117ピンポイント写真館(19)~本日のBGM♪忘れかけてたBirthday~Stop Kiss Me Baby/佐伯りき
毎年、1月17日にアップを目指しているものの思うに任せず、ようやくのアップは2月27日となりました。
まずは一曲。13年も前にアップしたのに再生数が一向に伸びないのは、やはり知名度のせいでしょうか。いい曲だし、歌唱力も十分なんですが・・・
さて、今回の117クーペの注目ポイントはここ
リアガーニッシュと呼ばれるテールランプの間の化粧板に着目してみます。
初期型ハンドメイドから量産丸目へのマイナーチェンジで、フロントフェイスは味はあるけど古臭かったのが垢抜けた感じになり個人的には好ましい変化でしたが、リアフェイスはハンドメイドの方がよかったように思います。一長一短あるのですが、量産型は、現代的なゆえに今となってはクラシカルな雰囲気に欠けた印象が残念かな、と。
ハンドメイドでテールランプの間にあったナンバープレートがバンパー下に移り、空いたランプの間はガーニッシュと呼ばれる化粧板が付きました。量産丸目としてはランプやエンブレムを除くと外観上最も目立つプラスチックパーツです。
「ガーニッシュ(garnish)」は装飾物という意味で、当時はこの手のリアガーニッシュは豪華装備的意味合いが強く、主に上級車に付いていました。この内側にも鉄板があるわけで、ドアの内張などと同様、走行上必須のパーツではありません(昔のベーシックな車には内張が部分的に付いていないものもありました)。
実際リアガーニッシュを最初に採用した国産車は私が調べた範囲では、共に1962年9月に2代目にチェンジした日産(プリンス)グロリア、トヨタクラウンです。グロリア(4代目からはセドリックと兄弟車)は1983年登場の6代目 Y30型系まで、クラウンはいちおう1979年登場の6代目まで(いちおうというのは6代目モデルはいかにも感がなくやや微妙なので)と長期にわたり採用されていました。
大衆車でも69年登場のコルトギャラン、70年登場の2代目サニーあたりから採用され始め、ガーニッシュ全盛期(?)を迎えます。次第にデザインの多様化も進み、70年代後半くらいからはいかにも別パーツという感じのガーニッシュではなく、テールランプとの連続性を持ったデザイン・カラーのガーニッシュが主流になっていき、グレー系プラパーツのガーニッシュは時代を感じさせるアイテムとなってしまいました。
テールランプとの一体感のあるガーニッシュの最初のモデルは2代目シルビアかも知れません。バックランプと完全に一体化しており斬新な印象でした。
https://gazoo.com/ilovecars/introduce/1970s/nissan/21/01/20/s/
あらためて見るとクーペと何となく似てますね。
シルビアでいうと、5代目アートフォースシルビアでは先代、先々代ではテールランプの間にあったナンバープレートがバンパー下に移り、テールランプの間にガーニッシュがなくボディパネルむき出しでしたが、あるべきものがない感じで大いに違和感を持ったものです。
クーペのガーニッシュは光の加減によってバックランプと同化するなどテールレンズとの連続性はあるのですが、所詮プラスチックですよね。低い位置にある横長のテールランプは他にないデザインで気に入っていますが、ガーニッシュはもうちょっとどうにかならなかったのか、と思ったりもします。シルビアのように斬新すぎるのもアレですが。
上下にあるモールはプラスチックにメッキしたもの。ISUZUロゴも同様で一体になっています。中央にはトランクリッドの鍵穴があります。
ちなみに117のフロントグリルの方はパンチングメタルに黒塗装したもので金属製です。1970頃からフロントグリルはプラスチック成型の立体的な造形が流行っていて金属製はほぼなくなっていたので、こちらはある意味時代遅れな感じだったのかも知れません。
試しにガーニッシュ部分をボディパネルにした場合のイメージを加工して作ってみました。
上が加工前、下が加工後。
処理が粗いので目を細めて見ていただくとだんだんしっくりしてくるかと。
意外とイイ感じかも!レストア時には要検討かな?(実際はキーの差し込み口が付きます…)
↓こちらは角目。ガーニッシュは黒になりました。より精悍な感じ?
リアの写真は前回の記事にも多数あるので、よろしければご参照ください。
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