GPz006 峠恵子 「Something Doing」
ここまで紹介してきたボーカリストは、個人的なオススメ度に加え、他の方がレビューしていない人を優先してきたつもりですが、そろそろ他の方のレビューとかぶってきそうです。
今回の峠恵子さんについては、すでにkaz-shinさんが1stアルバムを紹介しているので、私の稚拙なレビューはためらわれたのですが、次の理由からあえて取り上げました(本記事を書くにあたりkaz-shinさんの記事を見直してはいませんが、かぶる表現があるかも知れません)。
(1) 取り上げるアルバムが違う
(2) ここで取り上げる予定の人の中で、歌を生で聴いたことのある唯一のボーカリスト
(3) 3月3日に「誰も知らない泣ける歌」にテレビ出演の予定あり!
アルバムは知る限り2枚のみのリリースですが、現在もライブ活動などされています。テレビ出演やライブの情報は峠さん公認のファンサイトに詳しいです(ご本人もしばしば発言されています!)。
なお、私も一度ライブにお邪魔したことがあります(後述)。
【特徴】
パワフルさと繊細さをうまく歌い分けています。甘い感じではなく、大人の女性の声といえますが、高音の伸びは気持ちがよく、いそうでいないタイプかも知れません。
カーペンターズを歌うと本物そっくりということで、その種の番組の常連となっています(この頃のアルバムでは、カレン・カーペンターに通じるイメージはそれほどないのですが)。
また、森永製菓のCMで最後にかかる「もりながっ♪」を歌っているので、一度は聞いたことがあるはず。
【出会い】
「ひとさじの勇気」が当時録音したカセットにあり、お気に入りでした。10年ぶりくらいに聴いたら他の曲も聴いてみたくなり、中古で見つけて購入したものです。
初めてBOOK OFFで購入したCDのうちの一枚であり、その後女性ボーカルのCD漁りをする起点ともなった個人的に記念すべきアルバムです。
帯なしで4桁の値段が付いているのが感慨深いです(BOOK OFF慣れした今ではちょっと考えられません。いえ、それだけの価値あると思いますが)
【このアルバムについて】
発売:1994年2月21日(廃盤)、 購入:2005年9月8日
CD入手困難度:★★★☆☆
(1stより多く、中古店でそこそこ見かける)
全編、女性の目線から描かれたラブソング。彼女自身ソングライターでもあり、作詞や作曲で、ほとんどの曲に関わっています。他の作家からの提供曲も含め、レベルの高い楽曲ばかりです。
購入してしばらくは、本当に毎日聴いていました。当時はまだ手持ちの音源が少なかったということもありますが、今聴いても粒揃いだと思います。
01 Happy Hollyday
作詞/峠 恵子、作曲/羽場仁志、編曲/重実 徹
早朝から車で出かけ、ゲレンデで週末を過ごすという、なんとも当時を感じさせる内容です。出だしの部分は朝もやの雰囲気にぴったり、後半もリゾート気分いっぱいです。
02 ひとさじの勇気
作詞/柴門ふみ、作曲/峠 恵子、編曲/入江 純
ドラマ「あすなろ白書」の挿入歌で、彼女の曲では最も有名かも知れません。ドラマは残念ながら私は見ていませんが、前述の通り録音テープに入っていました。
タイトルどおり、勇気が湧いてくる曲で、ここぞという勝負の前に聴いたことも(笑)。
03 二度と来ないで
作詞/峠 恵子、作曲/佐藤 健、編曲/笹路正徳
ピアノっぽいシンセや穏やかな曲調は、歌詞に出てくる「キャロル・キング」を意識したものでしょうか。比較的スローながらサビはしっかり盛り上がります。
04 騙されてあげたの
作詞/朝水彼方、作曲/峠 恵子、編曲/重実 徹
バイオリンの前奏が印象的。二股かけられてるのを確信したという内容にぴったりの、キレ気味ボーカル(失礼)がいい味出してます。
05 雨の中に夏がいる
作詞/許 瑛子、作曲/井上大輔、編曲/重実 徹
ミディアムの心地いいテンポの曲。ボーカルも軽めのアレンジも透き通った感じで、なんとも癒されます。サビは峠さんのダブルボーカル。
06 48億分の1のあなた~あすなろ白書~
作詞/柴門ふみ、作曲/峠 恵子、編曲/松下 誠
02同様「あすなろ白書」挿入歌。漫画同様?やや大げさな歌詞ですが、劇中で使われると効果絶大だったのでしょうね。淡々とした曲ですが、芯のあるボーカルによるサビの盛り上がりはさすが。
07 Goodbye ハリケーン
作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
ポップで、ちょっと60年代あたりのモータウンサウンドなどを思わせる雰囲気もあります。タイトルや歌詞のとおり、つむじ風のような雰囲気があります。
08 恋はHave a nice day
作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
こちらも、山下達郎っぽいコーラスやアレンジがオールディーズっぽいです。ハッピーな歌詞も手伝って心が浮き立つような曲です。07に続き峠さん自身の作詞作曲でソングライターとしての非凡な才能が伺われます。
09 いつか見たサンセット
作詞/許 瑛子、作曲/峠 恵子、編曲/笹路正徳
アルバム中でも静かな曲の一つ。タイトルの他、日本語詞の中に横文字がところどころ出てくるあたりが当時っぽいかも。
10 私があなたに出来る事
作詞/鮎川めぐみ、作曲/Julia、編曲/重実 徹
エレキの重厚な前奏から穏やかな前半、そして後半盛り上がるというなかなかドラマチックな展開の曲。歌詞も含め元気が出る曲です。
11 街は10miles away
作詞&作曲/峠 恵子、編曲/山本健司
吹き抜ける風のようにすがすがしいアレンジと高音での歌い上げがなんとも気持ちのいい曲です。こういう曲が一番しっくりくるような気もします。
12 明るい街角~on the sunny side of the street~
作詞/峠 恵子、作曲/都志見隆、編曲/笹路正徳
街中で別れた彼(と新しい彼女)を見かける、という出だし。タイトルどおり明るい曲調や、新しい恋を探そう、という前向きな詞は、このアルバムの最後を飾るのにぴったりです。
【補足】
3年ほど前のCD購入当時いたく気に入り、ネットで調べたらライブもやっているということで、購入後半月ほどで四谷へ聴きに行きました。
小さなお店でしたが、彼女目当ての常連さんで盛況でした。新顔は、私(と同行の女性)くらいだったようで、「私と知って(来てくれた)?」と声を掛けてくださいました。
歌ったのは確かすべて他人の曲で、このアルバムの曲がなかったことが残念でしたが、カーペンターズの曲は本当にカレンがそこにいるかのようで、感激でウルウルきたのを覚えています。
この後、間もなくしてご結婚されて、海外に渡ったと伺いましたが、久々にファンサイトの掲示板を見たら、状況がだいぶ変わっているようです。
ライブも精力的に行っているようなので、是非また聴きに行きたいと思っています。
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