曲/中島 薫、編曲/大村雅朗
 低めの歌い出しから、歌い上げるサビの高音まで、並々ならぬ歌唱力が光ります。

12 風を感じて
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/萩田光雄
 タイトルだけ見ると、浜田省吾さんの曲を思い浮かびますが、こちらは透明感に溢れ、「そよ風」という感じです。

13 いつわりの愛
 作詞・作曲/飛鳥涼、編曲/大村雅朗
 なんと、飛鳥涼さんが楽曲提供しています。歌い手を試すようなめくるめく展開。これもまた名曲ですね。

14 遥かなる祈り
 作詞・作曲/下成佐登子、編曲/大村雅朗
 07から、比較的テンポのよい重厚な曲と静かな曲が交互に続きます。透き通ったボーカルとピアノが沁み込んでくるようです。バックコーラスやハープも効果を上げています。

15 セプテンバー・メモリー
 作詞/松井五郎、作曲/鈴木キサブロー、編曲/鷲巣詩郎

16 Lie La Lie
 作詞/松井五郎、作曲/下成佐登子、編曲/後藤次利、ストリングス・アレンジ/平野孝幸
 ここまでの中では、最もハイテンポで激しい曲調。現代的ではありますが、穏やかな曲に耳が馴染んでいるためか、少々違和感も。悪くはないし、この曲があることで、次の17の異質感が幾分和らげられていることは確かです。

17 TRANSFORMER~トランスフォーマー
 作詞/大津アキラ、作曲/筒美京平、編曲/鷲巣詩郎
 少し飛んで、85年のシングル。タイトルはまんま、ハリウッドで実写化もされたアニメのそれです。この頃からアニメ主題歌を担当することが多くなったようです。このアルバムの中ではかなり浮いてる感じですが、勢いがあるし、キャッチーです。

 * * * * *

 本当に名曲揃いなのでシングルA面を集めたようなベスト盤なのかと思っていましたが、ファンサイトの情報に照らすと、78~83年に発売されたシングルのうち、アニメ主題歌などを除いた1,2,3,4,5,7,8,9thのシングルAB面を発表順にダーッと並べて、ちょっと毛色の違う(けれどメジャーな?)17(13th A面)を加えた構成になっています。結果的に、奇数の曲はすべてシングルA面、偶数はB面ということになります。なお、オリジナル・アルバムには、これらの曲は、ほとんど収録されていないようです。
 70年代終盤というと、ニューミュージックという言葉が定着してきた時期で、現在のJ-Popに通じる楽曲も出てきていた時期ですが、それより少し前の音楽という雰囲気です(特に初めの方の曲)。
 正直言うと、90年頃のガールポップを追い求めていた私にとっては、当初、昭和歌謡の雰囲気が今ひとつという感じもありました。これは、今探している音楽とは違うかも・・・ということで、その後、この次期の音楽に手を出さない遠因になっていたかも知れません(CD化されているもの自体少ないこともありましたが)。
 今の音楽を聴き慣れている中で、この雰囲気をどう感じるか。それによって評価は大きく変わると思います。でも、ほんとにいい曲ばかりで、聴くと穏やかな気持ちになれます。

<追記> 代表曲の「秋の一日」をはじめ、動画サイトで多数聴けるようです。

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コメント

下成佐登子さん。 お名前だけは存じておりました。
どこでか? どうしてか?と言うと......渡辺美奈代さんのアルバム『アルファルファ』で、Chorusに参加されているシンガーに、彼女の名前があったからです。 下成さんの他には広谷順子さんもChorusに参加されているようです。
機会があれば下成さんご本人のアルバムも聴いてみたいと思います。 

投稿: HK | 2014年9月23日 (火) 14時23分

HKさん、コメントありがとうございます!

下成佐登子さんは10年くらいシンガーとして活動したようですが、その後はソングライター業がメインになったのでしょうね。
数枚のアルバムを出されてますが、CD版が出たオリジナルアルバムはラストの1987年のだけのようです。たまたまお店で見つけることができましたが、出会える可能性は極めて低いです-_-

とはいえご本人は、表舞台に復帰してBlogも開設、たまに歌ってらっしゃいます。ライブに行ったらファンが大勢詰めかけていて、根強い人気を感じました^^

投稿: GPz117 | 2014年9月24日 (水) 23時07分

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