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2009年1月

GPz003 北畠美枝 「太陽の破片」

Kitabatake1st

 このブログを始める動機になったボーカリストの一人。ネット上に、レビューはおろか情報がきわめて少ないので、是非紹介したいと思ったのでした。 

【特徴】
 見た目同様、線は細いながらも艶があり澄んだ声は、穏やかでさわやかな楽曲にもマッチしていて、心が安らぎます。当初は、全体的な雰囲気が丸山みゆきさんに最も近いかも、と感じました。
 曲調は丸山さん以上に穏やかで、重厚な打ち込みはほとんどなく、当時の売れ線ガールポップとは一線を画しています。悪く言うと単調で、一時代前のサウンドなのかも知れませんが、イージーリスニング的に聞くにはちょうどよい感じです。
 声や曲調で似ている!と思ったのは、ルパンIII世の第二期のエンディングの「Love Squall」(サンドラ・ホーン名義ですが、Sandii & the Sunsetzのサンディーさんだったのですね)。
 インパクトがない代わりに、耳障りな感じもないというある種の空気感は、今井美樹さんなんかにも通じます。
 また、1月18日にkaz-shinさんのブログ「Music Avenue」で紹介されていた具島直子さんとも(桐ヶ谷つながりということもあり)聞き比べてみましたが、穏やかな雰囲気は近いものがありますが、方向性としては、北畠さんはフォークないしニューミュージック的といえます。軽めのアレンジは、ボサノバに近いのかも知れません(って、よくわかってませんが)。
 蛇足ですが、ルックスは写真によってはチェ・ジウそっくりだったりします。

【出会い】
 彼女に関しては、当時FMから録音したシングルの「ロードスター」を耳にしていたのですが、淡々とした曲で心に全然引っかからなかった印象だけが残っていました(なぜかこの曲だけは現在もネットで試聴ができます)。
 そんなわけで、ガールポップにはまってからも、中古盤を見かけなかったこともあり、特別気に掛けてはいませんでしたが、たまたま、アルバム2枚をBOOK OFFで見つけ、250円という安値に加え、うち1枚(3rdミニアルバム「After the Rain」)は、どう見ても新品未開封だったため試しに購入してみました。で、ほとんど期待しないで聴いてみたところが・・・これが予想に反してよくて、はまりました。その店で売っていたもう一枚も、速攻買いに行きました(笑)。

【このアルバムについて】
 発売:1992.7.23(絶版)、 入手:2008.3.15
 CD入手困難度:★★★★★
 (残念ながら流通量は極めて少ない)


 プロデュースはYoshio Kurosakiとなっていますが、桐ヶ谷仁さんが多くの楽曲に関わっています(作曲・編曲の他、01、02、03、07、09、10のバックコーラスも)。
 ハッピーな恋の歌が多く、別れの歌に類する曲も最後は前向きな終わり方です。男性よりも女性に支持される詞かも知れません。また、見かけの印象を裏切る(?)、結構きわどい内容が読みとれる曲もあります。

01 何も言わないで
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁 
 歌詞の中にアルバムタイトルの「太陽の破片」が出てくる、短い導入的な曲。曲中では「はへん」と言っていますが、アルバムタイトルでは「かけら」と読ませています。一部、桐ヶ谷さんのバックコーラスなどが入りますが、伴奏はほぼアコギのみです。

02 Scramble Moment
 作詞/伊藤 薫、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/梶原宏一
 少しアップテンポで、吹き抜ける風のような爽やかな曲。スクランブル交差点の対面で、新しい彼女と一緒にいる元彼を見かけたという、詞の光景が目に浮かんできます。信号が青に変わり、さぁこの後どうする?というところで曲は終わります。

03 黄昏
 作詞/来生えつこ、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/林 有三
 別れの気持ちをたそがれになぞらえています。前述のルパンの「Love Squall」に最も雰囲気が近いですが、途中から軽い打ち込みや男性コーラスが加わり、厚みを増します。歌い手によっては、かなり重たい感じになるでしょうが、彼女の声が軽いためよいバランスになっています。このアルバム発売後に、シングル「ブーケとチャペルと花束と」のカップリングで収録、さらに3年後にはシングルA面として再発されるという、出世の見本のような曲(ちなみに、そのカップリングは南こうせつ「夢一夜」のカバー)。

04 My Precious Day(ブカブカパジャマで・・・)
 作詞/長崎有佐加、作曲&編曲/渡邊 匠
 彼との初めての朝(!)を歌っていますが、明るい曲調で、あっけらかんと浮き立った感じです。

05 Resort of Heart(心の休暇)
 作詞/伊藤 薫、作曲/岩沢二弓、編曲/林 有三
 南の島での彼とのバカンス。落ち着いた曲調ながらリゾート感いっぱいです。ブレッド&バターが作曲とバックコーラスで参加しています。

06 Seaside Moon(Album Remix)
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/小野澤 篤
 04から似た雰囲気の曲が続きます。後のミニアルバムでより穏やかな英語バージョンが再録されました。

07 8月の青い空の下
 作詞&作曲/山梨鐐平、編曲/林 有三
 アルバム中、唯一?明確にアップテンポな曲。友達の恋人に急接近してドキドキしている感じがよく出ています。ラストは、男としては「何それ」みたいなバツの悪い結末となっています。

08 SOMEBODY LOVES YOU
 作詞/神沢礼江、作曲/MANNA・岩沢幸矢、編曲/林 有三
 元彼を見かけ、いい思い出がよみがえるというのは、02にも通じます。05と同様、ブレッド&バターが(作曲ではご夫妻で)参加しています。効果音にDJ(?)の声が入ったりして、他とは少々雰囲気が異なる感じです。

09 ブランチ・バスケット
 作詞/吉村みやこ・桐ヶ谷 仁、作曲&編曲/桐ヶ谷 仁
 ドライブに出かける前の浮き立った感じを歌っています。2分ちょいの短い曲ですが、期待を感じさせつつあっさり終わっているのが逆にいいです。

10 あなたがすべてだった頃
 作詞/長崎有佐加、作曲/桐ヶ谷 仁、編曲/小野沢 篤
 デビューシングル。ずっと年上の彼(おそらく不倫)への想いを歌っています。途中からドラムなどが加わり彼女としては異例ともいえる壮大な曲調になっていますが、これでこの当時のガールポップとしては標準的といえます。他のほとんどの曲が4分前後なのに対し、6分近い大作(アルバムバージョンというわけではないようです)で、力の入り方が伝わってきます。

【補足
 ネットで調べたところ、いくつかの音楽コンクールで入賞しているらしく、実力も折り紙つきだったわけですが、当時の感覚でもインパクトの弱さは否めない上、クラウンという、どちらかというと演歌や歌謡曲のイメージが強い会社のせいか、マーケティング的にはさっぱりだったようです。
 海や青空をイメージさせるリゾート感あふれる曲も多く、旅番組などとのタイアップもいくつかありましたが、ヒットにはつながらなかったようです。
 ネット検索で出てきた雑誌の寸評でも、「ちょっと時代遅れ」的なあまりよくない評価をされており、損していたと思います。確かに、バブル後とはいえまだまだイケイケだったJ-Popの中では、穏やか過ぎるサウンドが異質すぎたのかなぁと感じます(同時期に出てきた似た路線の女性アーティストも短命に終わっている方が多いようです)。
 その後、スピッツやル・クプル、キロロみたいなホッとする曲がヒットしたことを考えると、需要はあったと思いますが・・・
 アルバムはミニアルバムを含めても3枚のみのようで、私が中古店で見かけたのも、上記購入時だけで(残り1枚はオークションで入手)、かなりレアな部類に入りますが、癒される声・曲を好む向きにはオススメです。なお、シングル盤でA,B面ともアルバム未収録の例がいくつかあるので、コンプリートはなかなか大変かと(笑)。
 個人的には、最後のミニアルバムが、迷いがなくなり北畠ワールドを極めている感じで気に入っています。

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洋食屋と掘り出CD~国立

 今日(というか昨日sweat02)の帰り、人身事故で乗っていた電車が止まってしまいました。

 国立駅だったしお腹も減っていたので、降りて食事をすることにしました。
 他の駅だったら、運転再開を待っていたかも知れません。
 というのも、知人で国立駅の最寄りに住んでいる人は、例外なくグルメで、その方面ではかなり恵まれていると聞いていたもので(^-^)

 初めて北口に出てみたところ、食事処としては地味な定食屋が目に付いたくらいで、南口に比べ選択肢は極端に少ない感じ。
 普通なら定食屋も悪くないのですが、国立っぽさが希薄だし、タバコ吸ってるおじさんが見えたのでパス。

 ガードをくぐり、南口方面へ出たところで、洋食屋の看板が見え、今の気分にドンピシャなので、迷わず入りました。TAKAというお店です。

 先日、日本橋のたいめいけんを目指したものの混んでて断念したこともあり、半熟卵のオムライスを注文。
090116taka_2 

 1000円オーバーで私的にはちょっと高い感じもしたのですが、とろとろの卵やデミグラスソースも美味しくそれだけのことは十分ありました。それに調べたら、たいめいけんよりはるかに安いです。
 店内も落ち着いた雰囲気で、駅に近いわりに駅前の喧騒とは別世界です。
 コーヒーも追加で頼んで、次に取り上げるアルバムを聴きながら、ゆっくりしました。、
 是非、また来たい。
 けど、他にも開拓の余地ありそうです、国立。

 さて、せっかく途中下車したのだからと、BOOK OFFを覗きました。
 すると、ラッキーなことにCD半額セールをやっていました♪

 が、若干気になるのはあるものの、いまいち、欲しいものが見つからず・・・
 せっかく半額なのに~、と思いつつ普段なら素通りする洋楽の棚も見るとはなしに見ていたら、紙パッケージで際立っているのが目に付きました。
 それがこちら、「なんてったってアイドル/ノーランズ」(半額で250円!)

Nolansa Nolansb

 これ、かなりツボですgood

 ノーランズというと、個人的には初めてスキーに行ったとき、スキー場で流れていたゲレンデジョッキーという放送のテーマ曲が当時のヒット曲「I'm in The Mood for Dancing」で、キャッチーなメロディーがいやがおうにも耳に残りずっと気になっていました。
 その後、Winkが「Sexy Music」をカバーしてヒットさせ再びノーランズが注目されたことで、「あの曲」がノーランズの曲、邦題「ダンシング・シスター」であったことを知り、ちょうど発売されていたベスト盤を入手したのでした。

 一方、このCDで逆カバーされている小泉今日子はといえば、当時、ルックスもあまり好きではなく、自ら聴いたことは一度もないのですが、友達の車でさんざん聞かされたため、歌詞をそらんじられるほどです(笑)
 今考えるとアイドルとしては、歌唱もわりとレベルの高い方だったし、楽曲も悪くないですね。同年代だし、今でも頑張っているのは、応援したくなります(「グーグーだって猫である」観に行きました!cat)。

 さて、このアルバム。
 発売は1991年。復活の波に乗って、こんな企画ものも出していたのですね。
 英語タイトルは日本語そのままという感じのもありますが、歌詞を覚えてる者としては思わずニヤリなものもあります。
 「Red Russian Rose」?・・・あ~、なるほどみたいなhappy01
 アレンジはわりと原曲の雰囲気に近く違和感もなく聴きやすいです。

 そのうち詳しく紹介するかもです。

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GPz002 中里あき子 「20万分の1の都会」

Nakazato1st

【特徴】
 丸山みゆきさんと並び私が最も気に入っているボーカリスト。声の質は違いますが、やはり比類なき素晴らしい声で、歌もたいへん上手です。
 似ている人としては、ガールポップ全盛期の中堅どころ・相馬裕子さんの声に近いようにも思いますが、ちょっと思いつきません。

【出会い】

 彼女については、名前も曲も知りませんでしたが、「丸山みゆき」の検索で見つけた「Hobby-Site」というホームページの「Lady’s J-Pop」及びその関連コーナーで高く評価されていたので、神保町のレコード店・タクトに行った際この1stを入手、一発で気に入り、その後のガール・ポップ探求にはまるきっかけともなりました。こちらのHPで評価の高いボーカリストに関しては経験的にほとんどハズレがないため、最も参考にしているサイトの一つです。

【このアルバムについて

発売:1987年11月1日(絶版)、 入手:2005年11月20日
 CD入手困難度:★★★★☆
(80年代のためか流通量は少なく、あっても高いことが多い。ネットでCD-Rでの入手が可能な模様)

 この後の彼女のアルバムと比較すると、アイドルっぽさが強く、突出したものがない感じもしますが、なかなかの名曲揃いです。作詞はすべて高柳恋(れん)さん、作曲陣も豪華なメンバーです。
 彼女のプロデュースは、一貫して濱田金吾さんだと勘違いしていましたが、このアルバムに関しては小林信吾さんプロデュースとなっており、言われてみると他とは印象が違います。

01 Ph.マーロゥの次に素敵な君へ
 作詞/高柳 恋、作曲/林 哲司、編曲/小林信吾 
 彼女の曲の中で最もアイドルっぽい曲かも知れません。70年代アイドル、例えば石野真子さんの「ジュリーがライバル」なんかにも通じる歌詞は少々気恥ずかしいものがありますが、キャッチーでさわやかな曲で、シングルになっていたのもうなずけます。歌詞ではちゃんと「フィリップ・マーロゥ」と言っています。

02 6gの忘れ物
 作詞/高柳 恋、作曲/羽場仁志、編曲/小林信吾 
 彼との別れをさわやかに歌っています。何が6グラムかというと、彼からプレゼントされたブローチのことです。

03 黄昏はグレナデンの色
 作詞/高柳 恋、作曲/崎谷健次郎、編曲/小林信吾 
 車で高速を彼の元へ向かっています。ロック調でいかにもこの時代の曲という感じかも知れません。シングル「天使がくれた冗談」のB面になっていました。

04 レイニー・トライアングル
 作詞/高柳 恋、作曲/木戸やすひろ、編曲/小林信吾 
 静かな曲調ながら、友達の彼氏を奪ってしまったというヘビーな内容。最後は彼女に新しい彼氏ができることを願っていますが、少々調子よすぎ?(笑)

05 BOTH
 作詞/高柳 恋、作曲編曲/小林信吾 
 「環状線」を「二人乗りのスクーター」で彼の部屋へ向かっているという歌です。
 個人的には、二人乗りだから首都高じゃなくて環八とかかなぁ、今みたいにビッグスクーターないからベスパかなぁ、などと考えてしまいます。
 タイトルの意味がいまだにわからないのですが、オクテの彼にモーションをかけていることと関係あり?

06 A・LO・HAの背中
 作詞/高柳 恋、作曲/中崎英也、編曲/小林信吾 
 一緒に旅行に来た失恋した女友達を、元気付けているというシチュエーションです。静かな曲調が、心にしみます。

07 LONESOME CLUB
 作詞/高柳 恋、作曲/林 哲司、編曲/小林信吾 
 ピアノやパーカッションの入った、サンバ調の曲。内容も失恋を軽く流す感じで、楽しげな曲調も手伝って悲しい感じはありません。

08 Too Sad~20万分の一の都会
 作詞・作曲/Judith Walmsley,David Walmsley、日本語詞/高柳 恋、編曲/小林信吾 
 アルバムタイトルにもなっていますが、彼女の曲の中でも最高傑作の一つでしょう。ミディアムスローの曲調と彼女の伸びのある声がとても心地よく響きます。原曲は洋楽のようですが、日本語詞もしっくりはまっています。01のシングルB面になっていました。原曲は誰の曲だったのか、不明です。
 高層ホテルから街を見下ろしている様子が、バブルっぽくて泣かせます(笑)。でも20万分の1には見えないだろ、とツッコミを入れたくなりますが、来ない彼を待つ気持ちがそう感じさせている、というところでしょうか。

09 天使がくれた冗談
 作詞/高柳 恋、作曲/木戸やすひろ、編曲/小林信吾 
 タイトルは「冗談」と書いて「ジョーク」と読ませています。別れの曲であり静かな曲調も手伝って切なさ全開ですが、シングルA面にもなっていた名曲です。

10 ウィル・ユー・リメンバー?~接吻はアスピリンの香り
 作詞・作曲/C.McDaniels,L.McD,P.Loy日本語詞/高柳 恋、編曲/船山基紀 
 87年6月10日発売のデビューシングル。今をときめく月9の初期にやっていた「男が泣かない夜はない」の主題歌だったそうで、彼女の曲としては、最も有名かも知れません(このドラマに役者としても出ているようです)。
 エイス・ワンダーの曲のカバーでディスコミュージックっぽくポップな感じですが、個人的には、他の曲と較べ特別いいとは思えません。
 なお、シングルのB面はこちらも洋楽カバーで「Sexy Music」。Wink版とは別物の日本語詞、アレンジとも微妙・・・やっぱノーランズが一番かな?(笑)

【補足】
 彼女については、サウンド的にも古さは感じませんし、いい曲もたくさんあるので、強くオススメしたいです。なので、中古ショップで探す一助として、背面の写真も載せています(うまく撮れてませんが)。

 他のアルバムも含め簡単に紹介すると、この1stと2nd「Mer」はキャッチーでわかりやすいので、とても聴きやすいと思います。
 3rd「A part of days」は、様々な曲調にチャレンジしている印象で、少しとっつきにくいかも知れませんが、聴き込むと味が出てくるので前2作よりむしろ飽きが来ないと思います。
 4th「Prizoner of Love」は、前3作のいいとこ取りをしたような完成度の高いアルバムだと思います。 他に、洋楽カバーを集めたミニアルバム「Feminine」があります。
 前述のサイト「Lady’s J-Pop」(下のリンク)では1stと2ndを推していますが、個人的には現在3rdと4thがお気に入りです。

http://www.gtr.co.jp/hobby-site/mma/ljp/ljp.htm

 彼女はルックスもアイドル級で、GOROなどのグラビアや、2ndを出した頃に写真集も出しているのですが、どのアルバムも歌詞カードには写真や解説が一切なく、実に素っ気無いものです。2ndアルバムから、楽曲の洗練度はさらにアップするのですが、地味な歌詞カードは相変わらずで、やる気あるのか!とさえ感じます。 

 とはいえ、彼女の曲を聴くと、私にとって空白期間だったこの頃の音楽に時を超えて出会えたことは本当に幸運だった、とさえ思います。

 90年を最後に表舞台からは姿を消したものの、現在も作曲などの活動をされているという情報もあります。数年前には、”Little Voice”名義で「真・女神転生 デビルチルドレン」というアニメのテーマを歌っており、さわりが視聴できますが、彼女の魅力は十分に伝わっては来ません。
 「中里あき子」さんとしての復活を望んでやみません。

(追記)
7月に全アルバムがオンデマンドで再発されました!
http://gpz-days.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/gpz022-mr-b4cc.html

Nakazatose 

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GPz001 丸山みゆき 「夢をみてますか」

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 初回でCD購入数の話をしましたが、この3年余りに聴いた(CDを購入した)アーティストを数えたところ、90年代までの女性だけで58名でした。ほとんどが90年前後に活躍していた比較的マイナーな方で、当時多少知っていた人もいますが本格的に聴いたのは初めての人ばかりでした。唯一の例外で当時買ったものが、丸山みゆきさんのこのアルバムです。

【特徴】
さわやかでちょっと甘い声が素晴らしいです。歌もなかなか上手いと思いますが、今の基準から見ると標準的なのかも知れません。自分の知っている人でいうと、ZARDと児島未散さんの中間?あと浅香唯さんの「セシル」を聞いた時も似ている!と思いました。比較的穏やかな曲が多く、同じく大内義昭さんプロデュースの小比類巻かほるさんのパワフルな印象とは対極にあると言ってもいいかも知れません(本アルバムの歌詞カードにはProduced by Takamichi Haraとありますが、サウンドプロデュースとは別?このあたりは素人の私にはわかりません)。

【出会い】
私が最初に買った邦楽のアルバムと記憶しています。
それまで80年代は、洋楽ばかり聴いていて、邦楽には関心がなかった私にとって、邦楽のCDを買ったのは画期的だったと思います。彼女については、「TOKYO」をTV-CMで聴いて一発で気に入り、ずっと気になっていました。けれど、実際にこのCDを購入したのはその後「天使のLove Song」を耳にした後の1992年でした。
この後、カラオケブームとJ-POPの盛り上がりの中で、最新流行の曲を追うことに傾倒していき、このアルバムも聴く機会が減っていきましたが、数年前からまたよく聴くようになりました。あらためて聴いてみると、曲もいいし彼女の声には本当に癒されます。

【このアルバムについて】

発売:1990年6月25日(絶版)、入手:1992年
 CD入手困難度:★★★☆☆
(ちらほら見かける。安価なことが多い)

帯には、ファーストアルバムとありますが、実際はこの2年前に「あの頃の君に・・・ありがとう。」というデビューアルバムがあり、そのうちの4曲がこのアルバムにもそのまま収録されています。布製のジャケットや紙ケースが、再デビューへの気合いを感じさせます。
このアルバムについては、おとなしい曲ばかりなので、ドラマの主題歌だった「FIRE」しか知らない人は、まったく違う印象を受けるでしょうが、むしろこうした曲の方が彼女には合っているといえます。サウンドは、分厚さはないこともあり、やや古さを感じるかも知れませんが、逆に色褪せない魅力を持っています。歌詞的にも当時ありがちなバブルっぽさは、ほとんどありません。
 
01 涙ながすその前に
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 穏やかながら勇気付けられる内容の曲です。彼女の曲を、なんとか多くの人に聴いてもらうべく、2年ほど前、NHK-FMの「しりとりリクエスト」に出して採用されたこともあり、個人的に思い入れのある曲です。

02 覚えてて愛を
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 アルバムの一足先にシングルとして発売。このアルバムの中では比較的テンポのいい曲で、様々な楽器が入れ替わる演奏が印象的です。ボーカルは、かなり音程が取りにくそうな箇所もあるのですが、見事に歌いこなしています(って自身の作だから当然?)

03 夢を見てますか
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 穏やかで、いかにも彼女らしい、アルバムタイトルにふさわしい曲といえます。他の曲も含め、ソングライターとしてもただならぬ才能を感じます。

04 エンプティ・ハート
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 このアルバムの中でも特に透明感のある曲で、真夜中の雰囲気がよく出ています。02のカップリング曲でもあります。

05 ラストシーン~僕から君へ私からあなたへ~
作詞・作曲/丸山みゆき、編曲/戸塚 修
 ふんわりした曲調から、幸せな感じもしますが、別れを歌った曲です。あらためて聴くと、ボーカルも淡々とした抑え目な感じで、ある意味感情がこもっています。

06 TOKYO
作詞・作曲/森田 貢、編曲/戸塚 修
 東京ウォーカー創刊時のCM曲。これを聴いてみゆきさんが好きになりました。澄んだ歌声もさることながら、心にすっと入ってきたのは、70年代の曲のカバーだったからなのですね。だいぶ後に知りました。マイペースの「東京」を知らない世代にとっては、たぶんこちらのバージョンの方が馴染みがあると思います。

07 Say Good-bye
作詞・作曲/大内義昭、編曲/大村雅朗
 終わり行く青春を惜しむ歌。「大人になることは夢を一つなくしてゆくこと」という最後の一節が心に沁みます。前アルバムからの再録です。

08 レイニー・シーズン
作詞・作曲/大内義昭、編曲/倉富義隆
 なんとも純粋な男女交際を男目線から歌っています。曲調もピュアな感じで、購入当時一番のお気に入りでしたが、今聴くとちょっと気恥ずかしいです。前アルバムからの再録。大内さんもご自身のアルバムで取り上げており、みゆきさんがコーラスで参加していると聞いて、その「Remember Blues」も入手しました(笑)。Remember Bluesは94年12月の発売であり、みゆきさんがトーラスに移籍した93年以降、大内さんから作品提供は受けていないのですが、絆を感じさせます(小比類巻かほるさん、木下詩野さんも同様にコーラス参加しています)。

09 オール・デイ・ロング
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 全体的に何となく大げさな感じがして、当時あまり好きになれませんでしたが、あらためて聴くといい曲だなぁと思います。前アルバムからの再録。

10 涙ながすその前に(Reprise)
作詞・作曲/大内義昭、編曲/戸塚 修
 前アルバムからの再録で、01と微妙に違います。88年に出たデビューシングルもこちらと思われます。

 * * * * * * * * * *

 CM曲といえば、この当時就職情報誌のCMで「人間なんて」の穏やかなバージョンが流れていて、これまた心に沁みたものでしたが、ネットで丸山みゆきさんの歌だったことを知り、驚いた覚えがあります。CD化はされていないようですが、ケータイの着メロにできる彼女の唯一の曲でもあります(現在あるかどうかは不明ですが)。
 こうしたみゆきさんの情報については、めちゃ詳しいファンの方による紹介サイトがあり、私も大変お世話になっています。
 ミニアルバムも含め6枚のアルバムを残しており、中古市場での入手もさほど難しくないので、機会があったら聴いてみて欲しいと思います。

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謹賀新年! 開設しました

 あけましておめでとうございます!

 さて、ようやく、懸案だったブログを始めることができました。

なぜに、ものぐさな私がブログを始めようと思ったかというと、ここ3年ほどはまっている、ちょっと古いガールポップについて語りたかったからです。

5年ほど前に、昔録音したFMのカセットなどを聴き直したことが発端で、徐々にいわゆるガール・ポップ・ムーブメントの時期の女性ボーカルを探求するようになりました。

3年前の9月が一つの基点と考えており、その後の購入数は、3年ちょっとでCDアルバムが150枚余り、8cmシングルCDも相当数あります。ダブって購入しているものも数点ありますが、図書館などで借りたものや新譜CDはそれをはるかに上回るので、アルバムを週に1枚ペースで聴いている計算になります(汗)。

最近は、だいぶ飽和してきたことと、聞き込むのが困難(まだ手付かずのCDも数点・・・)で、整理もつかなくなりつつあることから、十分検討して買うようにはしています。

聴くのは、基本的に1990年前後の日本の女性ボーカルです。80年代半ばから90年頃までは洋楽に傾倒しており、私にとって邦楽の空白期間でしたが、知らないいい曲がけっこうあったのだなぁと思い、のめり込んでいった次第です。もちろん、この時期以外でも、いい音楽はたくさんあると思いますが、あまり手を広げないようにしています。

 当時リアルタイムで、プリプリ、竹内まりや、森川美穂、岡村孝子、永井真里子など聴いていましたし、耳に入ってくるものも多かったのですが、そうしたメジャーどころはすでに多くの情報があるでしょうから、取り上げる予定はありません。その気になればいつでも聴けるので、あえて聴いていないという面もあります。メジャーでなくとも、いい曲・アーティストはけっこういる!という発見の連続がこの3年間にあったわけで、そうしたネット上にほとんど情報のない方々を紹介していきたいと思っています。

さて、このように文字通り「ガールポップざんまい」なのですが、イニシャルのGPzは、所有しているカワサキのオートバイに引っ掛けています。もう四半世紀前の型になりますが、スタイルが気に入り、15年ほど乗っています。フロントカウルからタンク・テールまでの流れるようなラインは他に例がない美しいカタチだと思います。

周囲に理解者があまりいないのですが、よく似たGPz900R(=Ninja)が全世界で大ヒットし、20年にわたりロングセラーを続けたことを考えると、スタイルの好みもあながち個人的な趣味だけではないと思います。

ということで、オートバイやクルマをはじめ、その他のこだわりについても取り上げたいと思っています。

 2008年のうちにブログを始めることをひとつの目標に、下書きはボチボチ書いていたので、しばらくはコンスタントにアップできると思います。

レビューの書き方については、雑誌や他の方のサイトも参考にさせていただいていますが、音楽的知識はほとんどないので、内容的には薄っぺらいものになると思います。

とはいえ、少しでもマイナー女性ボーカルの普及に寄与でき、同好の方に見ていただければ幸いです。私自身そうですが、ネットの情報を元にCDを探す方も少なくないようなので、少しでもそうした方々の参考になればと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします!

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