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GPz003 北畠美枝 「太陽の破片」

Kitabatake1st

 このブログを始める動機になったボーカリストの一人。ネット上に、レビューはおろか情報がきわめて少ないので、是非紹介したいと思ったのでした。 

【特徴】
 見た目同様、線は細いながらも艶があり澄んだ声は、穏やかでさわやかな楽曲にもマッチしていて、心が安らぎます。当初は、全体的な雰囲気が丸山みゆきさんに最も近いかも、と感じました。
 曲調は丸山さん以上に穏やかで、重厚な打ち込みはほとんどなく、当時の売れ線ガールポップとは一線を画しています。悪く言うと単調で、一時代前のサウンドなのかも知れませんが、イージーリスニング的に聞くにはちょうどよい感じです。
 声や曲調で似ている!と思ったのは、ルパンIII世の第二期のエンディングの「Love Squall」(サンドラ・ホーン名義ですが、Sandii & the Sunsetzのサンディーさんだったのですね)。
 インパクトがない代わりに、耳障りな感じもないというある種の空気感は、今井美樹さんなんかにも通じます。
 また、1月18日にkaz-shinさんのブログ「Music Avenue」で紹介されていた具島直子さんとも(桐ヶ谷つながりということもあり)聞き比べてみましたが、穏やかな雰囲気は近いものがありますが、方向性としては、北畠さんはフォークないしニューミュージック的といえます。軽めのアレンジは、ボサノバに近いのかも知れません(って、よくわかってませんが)。
 蛇足ですが、ルックスは写真によってはチェ・ジウそっくりだったりします。

【出会い】
 彼女に関しては、当時FMから録音したシングルの「ロードスター」を耳にしていたのですが、淡々とした曲で心に全然引っかからなかった印象だけが残っていました(なぜかこの曲だけは現在もネットで試聴ができます)。
 そんなわけで、ガールポップにはまってからも、中古盤を見かけなかったこともあり、特別気に掛けてはいませんでしたが、たまたま、アルバム2枚をBOOK OFFで見つけ、250円という安値に加え、うち1枚(3rdミニアルバム「After the Rain」)は、どう見ても新品未開封だったため試しに購入してみました。で、ほとんど期待しないで聴いてみたところが・・・これが予想に反してよくて、はまりました。その店で売っていたもう一枚も、速攻買いに行きました(笑)。

【このアルバムについて】
 発売:1992.7.23(絶版)、 入手:2008.3.15
 CD入手困難度:★★★★★
 (残念ながら流通量は極めて少ない)


 プロデュースはYoshio Kurosakiとなっていますが、桐ヶ谷仁さんが多くの楽曲に関わっています(作曲・編曲の他、01、02、03、07、09、10のバックコーラスも)。
 ハッピーな恋の歌が多く、別れの歌に類する曲も最後は前向きな終わり方です。男性よりも女性に支持される詞かも知れません。また、見かけの印象を裏切る(?)、結構きわどい内容が読みとれる曲もあります。

01 何も言わないで
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁 
 歌詞の中にアルバムタイトルの「太陽の破片」が出てくる、短い導入的な曲。曲中では「はへん」と言っていますが、アルバムタイトルでは「かけら」と読ませています。一部、桐ヶ谷さんのバックコーラスなどが入りますが、伴奏はほぼアコギのみです。

02 Scramble Moment
 作詞/伊藤 薫、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/梶原宏一
 少しアップテンポで、吹き抜ける風のような爽やかな曲。スクランブル交差点の対面で、新しい彼女と一緒にいる元彼を見かけたという、詞の光景が目に浮かんできます。信号が青に変わり、さぁこの後どうする?というところで曲は終わります。

03 黄昏
 作詞/来生えつこ、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/林 有三
 別れの気持ちをたそがれになぞらえています。前述のルパンの「Love Squall」に最も雰囲気が近いですが、途中から軽い打ち込みや男性コーラスが加わり、厚みを増します。歌い手によっては、かなり重たい感じになるでしょうが、彼女の声が軽いためよいバランスになっています。このアルバム発売後に、シングル「ブーケとチャペルと花束と」のカップリングで収録、さらに3年後にはシングルA面として再発されるという、出世の見本のような曲(ちなみに、そのカップリングは南こうせつ「夢一夜」のカバー)。

04 My Precious Day(ブカブカパジャマで・・・)
 作詞/長崎有佐加、作曲&編曲/渡邊 匠
 彼との初めての朝(!)を歌っていますが、明るい曲調で、あっけらかんと浮き立った感じです。

05 Resort of Heart(心の休暇)
 作詞/伊藤 薫、作曲/岩沢二弓、編曲/林 有三
 南の島での彼とのバカンス。落ち着いた曲調ながらリゾート感いっぱいです。ブレッド&バターが作曲とバックコーラスで参加しています。

06 Seaside Moon(Album Remix)
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/小野澤 篤
 04から似た雰囲気の曲が続きます。後のミニアルバムでより穏やかな英語バージョンが再録されました。

07 8月の青い空の下
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/林 有三
 アルバム中、唯一?明確にアップテンポな曲。友達の恋人に急接近してドキドキしている感じがよく出ています。ラストは、男としては「何それ」みたいなバツの悪い結末となっています。

08 SOMEBODY LOVES YOU
 作詞/神沢礼江、作曲/MANNA・岩沢幸矢、編曲/林 有三
 元彼を見かけ、いい思い出がよみがえるというのは、02にも通じます。05と同様、ブレッド&バターが(作曲ではご夫妻で)参加しています。効果音にDJ(?)の声が入ったりして、他とは少々雰囲気が異なる感じです。

09 ブランチ・バスケット
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁
 ドライブに出かける前の浮き立った感じを歌っています。2分ちょいの短い曲ですが、期待を感じさせつつあっさり終わっているのが逆にいいです。

10 あなたがすべてだった頃
 作詞/長崎有佐加、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/小野沢 篤
 デビューシングル。ずっと年上の彼(おそらく不倫)への想いを歌っています。途中からドラムなどが加わり彼女としては異例ともいえる壮大な曲調になっていますが、これでこの当時のガールポップとしては標準的といえます。他のほとんどの曲が4分前後なのに対し、6分近い大作(アルバムバージョンというわけではないようです)で、力の入り方が伝わってきます。

【補足
 ネットで調べたところ、いくつかの音楽コンクールで入賞しているらしく、実力も折り紙つきだったわけですが、当時の感覚でもインパクトの弱さは否めない上、クラウンという、どちらかというと演歌や歌謡曲のイメージが強い会社のせいか、マーケティング的にはさっぱりだったようです。
 海や青空をイメージさせるリゾート感あふれる曲も多く、旅番組などとのタイアップもいくつかありましたが、ヒットにはつながらなかったようです。
 ネット検索で出てきた雑誌の寸評でも、「ちょっと時代遅れ」的なあまりよくない評価をされており、損していたと思います。確かに、バブル後とはいえまだまだイケイケだったJ-Popの中では、穏やか過ぎるサウンドが異質すぎたのかなぁと感じます(同時期に出てきた似た路線の女性アーティストも短命に終わっている方が多いようです)。
 その後、スピッツやル・クプル、キロロみたいなホッとする曲がヒットしたことを考えると、需要はあったと思いますが・・・
 アルバムはミニアルバムを含めても3枚のみのようで、私が中古店で見かけたのも、上記購入時だけで(残り1枚はオークションで入手)、かなりレアな部類に入りますが、癒される声・曲を好む向きにはオススメです。なお、シングル盤でA,B面ともアルバム未収録の例がいくつかあるので、コンプリートはなかなか大変かと(笑)。
 個人的には、最後のミニアルバムが、迷いがなくなり北畠ワールドを極めている感じで気に入っています。

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コメント

北原美枝なら知っているのですが(ゴメン)
今日立川でうんつくさんと飲んでました(柳川鍋)
こんな時、お声掛けられるといいなぁ。

投稿: gop | 2009年1月23日 (金) 23時49分

gopさん

コメントありがとうございます。

北原美枝?・・・う~ん、わかりません(^^?

今日は新宿で軽く飲み(というより食事)でした。

「器用貧乏」のうんちくさん、117公道復帰もう一息という感じですね。何といっても、自力で直してるところが偉いです。
私なぞ、サスの異音が出たので、あっさりいすゞに持って行きました。自分でやるだけの自信と熱意がありません(あと、工具と時間も-_-;)

クルマなどのリンクもリストにしたいのですが、許可をいただくとなると、このブログのこともお伝えすることになりますからね~
まだクルマ度ほぼゼロですし、ちょっと・・・

とりあえず、gopさんのブログはリストに載せたいと思っています(不都合がありましたらお知らせ下さい)。

投稿: | 2009年1月24日 (土) 00時42分

OKです、って私既にリンクさせて頂きました(^^
立川のどじょう屋、美味かったですよ、今度行きましょう。
北原三枝 (失礼、美枝じゃない)裕次郎の奥様です。

投稿: gop | 2009年1月24日 (土) 10時53分

gopさん、ありがとうございます!

リンクってカテゴリーで分けられるのかと思ってたら、そうでもないみたいですね。
ちょっと、組み立てを考えます。

ではまた!

投稿: Sugar Time | 2009年1月25日 (日) 01時25分

私はFM Tokyoホールでのライブ観にいきましたよ
懐かしい。(93年の6月ごろ)
聴いてて心地よい声でした

投稿: さいとう | 2010年11月18日 (木) 21時04分

さいとうさん、コメントありがとうございます!

93年夏だと、ちょうど私がFMで彼女のことを知った時期です。ライブに行かれたとはお目が高いgood私は当時はあまり注目してませんでしたので。好きなアーティストのライブに行くという発想自体なかったですし。
今、歌ってらっしゃるなら是非聴きに行きたいものですkaraoke

投稿: SugarTime改めGPz117 | 2010年11月18日 (木) 23時50分

先般、偶然、BOOK-OFFでこのアルバムを見つけ、「そう言えばGPz117さんがブログでご紹介されていらしたなぁ」と思い出して、即購入致しました(そこのお店は250円ではなく500円でした)。

(歌詞は確かにちょっと共感しにくい曲もあるのですが)メロディーやアレンジ重視の私にとっては良曲・佳曲揃いと感じました。私個人的には、4ビートのジャズっぽいベースラインが印象的な4曲目や、青い空と海、白い雲を連想させる5〜7トラックの3曲、ボサノバ風の9曲目、そしてメロディーがとてもきれいな10曲目がとても印象に残りました。

それにしても「ゲレンデで迎えたあのクリスマス」(2曲目)、とか「カブリオーレ」(7曲目)といった歌詞がミョーに懐かしいです。ところで4曲目の歌詞に出てくる「ラズロ」ってご存知ですか? 私、恥ずかしながらピンと来ないです......
この手の音楽、'80年代だったらきっとフォローしていたんだろうなぁ〜と思いました。

投稿: HK | 2014年5月 5日 (月) 08時34分

HKさん、コメントありがとうございます!

北畠美枝さんのアルバムを見つけるとは、なかなかですね。私も数えるほどしか見たことがありませんので。田中友紀子さんといい、引きが強いですね。

この「太陽の破片」は私的には初夏のイメージなので、これからの時期にいい感じです。
「ラズロ」、んんっとわかりません- -;歌詞はあまり気にしていないので・・・

投稿: GPz117 | 2014年5月 5日 (月) 22時54分

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