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GPz010 上田知華+KARYOBIN  「上田知華+KARYOBIN[3]」

Ueda

ようやく10タイトル目となる今回は、時期的にも演奏形態的にも、いわゆるガールポップとは一線を画すグループを紹介します。
今井美樹さんへの楽曲提供などで知られる、上田知華さんがデビューした時のユニットです。

【特徴】
何といっても、日本のポップスシーンにおいても多分他に類を見ないピアノ+弦楽四重奏という編成、これに尽きます。
歌も上手いし、ピアノも上手い、しかもそれを同時にこなす上田さんの稀有な才能を生かすために考え出された編成だそうです。
地味になりがちに思われますが、十分ポップス(当時でいうニューミュージック?)になっていて、今聴いても新鮮なところがすごいです。

【出会い】
90年頃だと思いますが、ラジオから録音したテープに「秋色化粧」が入っていました。
すっごくいい曲だなぁ、と思ったのですが、アーティストも正確な曲名もわからず、気になっていました。
そんなある日、別の曲(多分、パープルモンスーン)をやはりラジオで流していて「これだっ!」とピンときて、すぐ探しに行ったのでした。
ちょうどCD化されたものが出ていて、パープルモンスーンが収録されている3rdを入手したのでした。
この時は在庫がなかったのか「秋色化粧」が入っているアルバムは購入せず、しばらくしてから後期のベスト盤といえる「Music Soup」(1992年発売のCD)を入手しました。
今となってはいずれも入手困難なもので、本当にラッキーでした。
聴かない期間が数年あったと思いますが、5年ほど前に再び聴いたこれらの音源は、やはり他のアーティストとは大きく異なるのですが、素晴らしく全然色褪せてはいませんでした。
今考えると、90年代中頃にCDを入手した時も、ちょっと古めのポップスという感じはあったものの、弦楽四重奏ということはあまり意識せずに聴いていたようにも思います。
それぐらい、十分にポップでグルーブ感のあるものでした。

【このアルバムについて】
製作:1979年4月~6月、CD版発売:1994.4.25(廃盤)、購入:1994年頃
 CD入手困難度:★★★★★
 (CD版は高値安定で中古店ではめったに見ない)

前2作は作曲編曲をほとんど樋口康雄氏が手掛けていたらしいのですが、この3rdでは樋口氏の作品は1曲のみ、上田さんの作品も多くなっています。
再販物のためなのか、解説はおろか、他のメンバーの名前さえ記載がありません。

Uedain_2

楽器の編成は基本的に変わらないので、個々のコメントはなかなか難しいですね(汗)

01 MAGICAL MISTERY KISS
 作詞/ 門谷憲二、作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 オープニングを飾るにふさわしいテンポのよい明るい曲。

02 ベンチウォーマー
 作詞/康珍化、作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 恋の主役になりきれないちょっと寂しい気持ちを歌っていますが、浮き立った感じの曲です。この曲だけ間奏にハーモニカのような吹奏楽器が加わり、これがまたいい雰囲気です。

03 カトリーヌへの手紙
 作詞/門谷憲二、作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 演奏も歌もとても美しく生で聴いたら泣けてしまいそうです。本来なら、このくらいの穏やかなテンポが、この編成にはベストマッチなのでしょうね。

04 パープル・モンスーン
 作詞・作曲/上田知華、編曲/すぎやまこういち
 この曲は昔耳にしていました。CMで使われていたらしく、ヒットした曲のようです。
 前奏から歌いだしの穏やかな雰囲気とサビの清々しく伸びやかな感じのコントラストがいいです。

05 LADY'S BLUE
 作詞/上田知華、作曲・編曲/上田知華
 上田さんの弾き語りで始まり、順次に弦楽器が加わり重厚になっていきますが、スローで穏やか、そして悲しい曲です。

06 少年
 作詞/門谷憲二、作曲・編曲/上田知華
 出だしの激しい演奏が印象的です。恋に悩む感じがよく出ています。

07 MEMORY
 作詞/康珍化、作曲・編曲/すぎやまこういち
 すぎやまこういち氏が作曲と編曲を手掛けています。
 タイトルどおり、古い映画のテーマ音楽のような、どこか懐かしさを感じさせる曲調です。

08 バス・ステーション
 作詞/山川啓介、作曲・編曲/樋口康雄
 アルバム中唯一の樋口康雄氏の曲。歌詞の内容(人生の決断?)を表現しているよう な、激しい曲調です。

09 心変わり
 作詞・作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 別れの歌なのですが、跳ねるようなサビが印象的です。声がきれいで上手いのがよくわかる一曲。

10 プールサイドで待つわ
 作詞・作曲/上田知華、編曲/渡辺茂樹
 曲調もボーカルも終始激しい感じです。これをこなす上田さんは本当にすごいなと感心します。

11 さよならレイニー・ステーション
 作詞/門谷憲二、作曲・編曲/上田知華
 タイトルを裏切らない泣ける曲です。ドラマチックな演奏のままフェードアウトしてアルバムを締めくくります。

 * * * * * * *

歌に演奏に、そしてソングライターとして、上田知華さんの才能が存分に発揮されています。
KARYOBINの活動期間は4年ほどと短く、上田知華さんはこの後、しばらくソロで活動していますが、普通のポップス路線となり、残念ながら特に際立った活躍がないまま、ソングライターとしての活動が主軸になっていきます。
歌も抜群に上手かっただけに残念ではありますが、KARYOBINのインパクトが強すぎたのかも知れませんね。

それにしても、KARYOBIN時代の音源が入手困難になっているのは勿体ない限りです。
こういうイイものは是非再販して欲しいものです。

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コメント

はじめまして!
コメントからやってきました。
なかなか渋い女性ボーカルをお聴きになるんですね。こういうファンを見つけるととても幸せになります。
是非これからもよろしくお願いします。

投稿: エキナセア | 2009年5月19日 (火) 00時41分

エキナセアさん、コメントありがとうございます!

これからも、あまり知られておらず、もっと評価されていいボーカリストを紹介していきたいと思っています。
のんびりやっていますが、たまに覗いてみてくださいcoldsweats01

投稿: Sugar Time | 2009年5月20日 (水) 00時24分

上田知華+KARYOBIN って私が小~中学生の頃、すなわち'70年代に聴いていて、割りと好きだったのでCD は『上田知華+KARYOBIN 全曲集』(ワーナー・パイオニア)を持っています。「パープル・モンスーン」が特に好きでした。

投稿: HK | 2013年6月22日 (土) 12時00分

HKさん(ですよね)、コメントありがとうございます!
年代近いですね、やっぱり^^;
最近では「樋口康雄作品集」という副題の初期のベスト盤(?)がありましたが、そろそろこちらのオリジナル・アルバムたちも再発されてもいいように思います。

投稿: Sugar Time 改めGPz117 | 2013年6月22日 (土) 23時57分

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