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GPz017. 成田路実 「イリュージョン」

Romiillusion

お待たせしました!
週末にアップするつもりが、吉野千代乃さんを優先したため、ずれ込んだものです。
てか、誰も待ってませんね。そうとう大穴ですし。

【特徴
アイドルっぽい雰囲気ですが、きれいな声で歌もなかなか上手く、ジャケットのイメージ通り夏や海の雰囲気満点で今の時期にぴったりです。
そうした楽曲の世界は初期の児島未散さんに近いかも知れません。声質について、CDジャーナルで指摘されている「中原めいこ似」はなかなか説得力があります(Yahoo!ミュージックで見られます)。
容姿は正統派アイドルというよりは、エキゾチックで健康的な感じが魅力といったところでしょうか。

【出会い
中古店へ行くと、つい「な」の欄で「中里あき子」を探してしまいます(すべて入手済みなのに!)。
その際、この「イリュージョン」は何度か見かけていて、ちょっと気にはなっていました。ただ、年代的にはど真ん中ですが、アイドル的な印象が強かったのでパスしていました。
が、先日極上品が安価で出ていたので買ってみたところ、大変気に入り毎日聴いています。
ネット上でも、こと音楽的なことに関しては情報がないに等しいので、ちゃんと評価してあげなきゃ、と思いました。

【このアルバムについて】
発売:1991年5月21日(廃盤)、入手:2009年7月11日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(手ごろな値段で、そこそこあるようです)

総じてキャッチーで聴きやすく、成田路実さんの爽やかなボーカルが存分に生かされています。

01 Prelude(黄昏)
 作曲/溝口 肇、編曲/溝口 肇
 アルバム中最も静かな10と共通するイメージの静かなインストが、導入的に短く入っています。今をときめく溝口肇さん(KARYOBINにも在籍していたらしい)の作品です。

02 South Of Eden
 作詞/ 真名杏樹、作曲/安部恭弘、編曲/笹路正徳
 軽快な曲調に爽やかな声がマッチした、このアルバムを代表するようなナンバー。

03 Moonlight Illusion
 作詞/安藤芳彦、作曲/立花 瞳、編曲/鳥山雄司
 サンバ風で妖しい雰囲気ですが、不思議とキャッチーなメロディー。男女コーラスが入るなどソウルフルな印象も。

04 感じ方を教えて
 作詞/真名杏樹、作曲/木戸やすひろ、編曲/志熊研三
 軽いアレンジでアイドルっぽい感じですが、夏の光と風をイメージさせる曲調に爽やかな声が合っていて、心地いい曲です。

05 春よ恋
 作詞/安藤芳彦、作曲/小林明子、編曲/笹路正徳
 01と10を別にすると唯一の穏やかな曲。タイトル通り、季節でいうと秋とかのイメージで、他とだいぶ印象が違いますが、こうした落ち着いた曲もなかなかいいです。

06 Seaside Park
 作詞/公文 健、作曲/小林明子、編曲/神林早人
 軽快でこれもややアイドル調ですが、やはり夏のイメージいっぱいで爽やかです。

07 恋はゲームじゃない
 作詞/安藤芳彦、作曲/小林明子、編曲/笹路正徳
 ぐっとロック調になります。キャッチーかつダイナミック、路実さんのボーカルもなかなかしっかりしています。05から小林明子さんの曲が続きますが、それぞれ違ったタイプで面白いです。

08 夏の嵐
 作詞/藤原ようこ、作曲/南 佳孝、編曲/志熊研三
 ハードなギタープレイとドラムからアルバム前半とかなり違った大人の印象を受けます。ボーカルのメロディーはわりと淡々としているのですが、演奏と相まってなかなか聴かせます。

09 ビーナスは眠らない
 作詞/安藤芳彦、作曲/立花 瞳、編曲/鳥山雄司
 吉野千代乃さんの曲かと思ったら違いました(あちらは「ヴィーナスは眠れない」)。これってレゲエなんでしょうか。ラップ調の声みたいな効果音が入ってたりして、今聴いても新鮮です。サビの高音も気持ちいいです。

10 黄昏に抱かれて
 作詞/安藤芳彦、作曲/羽場仁志、編曲/溝口 肇
 一転して非常に静かな曲です。ファルセットを多用した、とつとつとした歌い方はやや舌足らずな感じもしますが、許容範囲でしょう。ふんわりした感じが斉藤由貴さんを連想させます。キャッチーでわかりやすい他の曲に比べ、聴きこむとよさがわかるタイプの曲ですね。

 * * * * * * *

01と10は少々印象が薄いですが、個人的にはほぼハズレなしと言えます。
07、08、09の3曲がそれぞれ特徴があっていいですね。04もかなりいいのですが、02や06と雰囲気が似ているという点でインパクトは今ひとつです。

成田路実という名前には、なんとなく聞き覚えがあったのですが、調べてみると、水着キャンギャルでデビューし、オールナイトフジなどにも出ていたそうです。
その方面での記憶は定かでないですが、「有島一郎の孫」ってことで「そういえばいたな」と思い出しました(我ながら変なこと覚えてるな~)。
91年というと、ガール・ポップ・ムーブメントと言われるようになるちょっと前、いわゆる「アイドル」も冬の時代で、女性ボーカリストを売り出すのが難しかった時期ですね。
彼女の場合も、業界入りやルックスはアイドル的ではありましたが、帯に「自然派(ナチュラル)ポップスへようこそ・・・」とあるように、単にアイドルの枠にとどまらない路線を模索していたこの時期の典型的なパターンといえるでしょう。

成田路実としてのアルバムは1枚のみのようですが、その後、Romi名義で本格的シンガーとして(?)アルバムを出しているので、探してみたいと思っています。
余談ですが、ネットオークションで探したら、写真集も出てて応札している人がいました。なかなか根強い人気があるのですね。

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