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GPz012 川嶋みき 「ナチュラル・ハーツ」

Kawashimanh

2ndの「Will」が個人的には超オススメなのですが、諸事情により3rdのこちらを紹介します。とはいえ、こちらもかなりいいです(2ndアルバムについては後述)

【特徴】
声はいいし歌唱力も抜群!が、なぜかヒットには恵まれなかったようです。伸びのある声とかっこいい雰囲気は、メジャーな人でいうと、森川美穂さんとかに近いかな?他にも、小比類巻かほるさん、渡辺美里さん、浜田麻里さんなど同じタイプの強力なボーカリストが多かったので、抜け出せなかったのかも知れません。
2ndアルバムまでは「川島みき」で、この3rdでは「川嶋」表記になっています(姓名判断でヒットを期した?)。この後、まったくの新人扱いで「川島だりあ」として再デビュー、さらにその後「Feel so Bad」というバンドを結成・・・と次第にハードロック路線になっていきますが、「みき」時代はややロック寄りの正統派ガールズポップという感じです。

【出会い】
女性ボーカルに凝り始めた当初から参考にさせていただいていた「Lady's J-Pop」さんで、高く評価されていたので、マークしていました。
しかし先に見つけたのは、改名後の川島だりあ時代のアルバム。出張先の京都の小さな中古ショップに2枚揃ってありました。
だりあ時代はハードロック系との解説を覚えていたので、余り好みじゃないかも・・・と思いながらも帯付き美品で100円だったので2枚とも購入。
そしたら確かにハードで荒っぽい感じなんですが、あくまでポップで、耳障りな感じはほとんどありません(最近の曲ではこのくらい分厚いサウンドは珍しくないし)。楽曲的にもほとんどハズレなしで、いい意味で予想を裏切られました。
半年後には「川島みき」名義のアルバムも見つけることが出来ました。「川島だりあ」ほど激しくない分「川島みき」の方が万人向けな感じです。

ところで、「川島みき」という名前には聞き覚えがありました。歌って踊れる(あ、踊れるは余計か)クラリオンガールとして売り出した人がそんな名前だったような・・・。
調べてみると、やはり同一人物でした。だから正確にいうと当時から知っていたことになります。「♪い~ち秒~過ぎた過去見つめない~」という、カーエアコンのCMソングのフレーズは今も耳に残っていますが、3枚のアルバムには収録されていないようです。未聴のEPシングルかも知れません。
キャンギャルのイメージが先行したのが災いし、女性から敬遠されたり、本格派シンガーとして扱われなかったのかも。

【このアルバムについて】
発売:1989年7月21日(廃盤)、購入:2007年1月29日
 CD入手困難度:★★★☆☆
(それなりに出ているようです)

ソングライターとしても5曲に関与しており、前作よりぐんと増えています。

01 Rock Night ~熱いビートの序曲~
 作詞・作曲/川嶋みき、編曲/丸山恵市
 重厚なギターに歓声が入ったライブっぽい出だしの、タイトル通りの意気のいいナンバー。

02 Winding Road
 作詞/麻生圭子、作曲/芹澤廣明、編曲/丸山恵市
 NHKアニメ「青いブリンク」の挿入歌だったそうです。ミディアムスローの曲調と抑え気味の演奏に加え、低音の出だしなどは特に歌いにくそうですが、見事に歌いこなしています。後半のスケール感もなかなかなものです。

03 Don't Stop Me Now 
 作詞・作曲/川島みき、編曲/水谷公生
 1stや2ndにも多く見られた川島みきが得意とするタイプの正統派ロックンロールナンバー。

04 Naturally 
 作詞/麻生圭子、作曲/野田晴稔、編曲/丸山恵市
 ミディアムテンポながら、こちらもいかにも川島みきという感じ。歌が上手いので何を歌わせても安心して聴いていられます。

05 Next Dream
 作詞/麻生圭子、作曲/川嶋みき、編曲/水谷公生
 ファルセットの男性コーラスが加わるなど04よりさらに穏やかな雰囲気。澄んだ高音が気持ちよく、歌唱の幅を感じさせます。

06 Maybe Tomorrow
 作詞・作曲/川島みき、編曲/丸山恵市
 02と同様「青いブリンク」の挿入歌ですが、こちらは出だしから重厚なサウンドのスピード感のあるロックナンバー。

07 Big Waveに首ったけ
 作詞/石川あゆ子、作曲/川上明彦、編曲/水谷公生
 これもいかにも川島みきという感じの、夏っぽい爽やかなナンバー。

08 Alone
 作詞/川島みき、作曲/西田昌史、編曲/水谷公生
 珍しいスローナンバー。ドラマ「月曜・女のサスペンス」の主題歌だったというのがいかにもな妖しげな曲調。曲自体はこの手としては普通かも知れませんが、やはり歌の上手さが光ります。

09 Somebody Knows
 作詞/麻生圭子、作曲/羽場仁志、編曲/KENZO
 夢を追いかけて外国で生きる女性を歌った歌詞は、当時の時代背景も感じさせます。深読みすると、2ndのやはり9曲目の「さよならの町へ舞い降りて」がこの曲とつながる感じがしています(順序逆だけど)。希望に溢れた歌詞と楽曲になっています。

10 遠い風のバラッド 
 作詞/麻生圭子、作曲/川上明彦、編曲/丸山恵市
 08に次ぐスローナンバー。比較的淡々とした曲調で、前半は演奏もきわめて控えめですが、逆にスケールを感じさせる感動的なナンバーです。「誰でも大人になるたび、はじめての気持ちを忘れてく」など詞的にも深いです。

 * * * * * * *

先に聴いた2ndアルバムの印象が強すぎて、この3rd(及び1st)は自分の中では相対的に低めの評価だったのですが、聴き返してみると捨て曲なしのハイレベルなアルバムです。やはりどんな曲も歌いこなしてしまうボーカルが光ります。

【補足】
2ndの「Will」については、kaz-shinさんが紹介しているので、もはや私がレビューするまでもないのですが、ちょっとだけ言及させてもらいます。
ノリのいい似たタイプの曲が多いものの前述のLady's J-Popさんも推すようにハズレなしの名アルバムで、特にラスト2曲は名曲だと思います。
上記でも言及した「さよならの町へ舞い降りて」はアルバム中唯一のスローバラードで、淡々としていて詞的にもどちらかというと悲しい内容なのですが、とてもいい曲です。
「シンデレラたちの憂鬱」は、素晴らしいボーカルとスケール感のある楽曲が渾然一体となった、鳥肌モノの名曲だと思います。私はアルバムを購入するまで聞き覚えはなかったのですが、トレンディードラマのテーマ曲だったそうです。
やや難解ながら、結婚を真剣に考える女性目線の歌詞も永遠のテーマですし(あるサイトに「全ての独身女性に聴いて欲しい」とのコメントがありました)、こういう曲はもっと評価されていいと思うんですけどね~
「Will」に収録されているのはアルバムバージョンで、ネットオークションに出ていたシングルCDを狙ったところ高額になりすぎて断念したことがありますから、コアなファンは確実にいるようで、その意味では安心したものですが(笑)。

なお、動画サイトでは「オールナイトフジ」出演時の貴重な映像が見られます。

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